国内で美しいビーチを堪能しようと思ったら、真っ先に浮かぶのは沖縄ですよね。沖縄の海ももちろんいいけれど、国内外を問わずビーチが大好きなライター・矢野がずっとずっと行きたいと願っていたのは、鹿児島最南端の離島・与論島!

悲願の与論島に初上陸した私が、島の魅力と初めてのヨロンでするべき10のこと、後編をお届けします。

▶︎▶︎観光名所や絶景カフェなど、前編はこちら

与論島、百合が浜
CONTENTS
  1. 与論島ってどんな島? アクセス方法は?
  2. 6:息を飲むほどの絶景!! グラスボートで百合ヶ浜に上陸する
  3. 7:大金久海岸でウミガメとSUPする
  4. 8:60ヵ所あるビーチから、お気に入りのビーチを見つける
  5. 9:『オーシャンマーケット』などでおみやげを買う
  6. 10:夜空を眺める

与論島ってどんな島? アクセス方法は?

与論島は鹿児島県最南端に位置し、サンゴ礁が隆起してできた周囲約23kmの小さな離島。沖縄本島からは約23km北に位置し、琉球と奄美が混ざった独自の文化を持っています。“ヨロンブルー”と称えられる日本屈指の透明度を誇るビーチは、島内になんと60ヵ所以上! どのビーチに足を運んでも、ため息が出るほど美しい青が広がっています。

ちなみに「よろんとう」と「よろんじま」、どちらの読み方も正解。正式には「よろんじま」ですが、観光地としては「よろんとう」がよく使われているのだそう。

与論島、与論空港のモニュメント

与論空港のモニュメントは外せないフォトスポット

与論島へのアクセスは、飛行機かフェリーで。飛行機は鹿児島、奄美大島、沖縄から。フェリーは沖縄(那覇)と鹿児島から1便ずつ就航しています。矢野は今回奄美大島から飛行機で向かったのですが、所要時間は45分ほどであっという間でした。

島内の交通手段は、バス、タクシー、レンタカー、レンタルバイク、レンタサイクルがあります。奄美大島や喜界島などほかの奄美群島と同じく、自由に観光したい場合はレンタカーやレンタルバイクがおすすめ。車やバイクと比べ行動範囲は多少狭まりますが、レンタサイクルも気持ちがよいでしょう。

初めての与論島ですべき10のこと。6~10

6:息を飲むほどの絶景!! グラスボートで百合ヶ浜に上陸する

ヨロンブルー。百合が浜の水面

矢野が与論島に行きたかった一番の理由。それは、幻のビーチ・百合ヶ浜です。

百合ヶ浜は、島の東側にある大金久海岸の沖合い約1.5kmの場所に春から秋にかけて、中潮から大潮の干潮時だけ現れる可能性がある真っ白な砂浜。条件が揃わないと出現しないことから、“幻のビーチ”とも呼ばれています。日によって現れる時間、位置や大きさが違い、潮が満ちてくるとまた波の下に隠れてしまうんです。

シーマンズビーチからグラスボードに乗船!

今回は、大金久海岸の南に位置するシーマンズビーチからグラスボードに乗り込み、百合ヶ浜を目指すことに。

前日は出現しやすい日であったにもかかわらず姿を見せなかったようで、“果たして今日は……”とドキドキしながら乗船。

与論島。ヨロンブルー。シーマンズビーチとグラスボート

シーマンズビーチとグラスボート。あまりの美しさに言葉を失います

  • シーマンズビーチ
    住所:与論町麦屋334ー7

百合ヶ浜がメインではあるものの、目の前に広がるエメラルドグリーンの海に幸せなため息。船底のガラスからは海底の様子やウミガメを見られ、寒くて泳げない時期でも海の中をのぞける素敵なアクティビティです。

与論島(百合が浜)、シーマンズビーチとグラスボート先端の写真

グラスボートの先端に座った写真は、まるで海外での一枚のよう

与論島、シーマンズビーチのグラスボート乗船中の様子

これが日本だなんて信じられない!

