NCT 127 突破せよ

常識にとらわれて、可能性から目をそむけていないか。変化を恐れて、挑戦をあきらめていないか。デビュー以来、世界に挑み続ける彼らの姿は、私たちの「今」に問いかけ、「未来」への希望を示している。そのメッセージに耳を傾けてみれば、殻を破れと背中を押している。自分たちの時代を自覚しようと叫んでいる。2019年、怒とうの飛躍を遂げたNCT 127が、次に向かう場所とは? あらゆるしがらみを、枠を、限界を、今こそ超えていけ。【2020年MORE1月号掲載】

2020年 それぞれの思い

NCT 127のメンバーの魅力がまるわかの画像_1

TAEIL

「余裕」を手に入れ、これからNCT 127のステージはさらなる高みへ

「2019年は、“余裕”を持つことができるようになった年でした。ステージ上で前より余裕を持って、パフォーマンスをすることができるようになったということだけでなく、年々増える僕たちに携わってくださるスタッフの方々と、よりよいステージをつくり上げるために、どのようにしていい関係をつくっていくかを考えるゆとりが生まれたということも、大きな収穫でした。テイル流のいい関係づくりの秘訣は、飾らず、オープンマインドでいること。もしも僕と仲よくなりたいという読者の方がいたら、僕は食べることが大好きなので、おいしい食事をおごってくれたらすぐに打ち解けられるかもしれません(笑)。

僕は、オフの日も誰かと一緒に時間を過ごすことが多いです。メンバーと遊ぶことも多く、この間は、マークと電動式キックボードとビリヤードをして過ごしました。ビリヤードは、10回勝負して、10回とも僕が勝利! 秘めていた自分の才能が見つかった瞬間でしたね。あと、メンバーとカラオケにも行きました。とても盛り上がったのですが、途中でジャニーが20曲くらい連続で曲を入れた時は、若干みんなに疲れの色が漂っていました(笑)。もちろん一緒に歌おうと声をかけてくれるのですが、たとえばDPR LIVEさんなど韓国のヒップホップに夢中の僕と、洋楽フリークのジャニーとは、ちょっと好みにズレがあって……(笑)。でも、すごく楽しかったので、また時間ができたらみんなで行きたいです。

これから個人的にチャレンジしたいことは、作詞。そういった機会にも恵まれそうなので、音楽の聴き方にも変化がありました。今までは、メロディや歌声に重点を置いていたのですが、勉強のために、歌詞にも注目して聴くようにしています。僕自身が考えていることやメンバーについてでもいいですが、リスナーのみなさんがどういう歌を聴きたいか、これから研究して、歌詞を書いていこうと思っています。いつかお披露目する時まで待っていてくださいね!」

テイル●1994年6月14日生まれ、韓国出身。最年長メンバー。穏やかな性格で、個性際立つグループの雰囲気を優しく包み込む。憂いを帯びた美声は、NCT 127のヴォーカルの要を担う

HAECHAN

自らの原動力であり、尊敬してやまない仲間たちとともに、ただひたむきに前へと進む

「メンバーは、単なる仲間にとどまらず、僕が幸せに活動し続けられる“原動力”。一緒に賞をもらったり舞台に立ったりする関係だからではなく、共に笑って、楽しんで、ときには涙を流して……そういう時間があまりにも長いので、もはやなくてはならない存在なんです。みんなといる時間がいちばん楽しいし、グループインタビュー(PART1)でもたくさん笑いましたね! だから、オフの日も、メンバーとささやかな時間を過ごしたいタイプ。最近宿舎を引っ越してジャニーさんとルームメイトになったのですが、今まで知らなかった“僕とこんなに気が合うんだ!”という発見がたくさんあったんですよ。たとえば、ふたりとも部屋を飾ることが好きという共通点があったので、最新のスピーカーやパソコンを買って置いたり、ゲームを楽しんだりもします。今は、宿舎にいる時間がいちばん落ち着く時間です。

グループの末っ子の僕から見ると、ほかのメンバーは“さすがお兄さんだな”と思わされるところばかり。でも、ときどきマークさんは例外かもしれない……(笑)。僕は家では長男だから洗濯も料理も得意だけれど、兄弟の中で末っ子のマークさんは家事全般が苦手なんです。そんな一面を見ると、“僕のほうが大人かも?”と感じることはあります(笑)。とはいえ、日々、NCT 127の末っ子でよかったと思うことばかり。デビュー前から憧れの存在のSHINeeのテミン先輩も、グループの末っ子。僕はそのポジションも含めてテミン先輩に憧れていたので、いつか自分も末っ子としてデビューしたいと思っていたくらいなんです。

ありがたいことに、ファンのみなさんは僕の声に“独特の魅力がある”と言ってくださいます。だから、みなさんが好きでいてくれるこの歌声で、これからもたくさんの音楽を届けたい。そして、歌と同じくらい大好きなダンスでも、自分ならではの表現を追求していきたいです。ファンのみなさんに会うためならどんなことも乗り越えられる。それが僕の幸せです!」

ヘチャン●2000年6月6日生まれ、韓国出身。グループの最年少メンバー。唯一無二の高音ヴォイスでNCT 127の歌を引っぱるひとり。インタビューからは、あふれるメンバー愛が
Profile
エヌシーティー イチニナナ●NCTとは「Neo Culture Technology」の頭文字で、「開放と拡張」をテーマとし、活動グループ、メンバー数の制限がないという新しいコンセプト。その中でも、NCT 127は、日本、韓国、アメリカ、カナダなど多国籍メンバーで構成される。127は韓国の経度。2018年5月に日本デビューを果たす。歌唱力、群舞、共に圧倒的なパフォーマンス力を誇り、洗練された世界観と強いメッセージ性でファンを魅了。世界の音楽シーンから注目される。2019年、K-POPアーティスト最多の北米11都市を含む、全10ヶ国27都市45公演を達成。
取材・原文/吉川由希子 海渡理恵 撮影/SASU TEI(W) ヘア/Han Songhee メイク/An Seongeun スタイリスト/Kim Youngjin ※この記事はMORE2020年1月号の内容を本ウェブサイト用に編集したものです。