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増税前に買うべきものは? お財布はもういらない? 新お金のジョーシキ、ついていけてる?
増税、オリンピック、キャッシュレス、投資etc.。今、知らない人は損をする? 思わず女子会で話したくなるお金の新常識、教えちゃいます!
Q. 増税前の駆け込み買いってすべき?
A. 買うべきものをきちんと見極めて!
「増税前にと、つい焦って買い込んでしまいがちですが、無計画な買いだめは危険。まずは次の3つのポイントを押さえて自分の消費を見直しましょう」(大竹さん、以下同)
❶ 増税の対象かどうか
増税といっても、今回はすべてのものの税率が上がるわけではありません。医薬品、酒類、外食やケータリングなどを除く飲食料品と、一部の新聞については「軽減税率」が適用されて8%のままなので確認を!
❷ 使用期限と必要性
「増税」と聞くとついつい買いだめしたくなってしまいますが、たとえば化粧品などにも使用期限があるもの。その量を購入して期限内に消費できるのか、また本当に買いだめするほど必要か、見直しが重要です。
❸ 支援策の可能性
増税したために消費がガクッと落ち込んでしまっては、経済が立ちゆかなくなってしまう! そのため、各業界でさまざまな支援策が検討されています。結果、増税後の購入で得する場合もあるので、焦りは禁物。
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【美容】先払いの美容医療やエステ、リピート買いの化粧品は「○」
「たとえば、化粧品の中でもメイク製品など比較的使用期限の長いものがありますよね。繰り返し使っている自分の定番コスメなどは、増税前に買いだめしておくといいかもしれません。脱毛や歯のホワイトニングのように、お手入れ完了までの施術料が一括払いになっているものについても、早めの購入で増税分を得する可能性があります。ただし、増税に合わせて価格の見直しがあるかもしれないので、価格改定の有無を事前に確認してみるのもありかも」
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【日用品・嗜好品】日用品はセールの可能性大&消費ペースが上がるため「△」
「軽減税率が適用される食料品の買いだめは必要ありません。増税対象になるお酒も、買い置きすると飲酒量が増えることもあるので、注意が必要です。また、トイレットペーパーや洗剤などの日用品については、セールによる値下げ幅のほうが大きいこともあるので増税前に買い込む必要はないかも」
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【車・不動産】慌てて購入するよりライフプランを優先して
「家の買い時には、消費税額だけでなく①住宅ローン控除や金利、②ライフプラン上のタイミング、③頭金の貯蓄具合といった、3つの条件を考える必要があります。不動産の場合は支援策もいろいろあるので、増税よりも自分のタイミングかどうかが重要です。車も同じで、必要ないなら買わないのが◎」
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Q. 投資って私には関係ない?
A. 今、投資を始めるモア世代女子が増えています!
「『エフピーウーマン』のグループ会社である『ファイナンシャルアカデミー』ではお金の知識を身につけるためのセミナーを開催しています。スタートした当時は男性ばかりだった参加者が、最近では半数以上が女性になりました。特に今、モア世代の20〜30代の参加者が多いんです。今後を見据えてただ貯めるだけではなく、手もとにあるお金を運用するのは賢い手。まずは関心を持って、お金について知ることから始めてみてください」
Q. モア世代女子に投資が人気の理由は?
A. ①そもそもトレンドに敏感
②お金に計画的になれる
③女性に人気の株主優待が増加
「モア世代の女性はそもそもトレンドに敏感なので、アップカミングな業界を見極めるのは得意なはず。また、大穴を狙いすぎず、堅実に続けられる人も女性に多いんです。近年、企業側も女性向けの株主優待を用意する傾向があり、投資を始めるきっかけにも」
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Q. 未経験者が始めやすい方法はある?
