【宮城】一口で虜に〜餃子革命〜
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No.551 千葉咲奈
石巻の町中華〜縁〜の魅力
食の宝庫・宮城県。その中でも、石巻はひときわ輝く存在だ。
グルメ目的で訪れる人も少なくない。新鮮な海の幸で知られるこの港町には、実は“隠れた名物”がある――知る人ぞ知る、もうひとつの石巻の味覚だ。
それが、石巻駅から徒歩5分の場所にある中華屋、町中華〜縁〜だ。
開店して以来、地域の方々から深く愛されるお店となっている。
その日の気候がレシピになる〜皮に宿る職人技〜
ここで食べてもらいたいのが、なんといってももちもちな餃子。
餃子には、醤油と酢を混ぜ合わせたタレをつけるのが一般的だが、ここの餃子は、むしろタレのない方がより輝く。
皮から一枚一枚手作りで作られているのが1番のこだわり。
その日の気温、湿度に合わせて入れる水分量を変え、しっとりかつモッチリ食べ応えのある皮にしているそうだ。
中身の餡は、シンプルにネギ、キャベツ、ニラ、ひき肉のみ。そして、ニンニクを使わずに生姜ベースにしているところも特徴的。
そのままでも味がしっかり付いているので一個はそのまま食べるのがおすすめだと店主は言う。その後は店のオリジナルラー油をつけて食べると香りよく食べられるためおすすめなのだそう。
この記事を書きながら、もう早く食べたくてたまらなくなっている。
東京でも多くの餃子を食べたが、やっぱりここに帰ってきてしまう。
どれを食べても感動のおいしさ!〜選べない幸せ〜
餃子が一番有名だが、他メニューも捨てがたい。1位を決められないくらい全て美味しい。
特に麻婆豆腐と油淋鶏は私のお気に入りである。
白ごはんが進む進む。
ああ食べたいなあ。
ランチメニューでは、これらが定食として販売されているため、1人でも行きやすい。
「宮城県に旅行に行くならどこがおすすめ?」とよく聞かれる。
松島や仙台駅周辺、蔵王などが定番かもしれないが、私がおすすめするのはやはり石巻。
石巻は、東日本大震災により甚大な被害を受けた地域である。しかし現在では、多くの店が立ち並び、街には活気が戻ってきている。
この賑わいは、困難に直面しながらも生きようと前を向いて歩み続けた地元の人々の力強さによって生み出されたものなのかもしれない。
宮城県の観光名所、石巻に行った際には、是非町中華〜縁〜でお食事を楽しんでほしい。
むしろ、私のように町中華〜縁〜に行くために石巻へ行くのもおすすめである。
インタビュー回答・情報提供: 町中華〜縁〜店主 橋本卓磨さん
写真提供: 町中華〜縁〜店主 橋本卓磨さん