祝・デビュー25周年! 後藤真希さんインタビュー

デビュー25周年を記念して我らがアイドル・後藤真希さんがミニアルバム『prAyer』をリリース。9月からは25周年記念ツアーもスタートします。『prAyer』制作秘話をはじめ、モーニング娘。時代の知られざるエピソードなど、これまでの25年をたっぷり語っていただきました。

後藤真希さん

ミニアルバム『prAyer』そして25周年記念ツアー

――9月16日から25周年記念ツアーが始まりますね。おめでとうございます。

後藤真希:ここ数年は毎年9月にライブをやらせていただいているんですけど、本当に体力の消耗が激しくて(笑)。まずは鍛えることから始めないといけないですね。みんなに“25周年”を感じてもらえたらいいなっていうセットリストを考えているので、楽しんでいただけたら嬉しいな。昔からファンでいてくださる方々は泣いちゃうだろうなっていう曲も用意しています。

――7月31日にリリースされたデジタルシングル『CLAP CLAP』のMVは、かっこよさだけでなくしなやかさも感じられ、とにかく豪華の一言でした。印象的なシーンがいくつもあります。撮影はやはり大変だったのでしょうか。

後藤真希:『CLAP CLAP』と『prayer』、2曲合わせて2日連チャンで撮影しました。初日はダンス曲『CLAP CLAP』の撮影だったんですけど、1回踊っただけでも息切れしてしまって(笑)。“でも、まだまだ踊らなきゃだよね”っていう感じで、体にムチを打ちつつ楽しみながら乗り切った記憶があります。MVの世界観は“生まれ直し”といった雰囲気が出せたらと思い、手術台があったり、水のシーンを設けたり。いい感じにおしゃれにハマったのかなと。

後藤真希 / CLAP CLAP - Music Video -

デビューからの25年を振り返って

後藤真希さん

――デビューしてからの25年を振り返ってみて、いかがでしょうか。

後藤真希:13歳でモーニング娘。としてデビューして、ソロ活動をスタートしたのも10代。グループの頃からしょっちゅうユニットも組んでいましたけど、一人となると責任が自分にかかってくるので、それは大きかったですね。

――10代でいきなり倍速スタートですね(笑)。その頃の後藤さんの精神年齢って、いくつぐらいだったと思いますか?

後藤真希:ソロになったのは15歳の頃で、まだ全然子供のままでしたよ。私は辻(希美)や加護(亜依)とかとキャッキャしていました。

――その時代に教わったことで、今も自分の礎になっているようなことはありますか?

後藤真希:たとえばライブだと、自分は客席を見ているつもりでも、客席から見ると全然目が合わないと言われたことがあって。「2階を見たいなら3階を見るような目線で見ないとだめだよ」といったアドバイスには、今もすごく助けられているかな。それ以来本番前は、会場を隅々まで歩いて客席からステージの見え方を確認するクセがつきました。

――モーニング娘。はヒット曲が山のようにありますが、なにがすごいってメンバーの皆さんの個性が際立っていてとにかく面白かったことだと思うんです。

後藤真希:歌番組でトークがあるときはみんなビビっていたと思いますよ。たとえば『うたばん』。毎回トークが終わったあと楽屋で反省会があったんですよ。私も最初は衝撃だったんですけど、マネージャーさんとメンバーが輪になって、みんなメモとペンを持っているんです。私はよくスルーしちゃってました(笑)。メモとペンを持つことは結局ありませんでした(笑)。

スキルアップした20代。人見知りを克服した30代

後藤真希さん

――20代はどのように過ごされたのでしょうか。

後藤真希:20代前半は、もっとなにかできることがありそうと思っていた時期だったように思います。歌だけでなく、ダンスのスキルというか、ダンスへの意識が変わったのもこの頃。22~3歳までハロー!プロジェクトで活動していましたが、当時のライブのダンサーズにEXILEのNAOTOがいたんです。プロのダンサーの中でもひときわ目を引く存在で、私もリハのときにNAOTOを見ながら練習していたので、スキルアップしたという実感を得ることができました。

――30代はいかがでしょうか。

後藤真希:「困ったことがあっても、嫌なことがあっても、全部自分ひとりで消化して、自分で解決しなきゃいけない」と思っていた私が、仕事などさまざまな経験をして、「いろんな方に助けられながら生きているんだな」と思うようになりました。今では人見知りも克服できたように思います。それまではお仕事でいろんなタレントさんやアーティストさんと一緒になってもまったくしゃべらないタイプだったんですけど、エレベーターで乗り合わせた知らないおじさんに「暑いですね!」なんて自分から話しかけてしまうくらい(笑)。少しずつ人に頼ることもできるようになって、周りに人がいることを幸せと思えるようになり、少し楽に生きられるようになったかな。

後藤真希さん

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――お仕事はずっと楽しかったという感じですか?