A. 興味や予算に応じたプランをチェック
①“興味を持ちやすい”投資
・テーマ投資
「個々の会社に対して投資するとなると、選び抜くのが難しいことも。自分が気になっている分野(テーマ)に対して投資するという方法なら、関心も持ちやすくて入りやすいかもしれません」
②“投資的感覚”を体験する投資
・ポイント投資
・おつり投資
「『おつり投資』や『ポイント投資』など、買物の端数額やそこで得たポイントを使って少額から投資できるサービスが登場しています。大きな利益は見込めませんが、投資の入口にしてみては?」
③“少額から始められる”投資
・100円投資
・ミニ株
「本格的に投資を始めてみたいと思っても、20〜30代では資金が十分でないことも多いですよね。そんな時は、少額で始められる投資信託やミニ株にも注目してみてください」
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お財布はもういらない? 新お金のジョーシキ、ついていけてる?
※情報は2019年4月26日時点のものです
Q. そもそも、キャッシュレスって何?
A. 現金を出さずに支払いするものすべて
「キャッシュレス=電子マネーというイメージを持っている人が多いですが、本来は=『現金を使わない支払い』のこと。クレジットカードやデビットカードでの支払いもキャッシュレスになります」
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・クレジットカード
支払いと同時に決済されるデビットカードに対して、クレジットカードは「後払い」での決済になる。また、分割払いの機能があるのも、クレジットカードならでは。「Visa」、「Mastercard」、「AMERICAN EXPRESS」、「JCB」などが世界的な主要ブランド。
・デビットカード
預金口座とひもづけられた、決済用カードのこと。決済をした時点で、自分の口座から代金が引き落とされる仕組みになっている。クレジットカードと違い、その時口座にある金額以上の支払いはできないため、後から請求された金額を見て青ざめることはなし。
・プリペイド式電子マネー
事前に入金した金額の範囲内で支払いができるので使いすぎ防止に。「楽天Edy」、「WAON」、「nanaco」などのほか、「Suica」をはじめとした交通系ICカードがある。「au WALLET プリペイドカード」など海外利用可能なものや、オートチャージ機能など利便性も上がっている。
・スマホ決済
スマホ決済は大きく分けて2種類。「おサイフケータイ」や「モバイルSuica」、「Apple Pay」など、スマホの決済アプリにクレジットカードなどを登録することで利用できる非接触型IC決済と、「PayPay」や「LINE Pay」など、画面に表示されるQRコードでの決済がある。
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“友だち同士の送金が便利” LINE Pay
バーコードもしくはQRコードの読み取りでの支払い、またはプリペイド式の「LINE Payカード」での支払い、さらにはAndroidならタッチ決済も可能と、支払い方法が豊富。また、友だちへの送金や割り勘機能も充実。
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“お得なキャンペーンが充実” PayPay
ソフトバンクとヤフーの共同出資によって設立された、PayPayが運営するQRコード決済サービス。「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」にもまもなく対応予定で、大々的なキャンペーンを多数実施しているのも特徴。
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“「楽天スーパーポイント」がたまる、使える” 楽天ペイ
クレジットカードを引き落とし先に設定する、後払いのスマホ決済サービス。200円の利用ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントがたまる。クレジットカードが「楽天カード」なら、200円でさらに2ポイントがつく。
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“利用可能店舗の多さが魅力” Origami Pay
スマホ決済の草分け的サービスで、会員登録料や利用料は無料。「Origami Pay」限定の割引が適用される店舗が多数ある。割り勘機能やポイント付与サービスなどはないが、即時割引や半額キャンペーンなどでもお得に。
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“iPhoneなら実装ずみ” Apple Pay
iPhoneなどで利用できる決済サービス。アプリをダウンロードする必要がなく、自分のクレジットカードやSuicaを設定(または追加)するだけ。利用開始までのプロセスが少なく、スマホ決済初心者も手軽に使える。
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教えてくれたのは
『エフピーウーマン』代表
ファイナンシャルプランナー
大竹のり子さん
1975年生まれ。金融専門媒体の編集者を経てファイナンシャルプランナーとして独立。お金の知識を伝え女性を支援すべく、2005年に『エフピーウーマン』を設立した