いげちゃんのコツコツSDGs MORE

日々、よく耳にする“SDGs”という言葉。なんのために取り組むの? 私にできることは何? SDGsに興味を持ち始めた井桁弘恵が、そんな疑問に向きあいます!

【Vol.35-2】スポーツを通して、SDGsを考えよう

実は、スポーツとSDGsには密接なつながりが! スポーツが持つ人を巻き込む力や人を集める力を活かし、持続可能な社会づくりに積極的に取り組む、千葉県浦安市を拠点とするラグビーチーム「浦安D-Rocks」。選手、スタッフが一丸となり、サポーターやさまざまな企業と共にSDGsの達成を目指すこのチームに話を伺いました。

井桁弘恵 MORE SDGs

What’s SDGs?

SDGs ゴール

国連で採択された、2030年までに達成すべき17のゴールのことで、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。私たちが地球に住み続けるために、貧困、飢餓、環境、教育、ジェンダー平等などの問題を世界が協力して解決することを目指す。

「浦安D-Rocks」のサステナブルアクション

井桁弘恵 MORE SDGs

(左から)佐藤大樹選手、井桁弘恵

話を伺ったのはこの4名

浦安D-Rocks 所属
佐藤 大樹選手
浦安D-Rocksゼネラルディレクター
内山 浩文さん
浦安D-Rocks ソーシャルデザイン
石神 勝さん
浦安D-Rocks チーフサステナビリティオフィサー
柳原 暁さん
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↓記事前編はこちらから!

【井桁弘恵】スポーツとSDGsの関係は? ラグビーチームのD-Rocksに取材!

試合会場にサステナブルステーションを設置。ゴミの分別を啓蒙!

いげちゃん
いげちゃん

社会のためにも積極的に活動されている「浦安D-Rocks」が取り組むサステナブルアクションには、勉強会以外にどういったものがありますか?

柳原さん
柳原さん

昨年はチーム・試合運営の両面における温室効果ガス排出量の算定、可視化を行い、カーボンオフセット(温室効果ガスの量を、別の場所で削減や吸収することでオフセットする取り組み)を実施しました。

石神さん
石神さん

また、ファンの方々の行動変容を目指して、試合会場にサステナブルステーションと名付けたゴミの分別を啓蒙するエリアを作りましたね。

柳原さん
柳原さん

そういったカジュアルソーシャルアクションの啓蒙活動を、熊本での試合開催時には、プロサーファーや走り高跳びのオリンピアンの方と協力しながら行いました。サーフィンや陸上競技でも気温上昇による熱中症が増加しており、競技の継続が危ぶまれていることから、選手たちもこうした問題の解決に向けて主体的に取り組んでいるんですよ。

石神さん
石神さん

また、海のゴミの8割が街から流れて来ているという現状を知り、D-Rocksでは「海にゴミは行かせない」を合言葉に、浦安周辺のゴミ拾いを定期的に行っています。さらに、これは現在進行中のプロジェクトですが、企業とタッグを組み、漁網をアップサイクルしてチームスーツを作ろうとしています。

いげちゃん
いげちゃん

漁網をスーツにするというのは、面白い取り組み! さまざまな角度から海洋ゴミ問題に取り組まれているんですね。

地域に根ざした活動も

柳原さん
柳原さん

ほかにも、選手がシニア層向け分譲マンションで健康体操指導をしたり、浦安にある子供食堂にフードの提供など、幅広い活動を行なっています。こうした活動は「D-Rocks Sustainability Hub」というサイトで発信しているので、ぜひのぞいてみてください。

いげちゃん
いげちゃん

チェックしてみますね! 先ほどお話に出てきた、ゴミの分別を促すサステナブルステーションはどのような反応でしたか?

石神さん
石神さん

正直に話すと、ネガティブな反応も少なくありませんでした。たとえば、試合会場で焼きそばを食べ終わった後、ビニール袋にゴミをまとめて縛ることが一般的ですよね。サステナブルステーションでは、その袋を開けて分別していただく必要があるので、「面倒だ」という声もありました。

いげちゃん
いげちゃん

確かに、「面倒だ」と感じる方の気持ちも理解できますが、分別は私たちがすぐに取り組める大切なサステナブルアクションのひとつですから、その重要性を伝え続け、周知していけるといいですね。

内山さん
内山さん

そうですね。われわれもこうした活動は時間がかかるものだと思っているので、工夫を重ねながら、より多くの方に関心を持ってもらえるよう啓蒙していきたいと思っています。

いげちゃん
いげちゃん

地道に続けることは重要かもしれませんね。こうしたサステナブルアクションを通して、何か変化したことはありますか?

佐藤選手
佐藤選手

やはり地域に根ざしたチームになりたいという思いがあるので、こうした活動を通して、地元の方々と直接つながる機会が増え、「試合観に行ったよ」「応援しているよ」と声をかけていただくことが多くなりました。そうした交流を通じて、心の距離が近くなれたことはとてもうれしい変化のひとつですね。

いげちゃん
いげちゃん

サステナブルアクションを通じて、サポーターの方が増えたということですね。チームにとっても、地域にとっても、とてもいい循環!

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【井桁弘恵 衣装クレジット】
(写真1、2枚目)シャツ¥999/GRL ワンピース¥42900/ミュラー オブ ヨシオクボ ニット¥45100/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー) 靴¥33000/リーガルコーポレーション(クレイ) イヤカフ¥5500(イットアトリエ)・リング¥13200(オンブル ビジュー)/フォーティーン ショールーム 靴下¥10560/真下商事(パンセレラ)
(写真3枚目)プルオーバー¥11990(ファーストハンド)・Tシャツ¥9350(アメリカーナ)/デイトナパーク スカート¥39600/ビリティス(ビリティス・ディセッタン)  メガネ¥19800/キングスター(ザ ベッドフォード ホテル) 

撮影/アキタカオリ モデル/井桁弘恵(モア専属) ヘア&メイク/𠮷﨑沙世子(io) スタイリスト/小林優奈 取材・文/海渡理恵