ブレイク寸前!! 三浦大知、EXO、関ジャニ∞……数多くのアーティストの振り付けを担当する「s**t kingz」(シットキングス)って何者!?
「s**t kingz」(シットキングス)のメンバー4人。写真左からshoji、NOPPO、kazuki、Oguri。
いま『ブレイク間近!』と各メディアで噂されているのが、4人組パフォーマンスチーム「s**t kingz」(シットキングス、通称:シッキン)。昨年の紅白歌合戦で、三浦大知さんが披露して大きな話題となった“無音ダンス”。その時、一緒に踊っていたのが彼らであり、さらに三浦さんをはじめ、AAA、EXO、Hey! Say! JUMP、SHINee、関ジャニ∞などの振付も手掛けています。今回はそんな彼らのスペシャルインタビューが実現! 前編では、チーム結成のいきさつや、アーティストへの振付活動について伺いました。
――いつからダンスを始めたんですか?
kazuki 僕とNOPPOは小学生からです。地元が近くて、同じ地区のコンテストに出たのをきっかけに仲良くなりました。
NOPPO 僕らのチームは 日本語の歌で踊ってたんですけど、kauzkiたちは、Backstreet Boysとか海外の曲で踊ってたんですよ。「かっけえじゃん…」ってバチバチ、意識してました(笑)。
kazuki 当時は、僕らが一歩先を進んでたね(笑)。
Oguri 僕が小学生の頃は、ダンスはやりたかったけど、どう始めたらいいのかわからず、三浦大知がいたFolderをテレビで見て、勝手にライバル視してましたね(笑)。実際に始めたのは高校から。それからダンスにどっぷりハマりました。
shoji 俺は、大学生のときから。高校の時から興味はあったけど、運動神経がすごく悪くて、やりたいと言えず……。「ダンスをするキャラじゃない」って自分で決めつけてたんですけど、興味はずっとあったんです。大学にダンスサークルがあったんで、「ダンスデビューするなら、今しかない!」と思い切って始めました。
――4人がユニットを組むことになったいきさつは?
kazuki shojiくんから見せてもらったアメリカのダンスのステージが、曲の世界を色濃く表現していて衝撃を受けたんです。それと近いことを日本でやりたいと思った時に、NOPPO、Oguri 、shojiに声を掛けました。その時点では1回きりの予定だったのが、意気投合して、気づいたら今まで続いてます。なんでこの4人でやろうと思ったかというと、新しいものへの柔軟性が高いメンバーだったのと、4人が集まったら絶対にダンスシーンがザワつくと確信したから。褒め過ぎるのもよくないな(笑)。
Oguri 次の褒め言葉、すごい待ってたのに(笑)。
――みなさん、他のアーティストの振付も担当しています。彼らとの作業はどういったアプローチをしているんですか?
shoji ジャニーズなどアイドルの方は、「このふたりが並んでたらファンが喜ぶ」とか「こういう動きはファンが嬉しい」とか、ファンへの思いがすごく強いんです。そうした本人たちの意向を踏まえつつ、僕がお願いされたからには、自分のよさもしっかり伝えたい。メンバーと僕の気持ちを混ぜ合わせて作っていく感じですね。
NOPPO shoji先生のおっしゃる通りで、どこかに自分らしさを出そうというのは、僕も意識しているポイントですね。
kazuki 自分の理想はありつつ、僕が考えた通りに踊らないと絶対に成立しないと思い込まないようにしてます。ダンスは、本人が踊ったときの感覚があるので、僕が思う“カッコイイ”だけで突き進んじゃいけないと気づかされたきっかけは、Nissyでした。“ピンキーダンス”を作るとき、僕から提案したものに対して、Nissyは「ダンスができない人はその動きは苦手」「女の子はこうしたほうがかわいく見える」といろいろアドバイスをくれたんです。それがすべて的確なんですよ。“トリコダンス”も、Nissyと話し合いながら作ったんですが、Nissyはお客さんをしっかり見てるから、ほんとうに言うことが的を得てる。すげーなって。
Oguri 宝塚のレビューの振付では、僕が振付をすることで、いい意味で宝塚らしくない、まだ誰も見たことのない感じにしようと意識しました。みなさん、ダンスに対する気持ちが熱かったですし、楽しんで踊ってくれて、やってて楽しかったですね。それにしても、演出の方シッキンを知ってくれてて、依頼を受けた時はびっくりしましたよ。人生でかかわることのない世界だと思っていたので。それはもう、華やかな夢の世界で大好きになりました。
――V.I(from BIGBANG)やEXOなど、K-POPアーティストと日本人アーティストとで、振り付けへのアプローチに違いはあるんですか?