後藤真希:辛かった時期ももちろんあります。でもいつでも、ライブでファンのみんなの顔を見ると嬉しくて楽しい気持ちになれましたね。ファンに支えられた25年だったと思います。

――20代の頃にこれをやっておけばよかったと思うことはありますか?

後藤真希:“こういうお仕事をやってみたいな”とか、心の中で思うだけじゃなくて、ちゃんと伝えることをすればよかったなと思います。当時は周りの方々に委ねきっていたというのもあるんですけど、伝える前に諦めてしまっていったんですよね。たとえば私が船の舵をとって頑張ってやっていても、もうひとり舵を握りたい人が出てきちゃうと、その舵を取り合うことに疲れてしまったり。私は争うことが苦手なので諦めてしまったけど、それが良くなかったかなと。才能がある人の光を誰かが見つけて、それを自分ではない誰かが形にするっていうプロデュース的な感じに慣れきってしまっていたんだと思います。でも今は時代的にもそうじゃない。「口に出してやりたいことをやって、一歩踏み出していくっていうこと」がすごく大切だなと感じているんです。たとえそれが実を結ばなくてもいい。まずは思いを言葉にすること。

――でも、周りの方々をそこまで信頼できていたというのは、逆に素晴らしいことだと思います。

後藤真希:いい意味でも悪い意味でも人を信頼しやすいっていうのはあるのかな。自分が損をすることより、人を裏切ったり傷つけたりすることのほうがイヤだったんです。誰かの悪いところを見ても、いいところのほうを見つけるようにしてその感情をかき消したりもしていました。

――それはもう、スタッフさんや周りの方々にさぞかし愛されたのでは?

後藤真希:いやいや。でも私、友達はほとんどいないので(笑)。

後藤真希 / prayer -Music Video-

『後藤真希 25th anniversary live tour 2024 ~ pr∀yer ~』

■2024/09/16(月)兵庫県:あましんアルカイックホール・オクト(1部、2部)
■2024/09/21(土)東京都:山野ホール(1部、2部)

■U-NEXTにて見放題で独占ライブ配信される9月21日(日)東京公演(山野ホール)の詳細は下記からチェック!
【配信の詳細はこちら】https://t.unext.jp/r/goto_maki

後藤真希 profile

1985年9月23日生まれ、38歳。東京都出身。血液型O型。1999年モーニング娘。3期メンバーとしてデビュー 2001年『愛のバカやろう』でソロデビュー 2007年ハロープロジェクトを卒業 2008年エイベックスに移籍。2009年SWEEET BLACK feat.MAKI GOTOで移籍後初リリース。 2012年より芸能活動を休止していたが、2014年より再始動。 2020年4月には、ゲーム実況をメインとした『ゴマキのギルド』と ライフスタイルや美容情報を発信する『ゴマキとオウキ☆』のYouTubeチャンネルを開設。 2021年秋に約10年ぶりに発売した写真集『ramus』は、すでに5回重版され多方面から広く支持を集めている。 2022年PrimeVideoオリジナル番組『ザ・マスクド・シンガー』シーズン2の優勝者となる。 

SNS一覧

■後藤真希 Twitter
https://twitter.com/gotomaki923

■後藤真希 Instagram(@goto_maki923)
https://www.instagram.com/goto_maki923/

■後藤真希LINE公式アカウント
https://line.me/R/ti/p/%40714heehh

YouTubeチャンネル
■後藤真希 ゲームチャンネル”ゴマキのギルドチャンネル”
https://www.youtube.com/channel/UCpZwrtcPizMdC4rlbGDZOKg/


■後藤真希 美容(ライフスタイル)チャンネル”ゴマキとオウキ”
https://www.youtube.com/channel/UC7a-9oGxX5pF-DvRaiY88qg

後藤真希 - avex management Web

[ショップリスト] eight 03-4530-3240 S&T  03-4530-3241 ロードス 03-6416-1995

撮影/峠 雄三 取材・文/通山奈津子