大阪万博に最先端サウナ!? 超人気スポット「太陽のつぼみ」楽しみ方&予約のコツ
エディター&ライター
オキシマガジン(沖島 麻美)
海辺で五感を刺激する極上サウナを体験
2025年10月13日(月・祝)まで大阪・夢洲(ゆめしま)にて開催中の大阪•関西万博2025(EXPO2025)。158の国・地域・国際機関が参加して運営する各パビリオンやレストランには連日長蛇の列ができ、SNSには続々と攻略法がアップデートされるほど話題となっていますが、実は会場の端にある“万博サウナ”こと「太陽のつぼみ」が大人気なのをご存じですか?
本記事では「太陽のつぼみ」について、魅力・楽しみ方・予約のコツなどを詳しくご紹介します。
- 海辺で五感を刺激する極上サウナを体験
- “万博サウナ”「太陽のつぼみ」ってどこにあるの?
- “万博サウナ”「太陽のつぼみ」が注目されている理由
- “万博サウナ”「太陽のつぼみ」の楽しみ方
- “万博サウナ”「太陽のつぼみ」予約のコツ
- 「太陽のつぼみ」概要
“万博サウナ”「太陽のつぼみ」ってどこにあるの?
“万博サウナ”こと「太陽のつぼみ」は、バスやタクシーが発着する夢洲第1交通ターミナルを擁する西ゲート近くのフューチャーライフゾーンにあります。EXPOアリーナ「Matsuri」のさらに奥で、天気がよければ、大阪湾を隔てて神戸の街並みや淡路島などが見わたせる海沿いに位置します。
©️2025日本国際博覧会協会
西ゲートからは徒歩10分ほどですが、Osaka Metro 中央線・夢洲駅直結の東ゲートからは最短コースをたどっても徒歩30分ほどかかってしまう(会場の端から端まで大移動!)ので、「e Mover」という外周バス(自動運転EVバス)を利用すると、大阪湾を眺めながらラクに移動できます。東ゲート南停留所から西ゲート北停留所まで、料金は大人も子どもも共通で1回利用¥400・1日利用¥1000です。
“万博サウナ”「太陽のつぼみ」が注目されている理由
「太陽のつぼみ」夜のリラックスラウンジ。昼と夜で印象がまったく異なるのもこのサウナの大きな魅力
「太陽のつぼみ」は、大阪•関西万博2025のテーマである“いのち輝く未来社会のデザイン”を体感できるサウナとしてオープン。ネーミングのとおり、花びらのようなクッション型の空気膜からなるテント群のファサードが特徴です。サウナ・水風呂・ラウンジの個性的な3棟を、緑豊かなプラットフォームがつないでいます。
太陽光を透過する特殊フィルム「ETFE」を採用した世界初サウナ
「太陽のつぼみ」各棟の躯体に採用されているのは、自然光を透過する特殊フィルム「ETFE」。厚さ0.25mm・重さ440gの極薄超軽量フィルムと、構造体を兼ねた最小限のアルミフレーム、そして空気だけで構成したテトラ形状のユニットです。太陽の光と熱をグングン取りこんでふくらんだ空気が、膜に包まれて断熱材のようなはたらきをするため、8mもの高さがある開放的なサウナテントでもしっかりと温まりながら汗をかくことができますし、昼と夜でまったく異なる自然光の演出が楽しめます。
その時々の太陽の光を透過する特殊フィルム「ETFE」。一見やわらかそうですが、膜に触れるとパンパンにふくらんでいるのがわかって驚きます
また、空気を抜けばコンパクトに折りたたんで移設できるため、万博終了後も新たな地で再構成・再利用することが可能。SDGsをうたう万博の概念に沿ったサステナブルな建築物といえます。
最先端のサウナ体験! “エクスペリメンタル サウナ リチュアル”
「太陽のつぼみ」は、“サウナ師匠”として親しまれ、サウナの医学的効能を研究する「日本サウナ学会」の設立者で、日本のサウナ文化を国内外に発信している秋山大輔さんがプロデュース!
環境音楽・自然音・生演奏といった音響やアロマの芳香などの多様な演出がリラクゼーション効果を深める
秋山さんは「太陽のつぼみ」のコンセプトを“エクスペリメンタル サウナ リチュアル(Experimental Sauna Ritual)”と定義。サウナの入浴を、単なる汗を流す行為ではなく、 心身の浄化や精神的なリフレッシュを目的としたエンターテインメント性のあるストーリー体験としてとらえるべく、空間やメニュー設計などを細かく考案したのだそう。
横になってくつろげる「太陽のつぼみ」リラックスラウンジ
具体的には、参加者が、サウナガイドのアテンドに沿って、コミュニティ感覚を育む11のプロセスを体験。心地よい風が吹き抜ける海沿いの屋外環境のなか、音響・照明・香り(エッセンシャルオイル)といったさまざまな演出を効果的に交えながら、五感を刺激する特別な空間と時間を楽しむことができます。
“万博サウナ”「太陽のつぼみ」の楽しみ方
「太陽のつぼみ」は男女混浴施設のため水着必携(現地でも購入可能)! 1セッション最大14名・総入れ替え制で1日あたり5〜6セッション・所要時間は着替えを含めて約90分です。
「太陽のつぼみ」エントランス
受付をし、注意・禁止事項が書かれた誓約書にサインをして、ロッカーキーとサウナバッグ(バスタオル1枚・フェイスタオル1枚・ポカリスエット900mlペットボトル1本)を受け取ってから更衣室で着替えます。サウナガイド(スタッフ)によるガイダンスを受け、いよいよサウナ体験へ!
