【魚座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<5/3〜5/16> 月のパッセージ―新月はクラい、満月はエモい―

12星座全体の運勢

「濃密なエモを嗅ぎとって堪能すればいい」

5月7日は鞍馬寺などでブッダの生涯を祝うウエサク祭が催され、蠍座で満月を迎えます。今回の蠍座の満月は「FULFILLMENT(約束の履行と実現)」がキーワード。これは言い換えれば「変容の成就」ということでもあり、古いパターンからの脱却や離脱、引きこもり期間の後に、人生のユニークでカラフルなビジョンに目覚めることがテーマとなっています。今週はできるだけ現実の豊かな匂いや味を堪能していくことで、心が昂揚する「エモッ!」を研ぎ澄ましていきたいところ。 

魚座(うお座)

今週のうお座のキーワードは、「光る雨」。

魚座のイラスト
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』で、「ひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一すじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂れて参るではございませんか」と書きましたが、ここでは心の中にあるかなきかの希望がもたらされる様子を「銀色の糸」という視覚表現に託して表されているのが分かります。

 この地獄の底の犍陀多(かんだた)を地上の私たちに置き換えてみた時、おそらく「銀色の糸」と同じ効果をもたらしてくれるのが光に照らされた雨なのではないでしょうか。

 石坂洋次郎の『山のかなたに』には「太い針金のように光る雨の線」という言い方が登場しますし、林芙美子は『うず潮』に「白い葱(ねぎ)をちぎって放るような雨」とも書いていますが、線状に落ちてくる雨から「糸」のようなものを連想する例は文学作品に限っても、とても多いように思います。 

 そうした絹糸のごとき光る雨はどこか神託のようでもあり、今週は数ある雨筋の中から、自分にとって特別光り輝いて見える「雨の線」を見つけてみるといいかも知れません。


出典:
芥川龍之介『蜘蛛の糸』(ちくま日本文学002)
石坂洋次郎『山のかなたに』(新潮文庫)
林芙美子『うず潮』(新潮文庫)
<プロフィール>
慶大哲学科卒。学生時代にユング心理学、新プラトン主義思想に出会い、2009年より占星術家として活動。現在はサビアンなど詩的占星術に関心がある。 

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