ラクしてお金に“強く”なるNEWルール

コロナ禍によって混乱の続く時代。今、私たちが身につけておきたいのは「貯める」、「殖やす」、「稼ぐ」といったピンポイントなテクニックよりも、漠然とした苦手意識をリセットして、お金と向きあうためのマインド。これまでとは視点を変えた、新しいルールをご紹介します!

教えてくださったのは

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風呂内亜矢さん
FP、住宅ローンアドバイザー。FP小話が聞けるYouTube『FUROUCHI vlog』もスタート

「どこかの瞬間で大きなお金を持つことにこだわるのではなく、人生全体でならして考えて。貯める=偉いと思うとしんどくなるだけ。転落するポイントがなければセーフです! 金銭的な裕福さは相対的なもの。意識と視野を広げ、大きな流れに目を向けることで、今よりちょっと理解した自分になる=強くなることだと思います」
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井戸美枝さん
FP、社会保険労務士。近著に『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!』

「お金は一生ついてまわるもの。避けたり、考えないのはもうやめましょう。人生100年時代、モア世代にはまだ70年以上あります。もう親任せにしないで“自分ごと”と自覚して。かしこまって考えず、自分なりのルールをつくって習慣づけていけば大丈夫! お金の管理を知ることで、人生後半の景色はまったく違うものになりますよ」

ルール:「年金」と「保険」を検索する

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基礎知識をマスターして不安を解消しよう

Q. 個人でどのような保険に入っていますか?

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がん保険加入者は「がん家系だから」(27歳・事務)という理由が目立った。一方で25%が「保険には入っていない」と回答していた

アドバイス【保険】

「わからないことを検索して知るのは、とても大切なことです。そもそも保険の役割は貯蓄の裏方。最近は短期入院が主流で補助制度も充実しています。今すぐ入院費として貯蓄から50万円出せるなら無理に入る必要はありません。とはいえ、お金を貯めている途中であれば、一時金などの給付金が出る保険に加入しておくと安心だと思います」(井戸さん)

具体的な保険商品を探す前に、まずはリサーチして理解を深めるのがおすすめ。
「保険に対する考え方や選び方について調べてみましょう。たとえば『保険 20代』で検索すると、年齢にリンクした記事が表示されるので探しやすいですよ」(風呂内さん)

アドバイス【年金】

井戸さんいわく、年金は「何が不安かわからないから不安」という人が多いのだそう。
「まずはWebサイト『わたしとみんなの年金ポータル』で基礎知識を身につけましょう。未来は今からいくらでも変えられます。公的年金のほかに、『iDeCo』や『つみたてNISA』など、“じぶん年金”をつくる方法を知ることも大事。企業型DCもぜひ運用を!」(井戸さん)

おすすめwebサイト

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厚生労働省『わたしとみんなの年金ポータル』
自分のライフスタイルと照らしあわせながら、Q&A方式で年金について知ることができるポータルサイト。加入記録の確認や年金の見込み額を試算できる『ねんきんネット』など、関連サイトや相談窓口へのリンクも充実。
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厚生労働省『いっしょに検証!公的年金』
公的年金制度の意義や仕組み、5年ごとに最新の人口や経済の状況を反映した見通しを作成する「財政検証」についてなどを、年金にまつわるマンガと図解で詳しく解説。用語集や世代別のポイント解説もあるのでわかりやすい!
撮影/恩田はるみ イラスト/うてのての 取材・原文/国分美由紀 構成・企画/吉田望子(MORE)