つづく、つづける。モアモデル・井桁弘恵と一緒に学ぶSDGs【Vol.17】

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日々、よく耳にする“SDGs”という言葉。なんのために取り組むの? 私にできることは何? SDGsに興味を持ち始めた井桁弘恵が、そんな疑問に向きあいます!
社会問題や気候変動……関心はあっても何から取り組めば? となってはいませんか。サステナブルアクションのスタートに最適なSDGsアプリを紹介します。

What’s SDGs?

SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のロゴ
国連で採択された、2030年までに達成すべき17のゴールのことで、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。私たちが地球に住み続けるために、貧困、飢餓、環境、教育、ジェンダー平等などの問題を、世界が協力して解決することを目指す。

指先ひとつ、無料で始められるSDGsアプリ

スマホからソーシャルアクションの輪を広げよう!

社会貢献アプリおすすめ5選! 『actcの画像_3
トップス¥37400・スカート¥35200/S&T(バウム・ウンド・ヘルガーデン) カチューシャ¥5830/ザ ヘア バー トウキョウ(ジェニファーオーレット) イヤリング¥21450/ショールーム ロイト(ニナ・エ・ジュール)

お話をうかがったのは……

「ソーシャルアクションカンパニー」 取締役・COO薄井大地さん
学生時代から社会貢献活動に従事。2018年から『actcoin』事業に参画

アプリでソーシャルアクションを“見える”化

情報のシェアから寄付までSDGsアクションがアプリに集約!

環境問題に取り組むアプリ『actcoin』
2019年にローンチ。『actcoin』とは「アクション」と「コイン」の造語。社会貢献団体や個人のソーシャルアクションを、独自のコインを取り入れ可視化
社会貢献アプリおすすめ5選! 『actcの画像_5
井桁 『actcoin』ってどのようなアプリなんですか?

薄井 ユーザーが、ビーチクリーンやジェンダー講座など、興味のあるワークショップに参加したり、応援したい社会貢献団体に寄付したりするごとに、独自のポイント「アクトコイン」が無料で貯まり、自分の活動が見える化されるサービスです。

井桁 イベント情報に簡単にアクセスできて自分の活動履歴が残るのは、アクションを続けるモチベーションにもなりそう!

薄井 ユーザーからは、同じ社会問題に関心を持つ人と知りあえてうれしいという声も届いています。

井桁 素敵。コミュニティが生まれる場にもなっているんですね。

薄井 そうなんです。アプリ内では、日常でできるアクションも紹介しているので、実践してみてください。

井桁 毎日見ないと! 今後『actcoin』をどう発展させていきたいですか。

薄井 今は「アクトコイン」獲得ランキング上位の人にエシカル商品をプレゼントするなどにとどまっているのですが、今後は、コインを寄付やエシカル商品の購入に使える、といった社会活動を活性化させる仕組みを整えていこうと考えています。

井桁 それが実現したら、ソーシャルアクションを起こす人の輪がより広がりそう。楽しみにしています!
SDGsなアプリ『actcoin』
現在、参加団体は約320。ユーザー数は約1万5000人で、7割が30代以下だという。活動履歴ページでは、SDGsの17の目標別に自分の支援状況を確認できる

初心者でも簡単! SDGsアプリ4選

フードロスや、環境汚染の原因であるごみ問題の解決。さらには、ダイバーシティ&インクルージョン社会への一歩を後押しするアプリが続々誕生中。簡単に使えて、社会をよい方向へと導くアプリを今すぐ始めよう!

ひとりでコツコツ始めるなら!

