働き方やライフスタイルの多様化により、近年注目を浴びている「二拠点生活」。より自分らしい毎日を送るための新たな選択肢として、二拠点生活を検討する人が増えているようです。今回、集英社『MORE』と読売広告社が運営するポータルサイト『CIVIC PRIDE®』編集部がタッグを組み、モア世代の二拠点生活への興味関心や価値観などリアルな声をリサーチ。その調査結果を発表するトークイベントを実施しました。

CONTENTS
  1. MOREとCIVIC PRIDE®が開催!『20~30代女性の「二拠点生活」調査レポートから見えてきた要注目ターゲットと動かす5つのヒント』ってどんなイベント?
  2. 第一部:「楽しさ2倍♡ いいとこどりのハイブリッドライフ」が見えた調査レポート発表
  3. 第二部:「安心できるホームが2カ所あるってうれしい!」二拠点生活を楽しむMOREインフルエンサーズのリアルな声
  4. 最後は登壇者と参加者の懇親会

MOREとCIVIC PRIDE®が開催!『20~30代女性の「二拠点生活」調査レポートから見えてきた要注目ターゲットと動かす5つのヒント』ってどんなイベント?

イベントポスター

※すでに終了したイベントです

「二拠点生活」とは、主な生活拠点とは別の地域にもうひとつの生活拠点を設けるライフスタイルのこと。法改正や支援制度の充実、メディア露出の増加によって注目を集めていますが、リモートワークや子育てといったライフスタイルの変化をきっかけに興味を持っているモア読者も多いのでは。

今年5月に『MORE』と『CIVIC PRIDE®』が共同で、モア読者にWEBアンケートとMOREインフルエンサーズへのインタビュー調査を実施。20~30代女性の二拠点生活への価値観をリサーチから分析まで行い、その調査レポートを本イベントにて発表しました。さらに、今まさに二拠点生活を楽しむMOREインフルエンサーズのメンバーをゲストスピーカーに迎え、二拠点生活の実情も伺いました。

どんな人が参加したの?

参加者の様子

参加者は、二拠点生活に興味を持っている企業担当者に加え、若年女性層の移住や関係人口づくりの課題に取り組む地方自治体や地域創生担当者など、ビジネスで生かしたいという方が多数。日頃からこの分野の情報感度が高い方たちですが、今回発表されたリサーチ結果に驚く場面も!

第一部:「楽しさ2倍♡ いいとこどりのハイブリッドライフ」が見えた調査レポート発表

同イベントは7月16日(水)にSHIBUYA QWSで開催。第一部では、『MORE』中田編集長と『CIVIC PRIDE®』小関編集長が登壇。50ページを超える『20~30代女性の「二拠点生活』調査レポート』をもとにパネルディスカッションが行われました。

登壇者プロフィール

ファシリテーターの小関美南さん
読売広告社 コミュニティクリエイションビジネス局 都市生活研究所 CIVIC PRIDE®ポータルサイト 編集長
小関美南さん

マーケティング領域でさまざまなカテゴリのコミュニケーション設計や新商品開発に携わったのち、2019年~都市生活研究所に所属。2023年CIVIC PRIDE®ポータルサイト立ち上げ以降、編集長として全国各地を取材・発信。内閣府・地方創生SDGs官民連携プラットフォーム主催の官民連携講座をはじめ、地域活性化に関するさまざまなセミナーやイベントに登壇。「青森シビックプライド名刺入れ」をはじめ、シビックプライドに関連するプロジェクトのプロデュースも手掛ける。

20〜30代女性は二拠点生活に興味がある?

二拠点生活投影資料

定量・定性調査から、20~30代の約半数が暮らす場所をフレキシブルに捉えているものの、「二拠点生活」に興味があるのはおよそ15.6%と、まだまだ認知が進んでいない現状と多くの人にとってハードルが高く感じられていることが報告されました。一方で、実際に二拠点生活を経験した人たちにとっては“自分の価値観が広がった”など多くのメリットを実感でき、そのハードル感は改善されるという結果に。

二拠点生活に興味関心があるのはどんな人?

MORE編集長 中田貴子さん

MORE統括編集長 中田貴子

二拠点生活に関心がある人々6タイプ投影資料

二拠点生活に関心がある人々を分析し、6タイプに分類した結果を中田編集長が解説。この中でいちばん関心度が高く、実際に行動に移す可能性が高いとされているのが『タイプB:人生よくばりタイプ』。自分の人生を充実させるためにいいとこどりをしたいという、“今”を楽しむ人たちこそ、二拠点生活の可能性が高いという結論に。この結果に参加者からは「予想外で印象的でした!」という声も寄せられました。

二拠点生活に欠かせないのは『カフェ』!?

