世界レベルの一大ブーム大賞

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何がはやった? なんではやった? 2020 韓国エンタメ 総ざらい座談会!

2020年は、Kエンタメ界にかつてないほどエポックメイキングな出来事が多発した。2021年、さらに勢いを増して世界を席巻するだろう韓国カルチャーの今を、MOREスタッフが語りまくる!

Kカルチャーとは?

韓国が全世界に向けて生み出す、音楽、ドラマ、映画、文学などのカルチャー作品を総称したもの

MORE Kカルチャー四銃士

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編集S
第1次韓流ブーム時からKエンタメを追っかけ。2PMをはじめJYPのアーティスト推し
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編集K
2014年にEXOに出会って、Kエンタメ沼にハマる。最近の推しグループは、SuperM
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編集Y
SHINee、f(x)、EXOから、Kカルチャーの虜に。座談会メンバーイチのアイドル通
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編集T
MOREのKエンタメ関連ページの編集担当。推しは、TWICE、BTS、NCT、SEVENTEENなど兼ヲタ

韓国エンタメの最盛期到来! コロナ禍も世界に怒とうの発信

編集T(以下T) 日本では数年前に巻き起こった「第3次韓流ブーム」以降、韓国発の音楽、映画、ドラマ、文学が注目度を高めていたけど、2020年は、世界でその存在感を爆発的に高めたよね。

編集K(以下K) 2019年までは、まだまだサブカルチャー的な扱いだったのが、一気にメインストリームに躍り出たという印象! 

編集S(以下S) それは、年明け早々に届いた、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』のアカデミー賞4冠のニュースにはじまり、社会現象になった、Netflixのオリジナルドラマ『愛の不時着』『梨泰院クラス』。さらには、NiziUが誕生した、グローバルオーディション番組『Nizi Project』、そして、偉業を挙げ始めたらきりがない、BTSTWICEBLACKPINKといったK‐POPアーティストの世界的な活躍の功績が大きいよね。

 あらゆる方位から、上質なエンタメ作品の大量攻めにあった一年(笑)。外出自粛期間中に、どれだけ救われたことか!

編集Y(以下Y) ここまでムーブメントになったのは、グローバルを意識して制作した作品自体のクオリティの高さはもちろん、“配信場所”が鍵ですよね! 映像作品なら、Netflixなどの世界的な配信サービスで。音楽ならSpotifyやApple Music、YouTube、VLIVEなど、誰でもアクセスしやすいプラットフォームでほぼ(本国と)時差なく配信されたことがより影響力を高めた気が。おうち時間が増え、個人のネット環境も整いつつある、今の時代にマッチしたんだと思います。

 そう。以前は、韓国ドラマ=有料の専門チャンネルで観るものだったのに、誰でも気軽に観られるようになったことは間違いなく、盛り上がりを後押ししたね。
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ヒョンビン
●Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中

Netflixのオリジナル作品が大ヒットを連発!

 ドラマや映画界は、Netflixのオリジナル作品がヒットを連発してたね。配信作品は、どれも脚本といい俳優といい素晴らしかった!

 Netflixの勢いと同等に、モア世代俳優の活躍ぶりもすごかったですよね。『パラサイト』で話題を集めた、パク・ソダムパク・ボゴム出演の『青春の記録』スジと出演作が公開ラッシュ中のナム・ジュヒョク主演の『スタートアップ:夢の扉』は必見。ちなみに、ナム・ジュヒョクは、本国で公開中の映画『ジョゼ』(日本映画『ジョゼと虎と魚たち』のリメイク)にも主演していて、日本での公開を期待してる!

 新韓流四天王のひとりで、出演作にハズレがない、パク・ソジュンも大活躍だったよね。『梨泰院クラス』も、『キム秘書はいったい、なぜ?』もどちらもよかった。

Y 私は、演技ドル(俳優活動もするアイドル)を追っていたんですが、ASTROウヌ主演の胸キュン作『私のIDはカンナム美人』EXOD.O.主演の映画『スウィング・キッズ』が、ヒットでした♡
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パク・ソジュン
●Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中

バラエティ豊かなガールズグループ

 K‐POPは、BTSBLACKPINKを筆頭に、卓越した楽曲制作やアクティブな活動で、米ビルボードへのランクインが当たり前になったよね。BTS『Dynamite』のビルボードメインシングルチャート“HOT100”1位&グラミー賞ノミネートの歴史的快挙は、必然だけど衝撃だった。

Y 最新アルバム『BE』も素晴らしかったですね。私は個人的に、今月MOREの表紙を飾っているTWICEMAMAMOO(G)I-DLEITZY、今月の少女といった、女性アーティストに夢中になった一年でした。10年前の「第2次韓流ブーム」と言われた時と違い、最近のガールズグループは可愛さ、セクシーさ、その他さまざまな女性の魅力を肯定するタイプがいる。ロールモデルにしたい人が大勢いて楽しくて。

 私は、オーディション番組を勝ち抜き、2020年デビューした4組を追っかけ中。NiziU『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したJO1(シーズン2の始動が決定!)。『YG宝石箱』から生まれた、日本出身者が4人も所属する、TREASURE。BTSの事務所が手がけた『I-LAND』より誕生した、ENHYPEN。今後のエンタメ業界を担う次世代の筆頭株たちから目が離せない!

 ENHYPENの日本人メンバーNI-KI君は、私も注目してます♡

映像化作品が多数! 女性作家の文学がアツい

 日本で韓国文学人気の火つけ役は、チョ・ナムジュの小説『82年生まれ、キム・ジヨン』。旬の女優チョン・ユミ主演で映画化もされたね。

 終始泣けた。チョン・ユミは、若手作家№1のチョン・セランの小説をドラマ化した『保健教師アン・ウニョン』にも主演しているよね。

K 韓国エンタメって、音楽、映画、文学とシームレスに各分野がつながっているから、いつの間にか全ジャンルに手を出していることが多々。

 ハイコンテクスト時代ですね。2021年は、どんな作品に出合えるのか、今から楽しみです♪
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今最も勢いのある女優チョン・ユミ。●Netflixオリジナルシリーズ『保健教師アン・ウニョン』独占配信中
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取材・原文/海渡理恵 イラスト/yui 構成・企画/渡部遥奈(MORE)