日本全国 素敵なお店と女性オーナー列伝!

好きなことを生かし、地方で素敵なお店をオープンさせた女性たち。開店までのストーリーを聞いてみました!

​​高知県香美市
ナッツバター専門店『DADA NUTS BUTTER』武智まりかさん

将来に迷って海外へ。やりたいことを見つけ、地元・高知で起業!

ナッツバター専門店『DADA NUTS BUTTER』武智まりかさん
たけち・まりか●1993年5月30日生まれ、高知県高知市出身

SHOP DATA
住所:高知県香美市土佐山田町西本町4の1の23 にしまちビル2F 
営業時間:10:00〜18:00
休業日:火・水曜
Instagram:dadanutsbutter
公式サイト:https://dadanutsbutter.com/

起業DATA ~ ナッツバター専門店『DADA NUTS BUTTER』の場合

ナッツバター専門店『DADA NUTS BUTTER』
お店のオープン時期:2018年10月(25歳)
起業する前にしていた仕事:飲食店のアルバイトをかけ持ち
お店を始めようと思ったきっかけ:ワーホリで滞在していたオーストラリアでさまざまなナッツペーストを知り、日本でも広めたいと思った
オープンまでにかかった期間:約1年
オープンにかかった金額:900万円

起業ストーリー ~ ナッツバター専門店『DADA NUTS BUTTER』の場合

オーストラリアで出合ったナッツバターの魅力に開眼

武智さんは高校卒業後は手に職をつけるため、看護系の大学に進学。しかし就職を考え始めた2年生の時、“私はこの仕事を本当にやりたいのか?”と、疑問を抱くように。

「当時アルバイトをしていた飲食店で、経営者やフリーランスの方などと出会い、自分で仕事をつくることもできるんだ! と視野が広がって。まずは自分が何をしたいかを見極めるために、生まれ育った高知を出て世界を旅してみることに。フィリピンの語学学校に3カ月間通い、オーストラリアでワーキングホリデーを経験しました」

渡航先で出会った世界各国の人を通じて、新しい食文化に触れる楽しさに魅了された武智さん。オーストラリアのスーパーで見つけた、甘くないナッツバターにビジネスチャンスを見出したそう。

「ごまペーストの代わりに使ったらすごくおいしくて、料理の幅がぐんと広がったんです。日本では甘いピーナッツバターをパンにつけるくらいしか選択肢がなかったので、これを販売したらおもしろそうだな、とワクワクしました。そこからさまざまなナッツの産地に興味を持ち、パレスチナの農園を訪問。生産者との会話を通じて、商品イメージが固まりました」

愛着のある地元・高知県で起業するべく帰国。勉強のために飲食店4店舗でアルバイトをしながら、店舗探しや改装、商品開発を行った。

起業を経て実感したのは、コミュニケーションの大切さ。ナッツをすり潰す方法を模索していた時も、知りあいのチョコレート屋さんのアドバイスを参考にしました。開店前にいろんな相談に乗っていただいた方からイベント出店に誘ってもらって、販路が拡大。たくさんの人の協力や紹介のおかげで生産者とのつながりも増え、国産くるみや伝統食材を使った調味料も誕生しました。今後は海外も視野に入れ、生産者のみなさんに貢献できる商品づくりを進めるつもりです」

お店のこだわりポイント

【女性オーナーの起業ストーリー】ワーホリの画像_3
ナッツバターとは、ナッツのペースト。生で仕入れたナッツをローストし香りを高めてから、石臼ですり潰しなめらかな状態にしています。くるみ、アーモンド、カシューナッツのほか、日本の伝統食材とナッツをかけ合わせた調味料も好評です」
ナッツバター専門店『DADA NUTS BUTTER』こだわり
「店舗のカフェスペースでは、ナッツバターを使ったファラフェルサンドやオリジナルドリンク、スイーツを提供。SNSでナッツバターの活用法や、卸先なども紹介しています」

​​高知県香美市の武智さんおすすめSPOT

『ロイヤルニボシ コーヒースタンド』

ロイヤルニボシ コーヒースタンド
「近年おしゃれでおいしいカフェが増えていて、店の隣にあるこちらもそのひとつ。地域の方々の憩いの場になっています」。
Instagram:royalniboshicoffeestand

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