「自分も相手も納得のいくゴールを見つけることこそが仕事の神髄」【はあちゅうのお仕事名言博物館】

会社員&フリーランスとして働いてきた作家が、自身の経験した〝仕事にまつわる名言〞を紹介します。

「だったら自分のお金でやれば?」(40代・男性・広告会社社員)

「自分も相手も納得のいくゴールを見つけることこそが仕事の神髄」【はあちゅうのお仕事名言博物館】_1
「好きなことで生きていく」という働き方は年々強い支持を得ており、もはや珍しい考えではなくなりました。仕事をやりがいで選ぶ人は若者を中心に増えているように思います。私自身も好きなことを仕事にできた幸せなひとりですが、好きなことを仕事にする=嫌いなことを誰かに押しつけて、24時間好きなことだけをやっていればいいわけではありません。自由を得た分だけ、それに伴う不自由は必ず発生します。そんなシーンに直面した時、いつも思い出すある風景があるんです。

自分の名前を売りたいなら、自分の力で

広告会社勤務時代、アートディレクターが仕事を「やりたくない」とごねたことがありました。クライアントが要求していたデザインの変更が受け入れがたく、「これを自分の作品にはできない」ということでした。その時に、先輩がその方に対して言ったのは「だったら自分のお金でやれば?」というひと言。今月はこのひと言を“お仕事名言”とさせてください。

立場と引き換えに、受け取るメリット、デメリット

広告はあくまで、クライアントのお金を預かってつくるもの。アートディレクターが自分の作品性を追求するものではないことを、先輩はその日、厳しく諭しました。「オレらは個人的な作品をつくっているわけじゃない。あくまで会社員の立場で『広告』をつくっている。やりたいことだけやりたいなら、フリーランスになって自分のお金でやれ。クライアントの金でやるな」という言葉にはプロフェッショナルを感じて、しびれました。

 会社員は組織の中で与えられた役割をまっとうするために、ときには、自分の意志を通せない時もあります。けれどそれと引き換えに、安定した立場とお給料を与えてもらえる。トレードオフなのです。そのことを痛感し「自分のやりたいことと、会社の求めることの折りあいをつけるのが会社員なのだ」と、頭に刻まれた出来事でした。

これは、仕事には我慢も必要という話ではありません。制限がある中で、自分の主張だけを通そうとするのはわがままでしかない。自分も相手も納得のいくゴールを見つけることこそが仕事の神髄だということです。また、好きなことをやり続けるために伴う困難や苦手を、どう乗り越えていくかは、仕事での成長につながるように思います。そして、やりたくないことがあるからこそ、やりたいことができた時により大きな喜びを得られるのではないでしょうか。

●はあちゅう
作家・コラムニスト。ほのぼのとした結婚生活をつづった『旦那観察日記』(インスタグラムに掲載中。アカウント@mofu_everyday)が現在、話題沸騰中 


⇒【はあちゅうのお仕事名言博物館】のその他の記事をまとめてチェック!

Ranking

もっと見る

もっと見る