shoji 違いますね。日本のアーティストは、歌いやすさを重視する傾向が強いんです。テレビもライブも、マイクを持つのが前提なんで、マイクを持たない手を使った振付が多くなります。韓国の場合は、テレビでもヘッドセットをつけることが多いので、両手をフルに使った振付もOKなんです。基本的にボーカルもがっつり踊るから、全員に対してがっつり激しくて難しいものを作っちゃいます。
kazuki 韓国のアーティストは、歌っていようが、床に寝っ転がるし、ボーカル含めてダンサーばりに踊るんですよ。日本のアーティストは、歌っているときの仕草をちゃんと見せたい。その差は大きいですね。
Oguri 最近は、K-POPのガールズグループもやってます。
shoji BlackPinkの「DUU-DU DDU-DU」。あれは、実はパートごとに振付師が違うんです。サビはシッキンなんですが、“Aye aye~”からは違う人の振付で、“Hit you with that~”でシッキンに戻ってくる流れなんです。きっと、いろんな振付師のダンスを見て、いいものをピックして使ってくれてるんでしょうね。
Oguri NCT Uの「The 7th Sence」は、レッスンも含めてがっつり作れたので、印象に残ってますね。
NOPPO どのメンバーも、めっちゃ努力家で礼儀正しくて。挨拶の時に、下げる頭の位置が低すぎて、「ちょっとちょっと!」ってなりました(笑)。
shoji NCTは、デビュー前のティーザー映像をふたつ作ってるんです。なので、デビューしたときは嬉しかったですね。韓国でデビューする前の子たちは、僕らが振り付けてレッスンした曲を、デビューできるまで必死に練習してるんですけど、デビューは1年後ということもあります。振りを教えた全員が必ずデビュー出来る訳ではないので、厳しい世界だなと感じます。
後編は、ツアー中の新作舞台『The Library』についてたっぷりお届けします!
――いつからダンスを始めたんですか?
kazuki 僕とNOPPOは小学生からです。地元が近くて、同じ地区のコンテストに出たのをきっかけに仲良くなりました。
NOPPO 僕らのチームは 日本語の歌で踊ってたんですけど、kauzkiたちは、Backstreet Boysとか海外の曲で踊ってたんですよ。「かっけえじゃん…」ってバチバチ、意識してました(笑)。
kazuki 当時は、僕らが一歩先を進んでたね(笑)。
Oguri 僕が小学生の頃は、ダンスはやりたかったけど、どう始めたらいいのかわからず、三浦大知がいたFolderをテレビで見て、勝手にライバル視してましたね(笑)。実際に始めたのは高校から。それからダンスにどっぷりハマりました。
shoji 俺は、大学生のときから。高校の時から興味はあったけど、運動神経がすごく悪くて、やりたいと言えず……。「ダンスをするキャラじゃない」って自分で決めつけてたんですけど、興味はずっとあったんです。大学にダンスサークルがあったんで、「ダンスデビューするなら、今しかない!」と思い切って始めました。
――4人がユニットを組むことになったいきさつは?
kazuki shojiくんから見せてもらったアメリカのダンスのステージが、曲の世界を色濃く表現していて衝撃を受けたんです。それと近いことを日本でやりたいと思った時に、NOPPO、Oguri 、shojiに声を掛けました。その時点では1回きりの予定だったのが、意気投合して、気づいたら今まで続いてます。なんでこの4人でやろうと思ったかというと、新しいものへの柔軟性が高いメンバーだったのと、4人が集まったら絶対にダンスシーンがザワつくと確信したから。褒め過ぎるのもよくないな(笑)。
Oguri 次の褒め言葉、すごい待ってたのに(笑)。
――みなさん、他のアーティストの振付も担当しています。彼らとの作業はどういったアプローチをしているんですか?
