ヴェルサイユ宮殿をモノクロの世界観で表現した写真展、開催中

世界でもっとも知られている宮殿のひとつ、ヴェルサイユ宮殿。デザイナーである森田恭通氏は、数年にわたりここに度々訪れ、バロック建築の傑作をモノクロ写真に収めました。独自の審美眼でとらえたヴェルサイユ宮殿の多彩な表情を堪能できる写真展が「シャネル・ネクサス・ホール」にて11/5(日)まで開催中です。

森田恭通 ヴェルサイユ宮殿写真展 イメージ

© Yasumichi Morita/Château de Versailles

デザイナー・森田恭通氏

1967年、大阪生まれ。インテリアデザインなどを手掛ける株式会社グラマラス代表。インテリアに限らずグラフィックやプロダクトといった創作活動を行っています。「東急プラザ渋谷」の商環境デザイン、MIYASHITA PARKにある二つの店を手掛けるなど、創作活動の分野で幅広く活躍し続けている存在です。アーティストとしても積極的に活動しており、2015年から写真展をパリで継続して開催。

「In Praise of Shadows - ヴェルサイユ宮殿」に展示される写真の一部をご紹介

フランス革命が勃発するまで、国王の居城とされてきたヴェルサイユ宮殿。国王が変わるたび、その権力を誇示するように塗り替えられディテールが絡み合い、層となっています。森田氏は、この時代が変わるごとにミニマムになっていくデザインに注目。通常は入ることができない舞台裏にも足を踏み入れ、これまで辿ってきた歴史を丁寧に切り取っていきました。

ヴェルサイユ宮殿 森田恭通 写真展 鏡の回廊

© Yasumichi Morita/Château de Versailles

鏡の回廊

ヴェルサイユ宮殿 オペラ劇場 森田恭通 写真展

© Yasumichi Morita/Château de Versailles

オペラ劇場

ヴェルサイユ宮殿 王室礼拝堂の外観 森田恭通 写真展

© Yasumichi Morita/Château de Versailles

王室礼拝堂の外観

ほぼ自然光で撮影された作品たちは、刻刻と変化する光に映し出された陰としての人間の業を表現しているかのよう。森田氏自身も「どの時代にも変わらない人間の“光と陰”を写すために、ヴェルサイユ宮殿ほどふさわしい空間は存在しない」と語っています。

写真展は、シャネル・ネクサス・ホールにて11/5(日)まで開催中。きらびやかなヴェルサイユ宮殿をモノクロで見ることで、いつもとは違う発見や感情が生まれそうです。ぜひ期間中に足を運んでみて。

「In Praise of Shadows - ヴェルサイユ宮殿」 森田恭通 写真展 詳細

■開催期間:9/27(水)~ 11/5(日)

■開館時間:11:00~19:00(最終入場18:30)

■会場:シャネル・ネクサス・ホール(東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階)

■入場無料、会期中無休、予約不要

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