“浅草っ子”直伝! 三社祭を楽しむコツ【「OMO by 星野リゾート」で発見旅】
ライター
窪咲子
おすすめの国内旅を紹介!
トラベルライターがとっておきの発見をお届け
訪れた国は80か国、世界中を旅するトラベルライターの窪 咲子です!
その土地ならではの発見をしたり、そこでしかできない体験ができる、それが旅の醍醐味ではないでしょうか。
ただ宿泊するだけではなく、ホテルでも存分に楽しみ、その土地ならではの思い出を作る。現代のトラベラーは欲張りなものですよね。
そんな旅好きにおすすめなのが、「街ナカ」ホテルブランドの「OMO(おも)by 星野リゾート」。
「OMO」での宿泊を通して体験するその土地ならではのアクティビティや、地元の人々から聞いた裏話などを、この連載でお届けします。
発見旅第1回:浅草の魅力は人と祭りにあり
「OMO3浅草 by 星野リゾート」
今回紹介するのは、2023年7月31日に東京・浅草に開業したばかりの「OMO3浅草 by 星野リゾート」。
そして、「OMO3浅草 by 星野リゾート」を通して発見した「お祭りの楽しみ方」を紹介します。
浅草にちなんだインテリアがズラリと並びます
国内からの旅行客だけでなく、日本を訪れる外国人観光客にも人気のエリア・浅草。東京の今と昔を知る下町情緒あふれる街です。
「OMO3浅草」は、「粋だねぇ、浅草上⼿」というコンセプトのもと、“浅草っ⼦”気分を満喫することができる観光サポートをしてくれる新感覚のホテル。
驚くのはその抜群のロケーション。
浅草駅から徒歩約4分、浅草寺から徒歩約1分の場所に位置し、館内の⾄るところから浅草寺や東京スカイツリーを望むことができます。
OMOベースからは浅草寺が見えます
今回は、そんな「OMO3浅草」のご近所さんでもあり、浅草で太鼓や神輿などの製造販売を行う宮本卯之助商店の宮本さんと、浅草寺に一番近い仲見世通りの人形焼店・木村家本店の木村さんにお話を伺うことができました。
生粋の“浅草っ子”であるおふたりが考える、浅草の魅力とは……?
(左)宮本卯之助商店の宮本さん(右)木村家本店の木村さん
木村さん「浅草はサンバカーニバル、隅田川の花火大会、三社祭と、年中イベントを行っている街です。コロナ禍を経て、ようやくまたお祭りを開催できるようになったので、宿泊者の方にもぜひ参加いただきたいです」
宮本さん「そうですね、やはり浅草の魅力は“人と祭り”です。浅草には個性豊かなおもしろい人がたくさんいて、その人たちが1年中いろんなイベントを企画しているんです。そんな人と人とのつながりやキャラクターが一気に表に出るのが“三社祭”でもあります」
浅草を知り尽くしたおふたりが口をそろえてオススメするのが、毎年5月に浅草神社を中心に3日間行われる三社祭。700年以上の歴史を持ち、初夏の浅草の風物詩にもなっている一大イベントです。
浅草の一大イベント「三社祭」の楽しみ方
木村さん曰く「三社祭って浅草の成り立ちそのものなんです。三社祭を楽しむうえで、そのストーリーを知ってもらい、浅草神社や浅草寺にもお参りをしていただきたいです」とのこと。
簡単にそのストーリーを紹介すると……。
その昔、隅田川で漁をしていた檜前浜成(ひのくまはまなり)・竹成(たけなり)兄弟が、観音像を引き上げます。それを地元の知識人であった土師真中知(はじのまつち)に相談したところ、この仏像が聖観音様であることを見抜き、3人が観音像を祀ったことから、浅草寺の歴史が始まったとされています。
そして、3人が浅草寺を建てるのに貢献したとして浅草神社に祀られました。浅草神社は通称を「三社様」といい、浅草神社に祀られている3人の神様からきているのだそう。
三社祭では、神様の御霊が入れられた3つの神輿が出ます。さらに本社神輿とは別に浅草神社氏子の44の町会から神輿がなんと約100基の神輿が出ます。それらの神輿が勇壮に練り歩き、大勢の観客を魅了します。
宮本さんにおすすめの楽しみ方を伺うと「昼に来るのも良いけど、日が暮れる夕方から夜にかけて、提灯の灯りにお神輿が照らされる時間が風情があって好きです」と教えてくれました。
また、町会によってスタイルが異なるはんてんも魅力だそうです。神輿だけでなく、各町会の異なるはんてんに注目して、ツウな楽しみ方をしてみてください。
宮本さん「はんてんを見てると、字体だったり、素材や丈の長さもアレンジしていたり、それぞれのこだわりが詰まっているんですよ」
三社祭を初めて見る人はどのように楽しめばいいのかについて木村さんに伺うと、「街の景色、装いやデザインも、そのエリアごとに異なります。なので、初めて三社祭に参加される方は、浅草の中をぐるっと歩いて回っていただくと面白いと思います」と教えてくれました。
お祭りというと、行き帰りの混雑が懸念されますが、OMO3浅草に宿泊すれば、そんな心配もいりません。朝から晩まで、思う存分にお祭りを満喫することができます。
お部屋からのんびりと祭りの後の浅草の街を眺めるのも、贅沢な時間かもしれません。
デラックスツインルーム
■OMO3浅草 by 星野リゾート
・所在地:111-0033 東京都台東区花川戸1丁目15-5
・電話:050-3134-8095(OMO予約センター)
・客室数:98室
・チェックイン15:00/チェックアウト11:00
芸能雑誌編集部を経て、トラベルライターとして活動しながら1年8カ月の世界一周の旅へ。これまでに訪れた国は78か国。Instagramではお得にプチ豪華な旅行を叶えるテクニックを発信中。著書は『GIRL’S TRAVEL』(ダイヤモンド社)、『恋する世界一周』(イカロス出版)