医療ドラマ『トラウマコード』で型破りな俺様外科医役のチュ・ジフンにハマる人続出!【韓ドラオタクおすすめの1本】
チュ・ジフンが叫ぶ! チュ・ヨンウが走る! 型破りな外科医とその弟子たちによる重症外傷センター再建奮闘記
韓国ドラマ大好き!なライターがおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。
今回は紛争地域最前線で多数の人命を救っていた天才外科医ペク・ガンヒョク教授(チュ・ジフン)が機能不全に陥った重症外傷センターを立て直していく様子を描いた医療ドラマ『トラウマコード』を紹介します。

重症患者を診るペク・ガンヒョク教授(チュ・ジフン)。
『トラウマコード』
全8話
出演:チュ・ジフン、チュ・ヨンウ、ハヨン、ユン・ギョンホ、チョン・ジェグァンほか
Netflixシリーズ「トラウマコード」独占配信中
あらすじ
患者を生かした分だけ赤字になってしまう、名門・ハングク大学病院の重症外傷センターに、国境なき医師団の元メンバーで、紛争地域で活躍した経歴を持つ天才外科医のペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)が着任する。ストレートで荒っぽい性格だが、的確かつ確実な医療スキルで、名ばかりだった重症外傷センターを型破りな救命チームへと育て上げていく。
ここが見どころ
2024年末から主演ドラマ『愛は一本橋で』や『照明店の客人たち』が連続配信され、大活躍しているチュ・ジフンですが、2025年の春になっても爆走中! 今回紹介するのは、彼の主演最新作となる医療ドラマ『トラウマコード』。重症患者を専門に扱う重症外傷センターの活躍を描くメディカルヒーロー劇です。
早速見どころを紹介していきたいと思います!
※本記事はネタバレがありますので、ご注意ください。
なんてったって俺様なチュ・ジフンが大優勝!

第1話の冒頭がこの姿(笑)。この後、チュ・ジフンは、バイクを駆って駆って駆りまくるアクションで魅せます。外科医だけど。医療ドラマだけど!
こちらは人気WEB小説を映像化した作品。原作を読んでいた自分は配信を本当に楽しみにしておりました。感想としては、シンクロ率100%! 魅力度1000%!! 主人公の天才外科医ペク・ガンヒョク役にチュ・ジフンをキャスティングした方を拝み倒したいくらい、かぶりつきで全8話を完走できました。その理由は、チュ・ジフン演じるペク・ガンヒョクが想像の斜め上をいくスーパーヒーローだったからです……!
第1話の冒頭から戦闘機が飛び交い、バイク(トライアンフ・スピード・トリプル1050。しかも初代リスペクトの丸目1灯仕様なのがカッコいい!)で戦地を駆け巡っています。銃撃戦とカーチェイスの緊迫感に「これってアクションドラマだっけ?」と一瞬、勘違いしちゃうくらいの本格的なアクションシーンがフルスロットルで展開します。
そして舞台は韓国へ。黒のスーツをビシッと着こなしたペク教授が颯爽と現れ、「重症外傷センター」(日本でいうところの救命救急センター)の着任の挨拶を「マトモに機能していないから、潰しに来た」と、一刀両断するやいなや、スーツを着たまま、運ばれてきた患者を見事な手さばきで緊急手術。「つべこべ言わずに目の前の患者を助けろや」的な俺様スピーチを言い放ったあと、患者の経過を見るために訪れた重症外傷センターで反社関係者と間違われ、ICUから締め出されるも、手術用の手袋をはめながら“ドヤ顔”をキメるペク教授。“キュートな悪ガキ顔”にメロメロです♡

会見するペク教授。白衣もスーツも決まってます♡
見た目はクールで紳士的。しかし、口を開けばお下品な言葉をこれでもかと連発(笑)。部下も上司も、権力者すら関係なく、ヒヤヒヤするほど感情をストレートに表現するのですが、全く憎めないんです。むしろ、「おちゃめさんめ!」と言いたくなるあの感じ。それは多分、ペク教授のすべての言動はすべて“患者の命を救う”という信念に基づいて行われているから。医師としての正確な技術と、強い使命感&責任感を持って患者に向き合う彼の強い信念があればこそ!
それでいて冒頭から本格アクションも披露してしまう外科医など、これまでの韓国医療ドラマの主人公にいたでしょうか、いやいません。マジでカッコいいです。
ちなみに、本作のタイトルにもなっている「トラウマコード」とは、重症外傷患者への迅速な対応を目的に病院が構築するシステムのこと。本作では、多くの患者を救うために不可欠なこのシステムが機能していない大学病院の重症外傷チームを、紛争地域の最前線で多数の人命を救っていた天才外科医が立て直していくところから、このタイトルになったのだろうと思われます(原作小説のタイトルは『重症外傷センター:ゴールデンアワー』)。なお、重症外傷センターは英語で「Trauma Center」と書きます。

ネームプレートも心機一転し、重症外傷センターの門出を祝うチームメンバーたち。プレートには「Trauma Center」の文字が。

ヘリも操縦できる外科医、それがペク・ガンヒョン。写真だけみてると戦争ドラマですけど!
チュ・ヨンウ演じる“弟子1号”との師弟愛にぞっこんラブ♡

ヤン・ジェウォン医師は肛門外科の優秀なフェロー。のんびり医師生活を送るべく選択した科によって苦しめられることになるとは……(笑)。
ペク教授と、一番弟子となる医師ヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ)との絶妙なコンビネーションも、大きな見どころのひとつ。
このジェウォンという人物は大学を首席で卒業したエリート。さらにルックス良し、性格良しという、肛門外科きっての超優秀なフェロー。担当教授からの覚えもめでたく、将来はスローな医師生活を謳歌するはずが、あれよあれよと重症外傷センターに取り込まれ、振り回されることに。ペク教授の着任当日、たまたま当直担当だったせいで、彼から“肛門”というあだ名をつけられ、なかなか本名で呼んでもらえないという不遇な境遇に陥るのでした。

