【広島ご当地おやつ3選】どのくらい知ってる?“濃厚バターケーキ”は絶対食べてみたい!
ライター
堀越 美香子
広島県民なら誰もが知っている!? 魅力たっぷりな広島銘菓を紹介! バターケーキ、川通り餅、ラグビー型メロンパンなど、お土産として一度は食べたい広島のお菓子をピックアップ。3つの名店から、美味しさの秘密を聞きました。
【広島ご当地おやつ1】もちもち美味しい「川通り餅」
Q.川通り餅ってどんなお菓子?
A.求肥にくるみを加え、きなこをまぶしたものです。
簡単に説明すると、上質な求肥にくるみを加え、きなこをまぶした広島の代表銘菓のひとつです。歴史を紐解くと、1350年に毛利元就の祖先である毛利師親が関係しているという説があります。戦に向かう途中に川を通った際、毛利師親の鎧(あぶみ)に小石が引っかかったそう。その小石を持ったまま戦い、大勝利を収めたそうです。これを祝い、餅を小石に見立てて食べる風習が生まれ、現在の川通り餅になったと言われています。
上質な求肥にくるみを加え、きなこをまぶした広島の代表銘菓のひとつ。素朴な中に風雅な味わいと風味が感じられるお菓子です。
教えてくれたのは『亀屋』
毛利元就の故郷、安芸国吉田の庄では、餅を小石に見立てて食べる風習があり、この餅は「川通り餅」と呼ばれました。元就の孫の輝元が広島城に移ると、この風習は広島に広がりました。亀屋は、広島の記憶と歴史を伝えるお菓子として「川通り餅」を大切にしています。
■問い合わせ℡:082-261-4141
【広島ご当地おやつ2】メロンパンはラグビー型が主流!?
Q.広島県の「メロンパン」がラグビー型になった理由とは?
A.「マクワウリ」という果物をメロンと呼んでいたんです
戦前、「マクワウリ」というメロンの変種である果物が「メロン」と呼ばれていたそうです。この「メロン(マクワウリ)」は高価で庶民が食べられるものではなく、パンにしてお腹いっぱい食べてほしい、という思いから「メロンパン」を考案したと言われています。その「マクワウリ」が紡錘形(ラグビーボールのような形)だったことから、これを模して作られたそうです。
毎朝、早朝から一つ一つ手作業で焼き上げたメロンパンは、特製のクリームをたっぷり詰めて焼きたてのうちに各店へ配達しています。戦前から味が変わらないよう、今も3代目が製法を守り続けています。
教えてくれたのは『呉のメロンパン』
呉の名物メロンパンや、ナナパン、平和パンなど、永く愛される自慢のパンを、創業当時から変わらぬ製法で作り続けています。瀬戸内海の穏やかな海を見ながら、その味をご堪能ください。
【広島ご当地おやつ3】大人気!濃厚「バターケーキ」
Q.「バターケーキ」ってどんな商品?
A.カステラをアレンジしたケーキです
『長崎堂』はもともと、長崎名物のカステラの卸売りを中心としたお店でした。1961年に初代店主がカステラをアレンジし、さらにおいしく滋養のあるバターケーキを開発。看板商品として販売をスタートし、2年後には店に行列ができるほどの人気商品になりました。バターケーキ専門店になって半世紀。60年以上変わらない伝統の味を今でも守り続けています。
しっとりとした食感と濃厚なバターの風味。ほかでは味わえないこの味を求めて来てくれる皆さんのために、何ひとつ変えることなく、同じ材料を使い、同じ作り方でバターケーキを作り続けています。
教えてくれたのは『長崎堂』
優しさあふれる味のバターケーキを作り続けて60年以上。広島の皆様に長く愛され親しまれてきました。広島市中町にある本店のほか、現金書留でのご注文も受け付けています。
MORE WEB立ち上げからライターとして活動。主にファッション記事を担当。プチプラファッションと100円ショップと靴下をこよなく愛する。身長170cmでもつんつるてんにならないブランドや着こなしを日々模索中。