熊本で食べて浸かる!映画ロケ地と蒸し場グルメが楽しめる「小国町・杖立温泉」旅レポ

  • 熊本県阿蘇郡小国町「杖立温泉街」
  • 名湯「泉温泉」
  • 蒸したてとうもろこし

こんにちは、あさももです。

先日、映画のロケ撮影で訪れた熊本県・小国町。
自然に囲まれたこの土地は、映画の美しいシーンを彩るだけでなく、グルメや温泉など“リアルな癒し”が詰まった場所。そして、“人の温かみ”に触れられる場所でした。
特に印象に残ったのが、「杖立温泉」とそこにある“謎の蒸し場”。今回は、そんな小国町の魅力をたっぷりご紹介します!

CONTENTS
  1. 熊本で食べて浸かる!映画ロケ地と蒸し場グルメが楽しめる「小国町・杖立温泉」旅レポ
  2. 映画ロケで訪れた小国町。想像以上の癒し旅に!
  3. 小国町とは?自然と温泉と昔ながらの風景が残る町
  4. 杖立温泉へ|川沿いのレトロな温泉街に癒される
  5. 謎の「蒸し場」とは!?地熱で自分で蒸せる⁉︎
  6. 実食レポ!蒸し場で作ったゆで卵といきなり団子、現地のお店で食べる杖立プリンとさつまいもが絶品すぎた
  7. まとめ|小国町で「映画みたいな旅」を体験しよう

映画ロケで訪れた小国町。想像以上の癒し旅に!

今回参加した映画は「温泉シャーク2九州大決戦(仮称)」。タイトル通り、温泉が鍵となるシーンが多く、熊本県の阿蘇エリアがロケ地に選ばれました。その中でも印象的だったのが小国町(おぐにまち)。

撮影中、ふと見上げると広がる深い緑、澄んだ空気、そして静かな温泉街。そのすべてが、「もう一度プライベートでも来たい」と思わせる場所でした。

撮影が一段落した後、小国町を少し歩いてみることに。そこで出会ったのが、今回のメインテーマでもある「杖立温泉」と、その“蒸し場”でした。

小国町とは?自然と温泉と昔ながらの風景が残る町

熊本県の北東部、阿蘇山の北側に位置する小国町は、温泉と森林に囲まれた小さな町です。福岡県との県境にも近く、車でのアクセスも良好で、福岡空港から車で1時間半ほど。観光地としてはそこまでメジャーではないかもしれませんが、その分、静かで素朴な空気が流れています。

小国町のシンボルとして挙げられるのが、「小国杉」という良質な杉材。
そして、「北里柴三郎記念館」。現在の新千円札の肖像に描かれている、細菌学者「北里柴三郎」の出生地でもあるのです。

しかし、一番の名物といえばやはり、古くから湯治場として知られる「杖立温泉(つえたておんせん)」。実際に入ってみたレポートをお届けします。

杖立温泉へ|川沿いのレトロな温泉街に癒される

杖立温泉は、約1800年の歴史を持つと言われる古湯。
杖をついた老人が湯に浸かった後、杖を忘れて帰ったという伝説がその名前の由来だとか。

温泉街は川沿いに広がり、レトロな旅館や商店が並ぶ景色はまるで昭和の映画セット。白くモクモクと立ち上る蒸気が町中に立ちこめており、どこか“時間が止まったような”不思議な感覚になります。 
ジブリ好きな私にとっては、思わず「千と千尋の神隠し」のワンシーンを思い出してしまうような外観が沢山ありました。

熊本県小国町で食べて浸かる!一度は行きたの画像_1
温泉|【公式】純和風旅館 泉屋|熊本県杖立温泉 創業140年の宿

今回撮影許可を頂けたのは、「純和風旅館 泉屋」さん。熊本県杖立温泉 創業140年の温泉宿です。

泉屋さんの名湯といえば、巨大な天然石を使った「石庭風呂(いしばぶろ)」!

熊本県小国町で食べて浸かる!一度は行きたの画像_2

最初にガラガラっと扉を開けてみた瞬間、「わあっ…!!」と声が漏れてしまいました。
広々とした室内。高い天井。美しい湯面に差し込む日差しがキラキラと輝いています。巨大石の頼もしい存在感に身を委ね、ゆったりとした気持ちになれました。

内湯タイプの大浴場に加え、露天風呂も美しい!

