“今”も“未来”も満たされる「価値ある10年名品」

時代を超え愛され続ける名品は、その“モノ”自体の持つパワーも手にした時の高揚感も格別。最初は背伸びかもしれない。けれど、「見合う大人になりたい」と身につけるうち、自信が高まり、いつしか“私”を形成する要素のひとつに。流行に左右されない上質な名品だけをピックアップ。20代から投資して時を重ねるごとに愛着を増していってほしい。

LOUIS VUITTON[ ルイ・ヴィトン ]- スピーディ・バンドリエール 25

時を超えて愛される、デイリーバッグの超定番

ルイヴィトン スピーディ・バンドリエール 25

ひざ上に収まるコンパクトなボディでも、収納力は抜群!

世界初の旅行かばん専門店として、1854年に開業した『ルイ・ヴィトン』。時代の変化とともに移動手段も発達し、1930年代にはトランクよりも軽やかに持てるボストンバッグ「キーポル」を発売。この「キーポル」をアップデートし、よりコンパクトで使い勝手のいいハンドバッグとして「スピーディ」が誕生した。

現在はストラップがつき、さらに使いやすく進化した「スピーディ・バンドリエール」が主流だが、横幅25㎝サイズは1960年代にかの世界的女優オードリー・ヘップバーンが小柄な自分のためにオーダーし、爆発的なヒットを博したという逸話も残る逸品。たしかに小ぶりながらも必要最低限のものがすっぽり収まる絶妙なサイズ感! オードリーの時代から60年以上を経て、よりスマートさが求められる現代のライフスタイルにもマッチするから驚きだ。

ロール仕上げのレザーハンドルは徐々にあめ色へと表情を変え、その経年変化も楽しみのひとつに。中にはスリットポケットつき。「スピーディ・バンドリエール 25」(19×25×15)¥280500/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

RECOMMEND COMMENT

20代から“おばあちゃんまで”が本気で手にできる逸品です

「カジュアルからフェミニンまで似合う包容力は唯一無二。それはモノグラム・パターンとボストンという形のエターナルなかけあわせのなせる技だと思います。丈夫だしレザーの変化も楽しいので、若いうちに買っておけばきっと人生を共にする相棒になるはず」

──「MORE web」編集長 中田貴子

ルイ・ヴィトンの公式サイト

Photo : Kyosuke Azuma Takashi Ikeda  Text : Machi Ito
●本文中( )内の数字は、編集部で計測したバッグおよび小物のサイズ(縦×横×マチ)、または靴のヒールの高さで単位はcmです。[ ]内のアルファベットは、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、SV=シルバーを表します ※MORE2025年春号掲載