• 『きみの瞳(め)が問いかけている』 目が不自由だが明るくにこやかな明香里(吉高由里子)は、元キックボクサーの塁(横浜流星)と恋におちる。ある日、明香里から視力を失った原因が車の事故だと聞いた塁は、残酷な事実に気づき……。●10/23(金)〜全国公開
    ©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会 ©2020 Gaga Corporation / AMUSEInc. / Lawson Entertainment,Inc.
  • 知らないことを「知らない」って言える勇気は、どんな場面でもすごく大事。 恋愛映画に出演するのは、意外にも8年ぶり。最新作の『きみの瞳(め)が問いかけている』では、事故で視力を失いながらも、愛する人との未来のために一歩を踏み出そうとする明香里を見事に演じきった。

    「ラブストーリー作品って、小っ恥ずかしい気持ちが先行してしまって、純粋な気持ちでセリフを言うことが私の中で大きな課題なんです。でも、この作品はストレートなラブストーリーの中にさまざまな感情やセリフがつむがれていくので素直に演じることができたなって。特に、ふたりでバスに乗っているシーンは、いいなって思いましたね。“私、人生で男の子と横並びでバスの席に座ったことない! しかも手つないでるやん!”みたいな(笑)。この年にして初めての体験をする新鮮さがありました」

    この日取材が行われたスタジオ内の移動中や撮影の合間のちょっとしたあき時間は、常に気心の知れたスタッフさんたちと談笑していた姿が印象的。いるだけでその場の雰囲気が明るくなる、まさに太陽のような人。インタビュー中にそう伝えると、「単純に思ったことがそのまま口に出るタイプなんです。黙ったなっていうのは眠たい時くらいかも(笑)」と謙遜し、飾らない言動がまた周囲の笑いを誘う。そんなふうに現場を明るく照らしていたのは、映画の撮影中も同じ。ダブル主演を務めた横浜流星さんも、吉高さんとのシーンを振り返り「その明るさに何度も救われた」と語っている。

    「基本は人見知りなので、現場にコミュニケーションを取るのが上手な人がいた場合はお任せしちゃいます。今回は、(監督の)三木さんが横浜さんと連絡先を交換するきっかけをつくってくれたので、仲よくなるために敬語はやめようとか、いっぱい写真を撮ろうっていう話をして、私が持っていた顔交換アプリを試したりも。今までは共演者の中で私がいちばん年下っていうことも多かったのに、これからは私より年下の人ばっかりになっていくんでしょうね。あらためて自分の年齢を実感しました」

    どんな場面でも、どんな相手に対しても自分らしくいられるところは吉高さんの魅力。職場で上司と部下の板ばさみになりやすい立場のモア読者へアドバイスをお願いすると……。

    「知らないことは、知らないって言っていいと思うんです。わからないのにわかったふりをすると、ちぐはぐになっちゃう。私も、何回も行っているスタジオなのに場所がわからなくて尋ねたり、はるかに年下の子に読めない漢字を聞いたりしますし。利口ぶらない勇気は大事! です」


    よしたか・ゆりこ●1988年7月22日生まれ、東京都出身。2006年に映画『紀子の食卓』でスクリーンデビュー。最近のおもな主演作にドラマ『わたし、定時で帰ります。』や『知らなくていいコト』がある。スペシャルドラマ『東京タラレバ娘2020』(日本テレビ系)が10月放送