そうこうしているうちに、百合ヶ浜の出現ポイントが近づいてきました。船長が“今日もダメかな……”とボソッと呟いた矢先、少し遠くにちょっぴり出現している浜を発見!! そうです、出ました! 念願の百合ヶ浜(号泣)!!!

与論島、百合が浜を遠くに見つけた時

大興奮のなか足を踏み入れた百合ヶ浜は、“自分の周り360℃を美しい海が囲んでいる”という不思議な状況。本当にきれいな海にしかできない、力強く波打つ砂紋=サンドバーが印象的です。

夢かと思うほど幻想的な光景を目の当たりにし、鼻の奥がツーンとしました。“歳の数だけ星の砂を拾うと幸せになれる”とまことしやかに囁かれる百合ヶ浜の星砂伝説のことなどすっかり忘れて(笑)、絶景を目に焼きつけました。

百合が浜。ヨロンブルーの海。死ぬまでに見たい絶景。

※百合ヶ浜出現する可能性がある日は事前に確認が必要
※出現しやすい日でも、出ない場合があるほか、出現する時間も限られています

7:大金久海岸でウミガメとSUPする

大金久海岸は、約2kmに渡り白い砂浜が続く与論島最大のビーチ。遠浅の海はシュノーケリングやバナナボート、水上バイクなどマリンスポーツに絶好の環境です。

矢野は今回、SUPを楽しみました。透明度抜群の海でのSUPは、水中の様子を海上から肉眼で見られるのがポイント! ボードのすぐ横や真下をウミガメが通り、テンションが上がりっぱなし。次は真夏に訪れ、一日中シュノーケルをするんだと誓いました。

与論島・大金久海岸でSUPする女性
ヨロンブルーの海を泳ぐウミガメ

1匹のみならず、軽く8匹は出合えたウミガメ!

8:60ヵ所あるビーチから、お気に入りのビーチを見つける

海が格段にきれいな与論島には、60ヵ所以上のビーチがあります。どのビーチも魅力的で、限られた滞在時間の中でどこへ行くか悩むのは当然。そこで初上陸の矢野が事前に下調べをし、実際に行ってよかった3つのビーチをご紹介!

パラダイスビーチ

与論島、パラダイスビーチにあるブランコに乗る女性2人

パラダイスビーチは、空港やヨロン駅のすぐそばにある“映えビーチ”。なぜ“映え”かというと、砂浜にぽつんと一台、ブランコが設置されているから! 与論島内でブランコがあるビーチはここだけです。

パラダイスビーチ(与論島)、ブランコ

矢野が訪れた真昼間は、海の青と植物の緑、そして真っ白な砂浜のコントラストがたまらなく素敵でした。島の人いわく、“夕陽が特にきれいに見えるビーチのひとつ”だそうなので、時間がある人はぜひサンセットタイムに訪れてみてください。ブランコに乗りながら最高のチルタイムを過ごすことができるはず!

  • パラダイスビーチ
    場所:与論町立長

ウドノスビーチ

与論島、ウドノスビーチの入口

ウドノスビーチは、潮が引いた時にだけ行くことのできる岩や木に囲まれたエリアが特徴的なビーチ。干潮時に出現する高い岩に囲まれた道はどこか東南アジアのような雰囲気で、海外旅行気分を味わえちゃうんです♪ 潮が満ちると浜へ戻れなくなるので、波の高さをよく観察しながら遊びましょう。

ウドノスビーチ(与論島)、潮が引いた時に現れる小道

ビーチまでは与論島の繁華街・茶花から歩いてアクセスできます。トイレや駐車場、また数は少ないながらもテーブル&イスが用意されているから何かと安心。長居するのに最適の環境です。

