睡眠の質が低下すると、アルツハイマー型認の画像_1
プラナ / PIXTA

人生の3分の1を占めるといわれる睡眠。あなたはちゃんと眠れてる? 実は、睡眠不足になると体に様々な悪影響が……。今回は、眠りにまつわる驚きの事実を教えます! 【教えてくれたのは……西野精治先生】 スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長。著書に『スタンフォード式 最高の睡眠』

【ホントにあった睡眠の怖い話】寝始め90分の質が悪いと成長ホルモンが十分に分泌されない

「寝ついてから最初の90分は、体も脳も眠っている『ノンレム睡眠』が最も深くなり、成長ホルモンの70〜80%分泌されるタイミング。この時に睡眠の質が悪いと、成長ホルモンが正常に分泌されなくなります。そのため、皮膚や骨などの新陳代謝はもちろん、美容や免疫の働きにも大きな影響が表れます」(西野先生)

【ホントにあった睡眠の怖い話】睡眠の質が低下するとアルツハイマー型認知症の要因に

「睡眠には、覚醒時にたまった脳の老廃物を除去する働きが。睡眠の質が低下して老廃物の排出が滞ると、アルツハイマー型認知症など疾患の引き金となるほか、脳のダメージにもつながります。また、国立精神・神経医療研究センターによる『1 時間未満の短い昼寝は認知症リスクを下げる』というデータもあります」(西野先生)

【ホントにあった睡眠の怖い話】睡眠が6時間以下だと食欲が増して太りやすくなる

「睡眠不足が続くと、食べすぎを抑制するホルモン『レプチン』が出ず、食欲を増すホルモン『グレリン』が増えて太りやすくなります。サンディエゴ大学の2002年の調査では『短時間睡眠の女性は肥満度を表すBMI値(体格指数)が高い』という報告が出ています。また、10時間以上眠る人もBMI値が高くなることがわかっています」(西野先生)

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MORE2018年6月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック!  取材・原文/国分美由紀