重症外傷センター内で緊急事態発生! 一体何が起きたのかは本編で確認を!
ジェウォンの受難はまだまだ続きます。休みなく当直をさせられるわ、高所恐怖症なのにドクターヘリにまで乗せられるわ、ヘリからロープ1本で崖の上に担ぎ降ろされるわ……(震)。しかし、それはペク教授の慧眼ゆえのことでした。ジェウォンの素質を見抜いていたペク教授は「おい、肛門、早くしろ!」と怒鳴りながらも弟子と一緒にダッシュ。目の前に運び込まれてくる命を救うために奔走します。
順風満帆にエリートコースを歩んできた医師ジェウォンが、変わり者のペク教授にいいように振り回され、時には下僕のようにこき使われながらも、“師”の背中を追い、日進月歩で成長していく姿は、本当に愛おしいし、応援したくなります。そんなジェウォンがペク教授に“弟子1号”と呼ばれる瞬間を、本編で見届けてください♡

山で遭難した患者を治療中のジェウォンとペク教授。写真だとわかりにくいですが、とんでもない絶壁で治療してます(震)。
素直でまっすぐなジェウォンを演じるチュ・ヨンウは、1999年生まれの25歳。年末年始で大ヒットした時代劇『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』で、ヒロインのイム・ジヨンを相手に、“愛する人を守るキャラクター”を熱演して、一躍スターダムにのし上がった若手俳優です。そこから間を置かず、本作に出演。性格が好く、医師としての夢にあふれるジェウォンのイメージに、ぴったりとハマッていますね♡
また、チュ・ヨンウはともにモデルだった両親の遺伝子を受け継ぎ、美しく整った顔立ちはもちろん、186cmという高身長でスタイルも抜群。モデル出身のチュ・ジフンとの相性もよく、背の高い2人が肩を並べる姿はただただ眼福。手術室に入っていくシーンや、白衣を翻しながらERに駆け込む場面は病院内のはずなのにファッション誌と見まごうクオリティ。かと思えば、漫才やコントのようなコミカルなやりとりもあって、ハイスペックイケメン師弟の一挙一動から目が離せません!

事故現場で指導するペク教授。教科書では学べない現場経験を積み、弟子のジェウォンは成長していきます。
ペク教授と個性豊かな仲間たちとのケミストリーにニンマリ
ここでは、作品を支える魅力的な重症外傷センターのスタッフたちを紹介します。
患者の安全を守るため、果敢にもペク教授を「ヤ○ザ」呼ばわりして力づく追い出し、ペク教授から「暴力団」という物騒なあだ名をもらってしまうチョン・ジャンミ看護師。教授のあだ名センスはともかく、明るく快活、気は強いけど責任感が強く、誰よりも患者のことを考えている真摯な方。
そんなジャンミを演じているのは、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『イ・ドゥナ!』など、話題作に立て続けに出演しているハヨン。これまで多かった清純なイメージから一転、患者のためなら上司をたしなめるのもいとわない男前キャラを演じているのが新鮮! ジャンミと高身長師弟とのやりとりも見ものです。

ジャンミ(ハヨン)は重症外傷センター5年目のベテラン看護師。

ジェウォンが重症外傷センターに合流したのは、ジャンミのお手柄によるところも。いい意味で人たらしというか策士。
また、どこかミステリアスな麻酔科の研修医パク・ギョンウォンも、いい味を出しています。信念を持って確実な仕事をする様子がペク教授の目に留まり、なんと初回から名前呼びされている貴重な人材(笑)。そんな優秀なギョンウォンを演じているのは、チョン・ジェグァン。『わかっていても』『サイコだけど大丈夫』『最悪の悪』など、「そういえば見たことがある!」という、様々な作品に出演しているバイプレーヤー。重症外傷センターの中では寡黙キャラなので、何かと騒がしい「肛門」と「暴力団」とのギャップをお楽しみください♪

「患者を救う」ことに情熱を燃やす麻酔科の研修医パク・ギョンウォン(チョン・ジェグァン)。
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愛弟子ジェウォンを外傷センターに引き抜かれ、激おこな肛門外科教授ハン・ユリム役にはユン・ギョンホが。『梨泰院クラス』の刑事役の方です!
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患者より病院経営が大事な大学病院院長チェ・ジョウン役には、『復讐代行人~模範タクシー~』などのキム・ウィソンが。
全8話という手ごろなボリュームが見やすい
全8話で各話50分ほどなので、週末にさくっと爽快感が味わえるはず。それに、まだまだ映像化されていないエピソードも残っているのでシーズン2の可能性も!? ますます期待が高まります!
そして、今回紹介した重症外傷センターの登場人物以外にも、作品にケミストリーをもたらす魅力的なキャラクターがたくさん出てくるので、みなさんもお気に入りのキャラクターを探して本作を楽しんでみてくださいね。
作品概要

爆発火災の現場にも駆けつけるペク教授。患者を救うという信念には常に危険が付きまとう。
『トラウマコード』
全8話
出演:チュ・ジフン、チュ・ヨンウ、ハヨン、ユン・ギョンホ、チョン・ジェグァンほか
Netflixシリーズ「トラウマコード」独占配信中

Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で爆食。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。さらに東アジア最大のレインボーパレードである、台湾LGBTプライドパレード「臺灣同志遊行」にも参加。2025年の“海外旅はじめ”はソウル&プサン(韓国)。6月にはシアトル(アメリカ)へ。ミズーリ州まで足を延ばして「水月観音像」を拝めたらいいのだけど……。