初心者のための「グリーンをはじめる5step」

おうち時間が増え、花や観葉植物を生活に取り入れるモア世代が増加中! 基本の“キ”を押さえていれば、初心者でも楽しくグリーンのある生活がはじめられます。お部屋も気持ちも明るくしてくれる植物のある暮らしのはじめ方をお届けします!

教えてくれたのは

後藤直也さん
『オザキフラワーパーク』で観葉植物エリアを担当。高校生の時に100円ショップでグリーンを購入したことがきっかけで植物の世界へ

Step1 植物のプロがいる園芸専門店に行こう

「今はインテリアショップなどでも観葉植物が買えますが、初心者の方は、まず専門店に行くことをおすすめします。園芸専門店は、取り扱っている植物の種類が多く、同じ種類でも葉の柄や形など個体差がある中から好みに合ったひとつを選べる楽しみもあります。上手に育てるいちばんのコツは、長く愛情を注げる“相棒”に出合うことです。また、専門的な知識を持ったスタッフに育て方を教えてもらったり、購入後も相談したりできますよ」(後藤さん、以下同)

MOREおすすめのグリーンショップ

東京『オザキフラワーパーク』

東京にある『オザキフラワーパーク』
首都圏最大級のガーデンセンター。花市場が推薦する花の専門店で、5つ星認定を受けており、品ぞろえやスタッフの植物の知識量は圧巻。店内が広々としているので、ゆっくりグリーン選びができる。
DATA
♦東京都練馬区石神井台4の6の32
☎03・3929・0544
9:00〜19:00 
無休

大阪『OSLO』

大阪にある『OSLO』
初心者でも育てやすい観葉植物が充実。ライフスタイルに合った植物の提案を受けられる。また、鉢も豊富にそろい、部屋のテイストに合う品が必ず見つかる。モア世代への店主のおすすめは、「パキラ」、「リプサリス」。
DATA
♦大阪府大阪市北区大淀南3の2の4
☎06・6343・8053 
10:00〜18:00 休/火曜

Step2 初心者でも育てやすい種類に出合おう

「初めてグリーンを育てる方には、軽くて場所もとらず、比較的丈夫な、『カラテア』、『ガジュマル』、『シェフレラ』といった品種の観葉植物や、水やりの回数が少ない多肉植物がおすすめです」

手のひらのように葉が広がるミニツリー「シェフレラ」

『シェフレラ レナータ』
「寒さや日陰にも耐えられる、とても丈夫な観葉植物で、玄関やベッドルームなどいろいろな場所に置くことがきます。葉先が分かれているのが特徴の『シェフレラ レナータ』は人気の高い種類です」

圧倒的人気を誇る個性的な幹が目印の「ガジュマル」

『ガジュマル』
「沖縄では御神木として有名な『ガジュマル』は、幹の形がユニーク! お気に入りのフォルムの一本を探してみてください。ほかの観葉植物に比べ、水やりの頻度が少ないのもおすすめポイントです」

模様やカラーバリエーションが豊かな「カラテア」

『カラテア』
「数百種類もある『カラテア』は、葉っぱの模様やカラーバリエーションが豊富! 選ぶ楽しさがある植物です。また、ブラジル原産で、エキゾティックな雰囲気も魅力。乾燥と直射日光に弱く、カーテン越しの日の当たる場所に置くのがベストです」

Step3 土の表面が乾いたら、水やりのタイミング!

「1日1回、など日課として決めるのではなく、土の状態を確認。植物の種類によって多少違いはありますが、土の表面が乾いたら、鉢底から水が少し流れ出るくらい水をあげましょう。逆に、低温期(冬)は必要以上にやると根腐れを起こし、枯れてしまうことも。水やりの適切なタイミングを教えてくれるアイテムを補助的に活用するのもおすすめです。また、観葉植物には、冷暖房の直風などによる葉の乾燥も大敵! 毎日、霧吹きで葉に潤いを与えてください。帰省や出張などで数日水やりができない場合は、受け皿に水をためておくと持ちこたえられると思うので試してみてください」
水やりチェッカー『サスティ―』
水やりチェッカーの「サスティー」は、鉢植えにさしておくだけで、水やりの適切なタイミングを色の変化で教えてくれる。
(右)M¥547・(左)S¥437/キャビノチェ

Step4 風通しがよく、直射日光が当たらない場所に置く

「直射日光で葉が焼けてしまうことがあるので、カーテン越しのやわらかい日差しが当たる場所に置くのが理想的。ベランダに置く場合は、遮光ネットを張って光の調節を」

Step5 植物に元気がない時は、置き場所や水やりの頻度をチェック

「葉がたれて下を向いてしまうなど植物に元気がない時は、風通しや日当たりの悪さ、水の与えすぎなどが原因と考えられるため、一度、生育環境を見直しましょう。また、適量の肥料を与えることで元気に復活する可能性があります。もし、虫がついてしまった時は、園芸用薬剤を使用するか、上から新しい土をかぶせましょう。事前に虫の発生を防ぐ効果的な方法は、観葉植物を風通しのよい場所に置くこと。また、予防の段階で園芸用薬剤を使用するのもひとつの手です」
撮影/花村克彦 取材・原文/海渡理恵 構成・企画/高戸映里奈(MORE) ※掲載商品については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。