お得にフードロスを削減

フードロスに取り組むアプリ『クラダシ』
2015年に誕生したフードロス問題の解決を目指す、社会貢献型ECサイト&アプリ。食品を中心に、廃棄間近の商品をお得に販売している。消費者の買い物を通じて削減できたフードロスやCO2の量、寄付総額なども公開中!
『Kuradashi』のアプリ画面
大量消費、大量廃棄にストップをかける選択肢
「日本は世界有数のフードロス大国で、年間522万トン以上の食料が廃棄されています。この問題を解決するために『Kuradashi』では、味や品質に問題がなく、まだ食べられるにもかかわらず規格外などの理由で捨てられかけている商品をお得に販売しています。また、購入金額の一部は、環境保護や海外支援、動物保護などを行う団体に寄付され、気軽に社会貢献に携われます」(広報・齊藤友香さん)
井桁弘恵が『Kuradashi』を操作している

マイボトルで給水を

吸水アプリ『マイミズ』
2019年にローンチ。世界中20万カ所、日本には11500カ所以上ある、無料でマイボトルに給水できるスポットを確認できる。給水を記録すると、削減できたペットボトルの本数とCO2の排出量、節約金額がわかる。
給水スポットをまとめたアプリ『mymizu』の使い方
ペットボトルの使い捨てが当たり前の社会から脱却
海洋汚染や気候変動などの環境問題を引き起こす、ペットボトルなどのプラスチック容器包装の廃棄量が世界第2位の日本。マイボトルの習慣化から、環境のアクションのきっかけをつくろうとローンチされたのが『mymizu』。アプリを開くと、公園や公共施設、カフェなど現在地から近い「給水スポット」が表示され、そこに行けば無料でマイボトルに給水することが可能。また、災害などでライフラインがストップした際に飲み水を探すのにも役立つ。

誰かとSDGsでつながるなら

ほんのちょっとの助けあい

助けあいを促すアプリ『メイアイ』
助けあいを促すアプリ。「見知らぬ人への手助け」の世界ランキングで下位を記録。さらにはベビーカー、車椅子使用者や観光客の8割が、行きたい場所への移動を諦めた経験があるという日本の現状を改善するために開発。
助けあいを促すアプリ『メイアイ』のリーフレット
困っている人に手を差し伸べられる社会へ
「『困っている人』と『手助けできる人』をつなげ、多様な人とのコミュニケーションを図るきっかけをつくるアプリです。道に迷った時や、外出先で介助が必要な時などに、対面またはチャットで気軽にサポートを受けたり、反対にサポートしたりできます。また、支援時に役立つ知識やイベント情報も得られます」(開発・中川祐介さん)

アプリから地域の活性化

ごみ拾いで社会貢献

ごみ拾いの活動を見える化するSNS『SNSピリカ』
ごみ拾いの活動を見える化するSNSとして、2011年に誕生。「2040年までに自然界に流出するごみの量と、回収されるごみの量を逆転させる」をミッションに掲げる。ごみ拾いの記録を発信したり、イベントに参加することが可能。
ゴミを拾っている井桁弘恵
ごみ拾いの輪を広げクリーンな社会を目指す
「『SNSピリカ』の利用は、SDGsの目標14『海の豊かさを守ろう』、11『住み続けられるまちづくりを』などの項目達成に貢献できます。使い方は、拾ったごみの写真を投稿するだけ。世界100以上の国にいるごみ拾い仲間との投稿を通したコミュニケーションは、ごみの少ない社会に向けて、楽しくアクションを続ける原動力になります」(PR・土屋明子さん)

いげちゃんのSDGsなコツコツ日記。

キャンドルをともして節電しました!

『Danlow』のキャンドルをともしている様子
「『actcoin』に載っていたすぐできるSDGsアクションリストを参考に、この日のお風呂は電気をつけず『Danlow』のキャンドルをともしました。節電にもなったし、パチパチと芯の燃える音にも癒されたので一石二鳥。ほかのアクションも実践していきたいです」(井桁)
●「井桁弘恵と一緒に学ぶSDGs」これまでの記事はこちらから
撮影/野田若葉(TRON) ヘア&メイク/沼田真実(ilumini.) モデル/井桁弘恵(モア専属) スタイリスト/辻村真理 取材・原文/海渡理恵 撮影協力/アワビーズ TITLES ※MORE2023年2月号掲載