「太陽のつぼみ」では、サウナガイドのガイダンスに従って楽しみましょう ※サウナ体験中は撮影・録画・録音禁止です
- シャワーを浴びます(シャワーは個室で3部屋。アメニティもひととおりそろっています)
- ↓
- 【1セット目】サウナテントへ。設定室内温度は80℃。椅子は3段設定で、上段・中段・下段で体感温度が全然違います! 熱さに体を慣らすため、1セット目は下段に座るのがおすすめ。アロマの香りを嗅ぎ、サウナガイドが奏でる波音のようなオーシャンドラムを聴きながら瞑想します
- ↓
- 水風呂テントへ移動。設定水温は14℃。「頭まで浸かってくださいね」とおすすめされるままにザブンと潜ってクールダウンします
- ↓
- リラックスラウンジへ移動。ポワンポワンした弾力性のある不思議な触感のベッドに横たわりながら、くつろぎムードたっぷりのBGMに耳を澄まします(爆睡注意)
- ↓
- 【2セット目】再びサウナテントへ。1セット目と異なるアロマの香りが嗅覚にフレッシュな刺激をもたらします。サウナガイドによるロウリュ(サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、その蒸気をタオルなど扇いで熱波を送る)もあり。上段に座るとより熱気を感じられます
- ↓
- 水風呂でクールダウン。頭まで潜ると完全に覚醒した気分になります
- ↓
- 外気浴タイム。植栽に囲まれたデッキチェアに腰かけたり、寝転んだりしてくつろぎましょう。サウナガイドが手渡してくれるお花でより癒されます
- ↓
- ここまでで約1時間が過ぎています。残り30分は自由時間なので、3セット目にトライするもよし、ギリギリまでゴロゴロするもよし。着替えや髪を乾かす時間などを考慮しながら思い思いに過ごしましょう。なお、ドライヤーは3基なのでゆずりあってご使用くださいね
着替え後、サウナバッグとタオル類を返却すると、湯あがりドリンクとしてオロナミンCと瓶入りポカリスエットがもらえます。併設された紙コップを使って、サウナ愛好家のマストドリンク・通称“オロポ”を作ることもできますよ! 1:1の割合でミックスして飲むのがおすすめ◎。シュワシュワとした心地よい炭酸の刺激とともに、水分や電解質やビタミン類が喉や体にグイグイとしみこんでいくのがわかります。
「太陽のつぼみ」内のショップ
なお、人気アパレルブランド・SOPH.(ソフ) と、サウナクリエイティブ集団・TTNE(ティーティーエヌイー)がコラボ制作したサウナガイド着用ユニフォームのほか、フェイスタオル・Tシャツ・サンダル・サウナマット・ボトルなど、普段の生活でも使えるサウナグッズが購入できますので、ぜひ記念にお買い求めください。
“万博サウナ”「太陽のつぼみ」予約のコツ
「太陽のつぼみ」は完全予約制。ほかの要予約パビリオンやイベント同様、入場チケットを予約したら、そのチケットにひもづけて抽選予約に申し込みます。なお、PR担当者によると、土・日・祝を中心に抽選倍率が30倍を超える日もあるというので、今回の万博で予約が最も困難な体験施設のひとつといえるかもしれません!
抽選予約に申し込み可能なタイミングは主に2カ月前・7日前・2日前の3回あります(当選枠が少ないため、当日予約はほぼ不可能と思われます)。
- 2カ月前抽選:来場日時予約をした日の3カ月前から2か月前の前日まで受付
- 7日前抽選:来場日時予約をした日の1か月前から8日前まで受付
- 空き枠先着:来場日時予約をした日の3日前から前日9時まで受付
抽選に当たるコツはまず強運の持ち合わせが必要といえますが、筆者がSNSでリサーチした結果、平日の早い時間帯を狙う・ひとりで申し込む・抽選予約の第1希望以降をすべて「太陽のつぼみ」に全振りする・空き枠先着をこまめにチェックする(キャンセル狙い)など、さまざまな工夫を凝らして予約枠をゲットした猛者たちのコメントを発見しました。ぜひあきらめずにトライして、万博でしか体験できない期間限定のスペシャルサウナを堪能してみてください。
「太陽のつぼみ」概要
- 完全予約制(大阪•関西万博2025公式HPよりご予約ください)
- 会場/夢洲(大阪府大阪市) 大阪•関西万博2025会場内 フューチャーライフゾーン内 グリーンワールド
- 期間/開催中〜10月13日(月・祝)
- 体験人数/1セッション14名(男女混合)
- 体験時間/1セッション90分(着替え含む)
- 主催/公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
- 協賛/太陽工業株式会社
取材・文/沖島麻美 ※掲載されている情報は2025年7月4日時点でのもので、私物や個人の見解が含まれます。最新の情報は公式サイトまたは現地にてご確認ください
編集&ライター歴18年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。ベテランプロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムやお役立ち情報を続々お届けしています♡