大倉忠義の愛のカタチ

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映画『窮鼠はチーズの夢を見る』〈9/11(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開〉で初共演を果たした大倉忠義と成田凌、ふたりが演じたのは、“男同士”の狂おしくもせつない恋。
作品を通して“愛”について考え、難しい役どころを見事に演じきったふたりが手にしたものとは?
大切なもの、思い、未来……心が動き求めるふたりの愛のカタチ。

愛は“ある”のではなく、大切な人と共に“つくる”もの

僕が思うにどんなにしんどい恋も実らなかった片想いも、振り返った時に自分が「幸せだった」、「夢中だった」と思えたのなら、それはきっと“いい恋”であり“本気の恋”。現在進行形で進んでいる時には見えないこと、気づかないことがたくさんある。それは恋愛だけじゃなく人生も同じですよね。
 楽しいことばかりじゃない、幸せと一緒に苦しさも存在する。これもまた恋愛だけじゃなくすべてに通ずること。耐えられないほどつらいならやめればいいし、その苦しさを乗り越えてでも手にしたいなら突き進めばいい。決めるのはいつだって自分自身。恋愛は絶対にしなくちゃいけないものでもないと思うしね。ただ、僕は「恋をしたほうが人生は豊かになるんじゃないか」と考える派です。自分の中にいろんな感情が増えるから。喜怒哀楽の中のひとつの感情だけで生きていくのはつまらない。
 僕が誰かを愛する時に大切にしているのは素直でいること。思っていることや感情はまっすぐに伝えます。ときに、その言葉は相手を傷つけてしまうこともあるかもしれない。その場合は素直に謝り「同じことを繰り返さない」という学びにつなげる。人間関係はそうやってお互いに学びながら築き上げていくものだと僕は思っています。“本物の愛”もきっと同じ。最初から“完璧”なんて存在しない。欠けている部分を埋めるように、いろんなことを経験して積み重ねながら、大切な人と共につくっていくものなんじゃないかな。
おおくら・ただよし●1985年5月16日生まれ、大阪府出身。2004年、「関ジャニ∞」のメンバーとしてCDデビュー。アイドルとして絶大な人気を博すほか、映画やドラマなどで俳優としても活躍するなど、マルチな才能を発揮している
大倉忠義×成田 凌 スペシャルインタビューPART1 「僕らは、互いの夢を見る」
取材・文/石井美輪