内田理央が推す“闇が深いマンガ”『サターンリターン』とは?【#ウチダマンガ店】

マンガをこよなく愛しマンガと共に生きてきた内田理央が、テーマにそったお気に入り作品を紹介する連載「#ウチダマンガ店」。今回は、「今が幸せだからこそ、闇が深いマンガを読みたい!」というだーりおが推している2作品を紹介。いったいどんな闇……?

【vol.11】闇が深いマンガ

内田理央が推す“闇が深いマンガ”『サターンリターン』とは?【#ウチダマンガ店】_1
「私、どっちかというとハッピーなオタクなんですよ。根本的には陽気なほう。だからこそ、闇のあるお話を定期的に取り入れるようにしているんです。人生何が起こるかわからない。陽気だって、普通に生きてたって、誰もが“闇落ち”する可能性があるものだから、のぞいて知っておくのも必要かなって。『水色の部屋』を読んでいる時に、特にそう思う。主人公が、さまざまなきっかけで、ダメなことだとわかりながらも落とし穴に落ちていってしまう……。後味の悪さは本当にごめんなさい。あまり闇の深いマンガを読まない人は、心の準備をしてから読んでほしい! でも、暗めの邦画が好きな人は、すごく気に入ってくれる気がする。おすすめです。
『サターンリターン』は主人公・理津子が、“30歳になる前に死ぬ”と宣言していた男友達・アオイの自殺をたどるお話なんだけど、アオイの自殺までの行動の目的がわからなすぎて引き込まれる。さらに理津子の言動もあぶなっかしいし、アオイに巻き込まれた女性たちも闇がある人ばっかり。この登場人物たちを最後まで見届けたいと思ってます。落ち込んでる時に闇が深い作品を読むと、引っぱられちゃうこともある。少なくとも私はそう。なので、元気な時にあえて読んでみてほしいです」(内田理央)

(左)『水色の部屋』 (右)『サターンリターン』

内田理央が推す“闇が深いマンガ”『サターンリターン』とは?【#ウチダマンガ店】_2
(右)小説家・加治理津子が、かつて小説のモデルにした男友達・アオイが自殺。その謎を探るため理津子は? 『サターンリターン』鳥飼 茜(小学館 1巻¥630)
(左)母とふたり暮らしの高校生・正文は、母に家族愛とは呼べない想いを抱いていた。ある日事件が起きて……。『水色の部屋』ゴトウユキコ(太田出版 上巻¥800)

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