自分のペースでキャリアの最高値を更新していこう【はあちゅうのお仕事名言博物館】

会社員&フリーランスとして働いてきた作家が、自身の経験した〝仕事にまつわる名言〞を紹介します。

「大ブレイクしたら、飽きられるのも早いよ」( 50代・男性・芸能人)

みなさんは自分の人生のピークはいつだと思いますか? 私は、これからだと思っています。昔からずっと作家になるのが夢だったので、今こんなふうに雑誌に連載を持てたり、本を出せたりできる状態をとてもうれしく思っています。とはいえ満足はしていません。日々活動している状態とブレイクは違うわけで……。芸能人でもデビューできるのと、武道館でライブができたり、『紅白歌合戦』に出場できるのでは全然違いますよね。やはり私も本を出す仕事についたからには、次はもっと高い目標を目指したい。ベストセラーと呼ばれる本を出し、本好きや書店員さんの中での認知度を圧倒的に高めたいもの。そしてその夢はまだ達成できていないんです。

デビューしてからずっと「世の中に認められない」という苦しい気持ちと闘っている気がします。早く……早く世の中に見つけてもらいたい!! ブレイクをわが手に!!! そんな話をとある年上の芸能人の方と食事をしている時にしたところ、「大ブレイクしたら、飽きられるのも早いよ」という言葉をもらいました。この言葉、今月の“お仕事名言”にさせていただきます。

上りきってしまうと、いつか落ちる

その方いわく、大ブレイクすると、それを維持することはできず、一瞬のブレイクが去った後は「過去の人」感が出てしまうということ。だから、大ブレイクすることよりも長く活動できることのほうが長い目で見ると幸せなんと。それを聞いて思考をめぐらせましたが、たしかに一気に駆け上がってしまうと、世の中的には大活躍しているにもかかわらず、一時期の勢いが落ちて、ブームが去った感じが出てしまう例ってありますね。

特にメディアの場合は少しでも露出が減ると「落ちた」感じが出てしまいがち……。その状態で走り続けるのは、ちょっとつらそうです。「もっと結果を出したい」という欲がなくなったわけではありませんが、この言葉を聞いてからは少し気が楽になり、「実力の伴わないまま一気にブレイクすると、転落も早いはず。自分にできることをコツコツ積み上げていこう」と前向きに考えられるようになりました。周りの人がすごい人ばかりで、しかも年下なんてこともざらにあるので焦ることもありますが、そういう時はこの言葉を思い出し、自分のペースでキャリアの最高値を更新していこう、と気持ちを持ち直しています。

イラスト/湯浅 望


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●はあちゅう
作家・コラムニスト。1 泊2 日で憧れを叶える#サク旅を提案中。書籍も重版と絶好調!公式ツイッター&インスタグラム■@ha_chu

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