【乙女座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<12/27~1/9> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

12星座全体の運勢

「呑み込むべき“寒九の水”を問う」 

2021年を迎えて最初の新月は1月13日にやぎ座の第三デカン(20から29度)で起こります。やぎ座の現実主義に水星の知性が加わるため、この新月では特に物事の本質を見抜く客観性が冴えわたっていくでしょう。 

二十四節気では1月5日より「小寒」に入ります。いわゆる「寒の入り」と言われ、冬至で「一陽」を得ることでかえって陰気が強まり、ますます冷えが厳しくなっていく頃合いとされています。そして、今回新月が起こる1月13日は寒の入りから9日目の「寒九」にあたり、昔からこの日の水(寒九の水)は特別な力が宿るとされ、餅をつくにも、お酒を造るにも、薬を飲むにも、珍重されてきましたが、この特別冷たい水こそが薬にも力にもなるという発想は、まさに今回の新月のテーマとも言えます。 

すなわち、人間が経験しうるもっとも純粋な自由というのは、厳しい規律や掟を受け入れ、従うことでこそ実現可能になるということ。さながら寒い時期ほど、一年を通して温度変化の少ない地下水さえもがあたたかく染み入るように感じられるように。あなたの人生に力を与え、解放させてくれるだけの「冷たさ=厳しい現実やその枠組み、ルール等」とは何か、それをいかに取り入れていけるかが今期 は問われていきそうです。

乙女座(おとめ座)

今期のおとめ座のキーワードは、「ネガティブ・ケイパビリティ」。

乙女座のイラスト
毎日膨大な数の書籍が出版され、日々すさまじい量の情報がスマホやPCから目に飛び込んでくる現代社会では、できるだけ早く情報の流れを「理解」し「分かった」状態に至れるか否かが鍵になってくるかのように思われますが、果たしてそれは正しいのでしょうか。 
 
例えば、今ほど性の規範の見直しが力強く叫ばれることのなかった時代、男性でありながら女性的な精神を宿していた文豪のひとりに、26歳の若さで病没したロマン派詩人ジョン・キーツ(1795~1821)がいます。 
 
彼はみずからの詩作行為と、シェイクスピアへの心酔から、詩人が身につけるべき能力として、価値判断を保留して宙づり状態にし続けることを表す「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉の名付け親としても知られていますが、本人の言葉を借りればそれは次のようなもののようです。 
 
「詩人はあらゆる存在の中で、最も非詩的である。というのも詩人はアイデンティティを持たないからだ。詩人は常にアイデンティティを求めながらも至らず、代わりに何か他の物体を満たす。神の衝動の産物である太陽と月、海、男と女などは詩的であり、変えられない属性を持っている。ところが、詩人は何も持たない。アイデンティティがない。確かに、神のあらゆる創造物の中で最も詩的でない。自己というものがないのだ。」 
 
つまり、アイデンティティを持たない詩人は、それゆえにアイデンティティを必死に模索する。それは短気に事実や理由を手に入れようとはせず、不確かさや、神秘的なこと、疑惑ある状態の中に留まり続ける能力を必要としますが、キーツはそれをネガティブ・ケイパビリティ(負の能力)と呼んだのです。 
 
そこでは訳の分からないことや、取り付く島もない事態を前にした時のすっきりしない、不快な気分にじっと耐えることになる訳ですが、そうした力が必要な事態や状況というのは、すぐになにかを「分かった」状態に持っていく力(ポジティブ・ケイパビリティ)で何とかなる分かりやすいものよりも、時代が進むほどにずっと多くなってきているように思われます。 
 
今期のおとめ座もまた、そんな力を発露させ、磨いていくことの大切さに改めて思い巡らせてみてはいかがでしょうか。 
 

参考:帚木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(朝日選書) 
<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。

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