  • ウドノスビーチ
    場所:与論町茶花2352-3

寺崎海岸とトゥマイビーチ

与論島(左)「寺崎海岸」(右)「トゥマイビーチ」
  • (左)「寺崎海岸」、(右)「トゥマイビーチ」

島の北側にある寺崎海岸とトゥマイビーチは、“天から黄金の龍が舞い降りた場所”、“龍の住む浜”と言われるパワースポットビーチ。寺崎海岸にはメスの龍の形をした岩が、すぐ隣のトゥマイビーチにはオスの龍の形をした岩があります。夏は海水につかり全身を清め、冬は海水で手を洗い口をすすぎ、そして天に向かって深呼吸を3回以上するとパワーが得られるそう! パワーチャージできる時間帯は11時~15時だそうなので、狙って訪れて。

与論島、伝説・トゥマイビーチの砂

またトゥマイビーチは、きめ細やかで粉のような砂浜にも注目。素手や素足で砂に触れればその違いがすぐにわかりますよ。

9:『オーシャンマーケット』などでおみやげを買う

茶花にある『オーシャンマーケット』は、島の小さなスーパー。ここでしか買えないオリジナル商品を数多く取り揃えています。オリジナル商品から3品、ほかのおみやげショップでも買える2品のおすすめ5選をお届け!

「ヨロンアメちゃん」

与論島おみやげ、ヨロンアメちゃん

5個セット ¥216~、※『オーシャンマーケット』限定

与論島の海や空、生きものなど自然をデザインした可愛すぎるあめ。ひとつひとつ手作りされていて、同じ絵柄でもよく見ると微妙に違うのが愛おしい! 単品での販売から、5個や20個などセット販売もあります。

「ヨロン島ドーナツ」

ヨロンオーシャンマーケット、ドーナツ

1個 ¥324~、※『オーシャンマーケット』限定

大阪で手作りドーナツを販売する『あきらドーナツ』とコラボして作られたオリジナルドーナツ。与論島沖の海洋深層水からとれる深美塩と与論島産の貴重なキビザラを使った贅沢な一品です。シンプルなプレーンをはじめ、レモンやショコラカスタードなど、多彩な味が用意されています。

「ヨロンアイランドビーフカレー」

与論島おみやげ、ヨロンビーフアイランドカレー

3袋セット¥1080

与論島のカレー屋さん『カスタネット商店』のカレーがレトルトカレーに♪ ルーには与論島で生まれ育った貴重な黒毛和牛を使用。甘口で、デミグラスソースのような味わいを楽しめます。

「島の薬剤師が作った 与論島のバスソルト オーシャンブルー」

与論島おみやげ、バスソルト

1袋¥450、※『オーシャンマーケット』限定

与論島沖の海洋深層水から伝統的な平釜製法で作られる「深美塩」を使った、オーガニックのバスソルト。オーシャンブルーのカラーリングは、まさに与論の海の青! 家のお風呂で旅の余韻にひたれそうです。

「ヨロンの星砂入りピアス」

与論島おみやげ、ヨロンの星砂入りピアス

1セット ¥324~

与論空港やほかのおみやげショップでも買うことのできるキュートなピアス。ハンドメイドで色も大きさもすべて異なるから、お気に入りを選び抜いて。与論島の星砂入りのロマンチックなアクセサリーです。

10:夜空を眺める

与論島ですべき10のことラストは、夜空を眺める! 夜ふと空を見上げると、満月の日でも都会とは比にならない数の星が広がっています。流れ星は当たり前で、矢野は運よく(!?)隕石ではないかと勘違いするほど大きな火球が流れるのを目の当たりに。写真には残さずとも、記憶に残る夜でした。

※流星の中でも特に明るいもの

与論島でしか見られない景色がたくさんある!

たった2.5日の滞在でしたが、念願の与論島は想像の遥か上をいく素敵な島。まだまだ行きたいビーチやお店、食べたいものが盛りだくさんです。今度は1ヵ月くらい滞在したいと日々妄想。

訪れるタイミングも重要な与論島。条件が揃う絶好の機会を見計らって、旅に出かけてみて。

【公式】ヨロン島観光ガイド Yoron Island Tourism | 鹿児島県最南端の与論島観光情報