こちら、注意が必要なのが大浴場は日ごとの男女入れ替わり制。なので連泊がおすすめです。

<石の湯(石庭風呂)のご利用日>

奇数日:女性
偶数日:男性
https://izumiyaryokan.co.jp/hotspring/より

古代伝承「むし風呂」「蒸気サウナ(むし湯)」という気になりすぎる1人用個室サウナもありました。
写真のむし風呂は中の椅子に腰掛け、顔だけ出してサウナを楽しみます。なんと、温泉の発祥よりも古来から存在した、杖立温泉特有の入浴方法だそうです。

発汗促進による、美肌効果抜群

ヒノキの薫り漂う座るタイプ、穴ぐらで横になるタイプなどが4種類もあります。

実際に入った温泉は、硫黄の香りがほんのり香り、肌あたりが柔らかい。湯冷めしにくく、じんわりと温まる感じがありました。映画の疲れも吹き飛び、ただただ「最高」でした。

「泉屋」さんの温泉のお湯で髪を洗うと、普通のシャワーで洗うよりサラサラになると女将さんが教えてくれました。

泉屋さんのお湯の効能と安全宣言もしっかりと記載がありました。

謎の「蒸し場」とは!?地熱で自分で蒸せる⁉︎

熊本県小国町で食べて浸かる!一度は行きたの画像_3

温泉街を歩いていると、あちこちからモクモクと湯気が立ち上っているのに気づきます。
その正体が、「蒸し場」と呼ばれる地熱を活用したスチーム調理スポット

杖立では、温泉の地熱を使って誰でも食材を蒸せる「無料の蒸し場」がいくつか点在しています。蒸し場の横には蒸し器、トング、タイマーまで完備されている場所もあり、まるで“野外の蒸し料理キッチン”!

観光案内所や旅館の売店で卵やさつまいも、とうもろこしなどの食材が売られているので、好きなものを買って、セルフで蒸し料理を楽しむことができます。

地元の方もよく利用するそうで、蒸している最中の待ち時間に、ちょっとした世間話を楽しむんだとか。

地元の憩いの場にもなる蒸し場ですが、「無料の蒸し場」と「有料の蒸し場」があります。使用する際は注意書きをしっかりと読んで使うのが良さそうです。

私も泉屋さんの蒸し場で蒸されていた「とうもろこし」の取り上げにチャレンジ!貴重な体験をさせて頂きました。

実食レポ!蒸し場で作ったゆで卵といきなり団子、現地のお店で食べる杖立プリンとさつまいもが絶品すぎた

もう立ちのぼる湯気からして美味しそう。
まずは「蒸し卵」。11分蒸された卵の黄身はしっかり中まで加熱されていて、温泉の香りがほんのり移っています。いつものゆで卵とはひと味違う!塩なしでも美味しく食べられました。

熊本県の郷土菓子、「いきなり団子」もあっちあちのもっちもち!
いきなり団子は輪切りにしたさつまいもと餡を、小麦粉で作った生地で包んで蒸したものです。「いきなり」という名前は、熊本弁で「簡単・手早く・すぐに」という意味で、急な来客時にもすぐに用意できることから名付けられたそうです。

続いて、温泉街を散策していると、泉屋さんの隣にテラス席がある可愛らしいカフェ「ぷくぷく」を発見。そちらで「地のもの」を頂くことにしました。

掲載許可を頂いています

ぷくぷく

先ほどは「11分」の蒸し卵でしたが、こちらは「6分」の蒸し卵。どちらも美味しいのですが、比べると、6分の方が半熟気味で好みでした。

アツアツの卵の殻の剥き方のコツは、「タオルなどの上で転がして全体にヒビを入れてから剥く」だそうです。

そして「蒸しさつまいも」。
これは……まさに“天然のスイーツ”!驚くほど甘くて、ねっとりした食感。蒸気で蒸すことで、甘みが凝縮された感じがします。

渓谷を眺めながら、快晴のテラス席でいただくプリン。絶品です。杖立温泉を守るマスコットキャラクター、「杖じぃ」もいい味を出しています。

お土産に「杖立温泉 和手拭い」を購入。
杖じぃに魅了され、杖じぃ柄にしようか迷いましたが、一番下の柄にしました。
ピンク以外もカラーバリエーション豊富!

現在もサウナに入る時や、猛暑、外出時の予備ハンカチとして重宝しています。

お店の方や、アテンドしてくださった地元スタッフさんが本当に温かく、沢山おもてなし頂きました。ありがとうございました。

まとめ|小国町で「映画みたいな旅」を体験しよう

映画ロケでたまたま訪れた熊本県小国町でしたが、
そこには“スクリーンの外側”にあるもう一つの感動が待っていました。

・歴史ある杖立温泉で癒され
・地熱の蒸し場でグルメ体験し
・そして、どこか懐かしい風景に心が和む

まるで1本の短編映画のような旅。
観光地としてはまだ穴場だからこそ、自分だけの物語を描ける場所だと思います。

次の週末、映画のような旅をしたくなったら、ぜひ小国町・杖立温泉へ。
ゆっくり湯に浸かりながら、蒸したてのたまごを片手に、ほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。