shoji ジャニーズなどアイドルの方は、「このふたりが並んでたらファンが喜ぶ」とか「こういう動きはファンが嬉しい」とか、ファンへの思いがすごく強いんです。そうした本人たちの意向を踏まえつつ、僕がお願いされたからには、自分のよさもしっかり伝えたい。メンバーと僕の気持ちを混ぜ合わせて作っていく感じですね。
NOPPO shoji先生のおっしゃる通りで、どこかに自分らしさを出そうというのは、僕も意識しているポイントですね。
kazuki 自分の理想はありつつ、僕が考えた通りに踊らないと絶対に成立しないと思い込まないようにしてます。ダンスは、本人が踊ったときの感覚があるので、僕が思う“カッコイイ”だけで突き進んじゃいけないと気づかされたきっかけは、Nissyでした。“ピンキーダンス”を作るとき、僕から提案したものに対して、Nissyは「ダンスができない人はその動きは苦手」「女の子はこうしたほうがかわいく見える」といろいろアドバイスをくれたんです。それがすべて的確なんですよ。“トリコダンス”も、Nissyと話し合いながら作ったんですが、Nissyはお客さんをしっかり見てるから、ほんとうに言うことが的を得てる。すげーなって。
Oguri 宝塚のレビューの振付では、僕が振付をすることで、いい意味で宝塚らしくない、まだ誰も見たことのない感じにしようと意識しました。みなさん、ダンスに対する気持ちが熱かったですし、楽しんで踊ってくれて、やってて楽しかったですね。それにしても、演出の方シッキンを知ってくれてて、依頼を受けた時はびっくりしましたよ。人生でかかわることのない世界だと思っていたので。それはもう、華やかな夢の世界で大好きになりました。
――V.I(from BIGBANG)やEXOなど、K-POPアーティストと日本人アーティストとで、振り付けへのアプローチに違いはあるんですか?
shoji 違いますね。日本のアーティストは、歌いやすさを重視する傾向が強いんです。テレビもライブも、マイクを持つのが前提なんで、マイクを持たない手を使った振付が多くなります。韓国の場合は、テレビでもヘッドセットをつけることが多いので、両手をフルに使った振付もOKなんです。基本的にボーカルもがっつり踊るから、全員に対してがっつり激しくて難しいものを作っちゃいます。
kazuki 韓国のアーティストは、歌っていようが、床に寝っ転がるし、ボーカル含めてダンサーばりに踊るんですよ。日本のアーティストは、歌っているときの仕草をちゃんと見せたい。その差は大きいですね。
Oguri 最近は、K-POPのガールズグループもやってます。
shoji BlackPinkの「DUU-DU DDU-DU」。あれは、実はパートごとに振付師が違うんです。サビはシッキンなんですが、“Aye aye~”からは違う人の振付で、“Hit you with that~”でシッキンに戻ってくる流れなんです。きっと、いろんな振付師のダンスを見て、いいものをピックして使ってくれてるんでしょうね。
Oguri NCT Uの「The 7th Sence」は、レッスンも含めてがっつり作れたので、印象に残ってますね。
NOPPO どのメンバーも、めっちゃ努力家で礼儀正しくて。挨拶の時に、下げる頭の位置が低すぎて、「ちょっとちょっと!」ってなりました(笑)。
shoji NCTは、デビュー前のティーザー映像をふたつ作ってるんです。なので、デビューしたときは嬉しかったですね。韓国でデビューする前の子たちは、僕らが振り付けてレッスンした曲を、デビューできるまで必死に練習してるんですけど、デビューは1年後ということもあります。振りを教えた全員が必ずデビュー出来る訳ではないので、厳しい世界だなと感じます。
後編は、ツアー中の新作舞台『The Library』についてたっぷりお届けします!
シット・キングス●2017年10月に結成10周年を迎えたダンス界のパイオニア的パフォーマンスチーム。アメリカ最大級のダンスコンテスト「BODY ROCK」にて、 2010年・2011年と2年連続優勝を果たし、世界のダンスシーンから注目を浴びる存在となる。世界各地でパフォーマンスやワークショップを行い、これまでに訪れた国は20ヵ国以上。2013年より舞台公演をスタートし、2016年の単独公演「Wonderful Clunker- 素晴らしきポンコツ- 」では初のロングラン公演を達成。東京・大阪を含む全国6都市での開催を果たし、約20,000人の動員を記録した。