小関さんと中田さん

本イベントでは、実際に20〜30代女性が二拠点生活を始めるきっかけづくりにも言及。独自の『5つのヒント』を提示しましたが、その中でも参加者から「眼から鱗でした」と反響が大きかったキーワードが『カフェ』。二拠点先に欠かせないものであり、さらにカフェの居心地=その地域に自分が合っているかのバロメーターになるほど、若い女性たちはカフェを重要視しているようです。

第二部:「安心できるホームが2カ所あるってうれしい!」二拠点生活を楽しむMOREインフルエンサーズのリアルな声

第二部は、今まさに横浜と和歌山県白浜町で二拠点生活を送るMOREインフルエンサーズの佐野麗佳さんをお招きして、二拠点生活の実体験をたっぷり伺いました。

ゲストスピーカープロフィール

イベントに登壇する佐野麗佳さん
MOREインフルエンサーズ
佐野麗佳さん

『MORE』の読者組織であるMOREインフルエンサーズのメンバーとして、MORE WEBにてブログ記事を投稿中。フリーランスとしてインスタグラム運用などさまざまな業務をするかたわら、二拠点生活をきっかけに、白浜でコーヒースタンド店をオープンしオーナーとしても活躍中。

二拠点生活を始めたきっかけは?

現在、月に2~3回ほど横浜と白浜を往復しているという麗佳さん。二拠点生活を始めたきっかけをうかがうと、友人から”麗佳に似合う場所を見つけたよ!”と白浜を紹介されたことだそう。「その言葉を信じて実際に旅行してみたら、白浜の人たちのあたたかさや住みやすさ、そして涙が出るほど美しい夕日に心動かされて、ここなら住めるかもって思ったんです。旅の延長線上でそのまま二拠点生活を始めました」という麗佳さんの軽やかさに会場からも驚きの声が。

カフェは必要不可欠な存在

第一部の『5つのヒント』を踏まえて、麗佳さんに共感できるポイントをうかがうと、「私にとってもカフェは欠かせません!」と力強い回答。自身もおしゃれなカフェでは仕事がはかどったり、同世代の友人たちと出会うきっかけになったりと、カフェがひとつの大事な居場所になっていたそう。

しかも現在では麗佳さん自身もコーヒースタンドのオーナーに。「白浜のきれいな海の前にカフェがあったらいいな。でも誰もやらなさそうだから、私がやろう!とコーヒースタンドの経営を始めました」というアクティブさ。地元の方たちの協力あってこその開業で、あたたかく迎え入れてもらえた感じがしたそう。

パネルディスカッションの様子

「私も人生よくばりタイプなんです」

「最初からうまくいくことばかりではなかったけれど、プライベートでも仕事でも心地よく過ごせる場所が増えたことや、夕日を見て涙を流したり採れたての野菜を感動したりとこれまでとは違う自分に出会えたことなど、二拠点生活を始めてよかったと思うことばかりです」と麗佳さん。

第一部のタイプ分類にあった『人生よくばりタイプ』のように、まさに今を楽しんでいるのが言葉の端々から伝わってくるトークタイムでした。

麗佳さんの二拠点生活をもっと詳しく知りたい方はこちら

最後は登壇者と参加者の懇親会

懇親会の様子

トークイベント後には懇親会も実施。もっと麗佳さんの二拠点生活についてうかがいたいと直接質問をしたり、参加者同士で意見交換をするなど、盛り上がりを見せました。
最後に参加者のみなさんの感想の一部をご紹介します。

参加者の声

30代・自治体職員「行政で女性が活躍できるまちづくりに取り組んでいるのですが、これまで移住や二拠点生活を検討しているのはファミリー層が多いと思っていたので、タイプ分析の結果に驚きました」

30代・会社員「旅行業界に勤めているため、仕事のヒントになればと思い参加しました。二拠点生活経験者の軽やかさや、新たなことに取り組むハードルの低さが印象的です。カフェのように“居心地のよい場所を提供する”というところをビジネスに生かしたいなと思いました」

30代・フリーランス「私も近いうちに東京と地元・京都の二拠点生活を送りたいと思っていたので、自分と同じような人がたくさんいると知ることができてよかったです。実際に二拠点生活を送っている方の生き生きした姿を見て背中を押してもらった感じがするので、これから二拠点生活に向けて動いていきたいです」

登壇者3名
MORE × CIVIC PRIDE 「わたしたち」の地方創生PROJECT

撮影/田村伊吹 文/中村有里