プロデューサー・折田楓さんインタビュー

プロデューサー 折田 楓さん
プロデューサー
折田 楓さん
おりた・かえで ●1991年生まれ、兵庫県西宮市出身。慶應義塾大学卒業後、フランス大手投資銀行に就職。2017年に母親の婚活サロン「mariagetutu」の立ち上げを手伝うため兵庫県にUターン。半年後、SNSやWebを活用したオンラインブランディングを行う「株式会社merchu(メルチュ)」を設立。これまで、約100以上の行政や企業のプロモーションや商品、空間プロデュースを手がけている。また、神戸の魅力を発信する自社ブランドメディア「Kobecco」の運営や、仕事で培ったノウハウを活かした、「SNSのビジネス活用術」や「働き方」についてのセミナー講師活動も行っている。プライベートでは、昨年9月に結婚し、ご主人と愛犬のミルちゃんと共に充実した日々を過ごしている。
Instagram/@kaede.merchu

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「働きやすい環境づくりが、いい仕事を生む」(折田さん)

折田さんの職場
merchuには、インターンの大学生や妊娠中、子育て中、定年を過ぎた方々など、19歳〜69歳の約20名が在籍している。多種多様な人材が集まる会社を経営する上で、意識していることとは?
「働きやすい環境づくりを創業時から探求していて、私の会社では、2018年からテレワーク制度を導入しています(2019年には総務省より『テレワーク先駆者百選』に選出された)。クリエイティビティやアイディアを求められる私たちの仕事では、ワークライフバランスの安定が、仕事の質を高めるために重要であると考えているからです。最近は、よくニュースで耳にする『ワーケーション』(ワーク+バケーションを組み合わせた造語。リゾート地でテレワークを活用して、働きながら休暇を取る過ごし方のこと)に関心があり、取り入れるべきか考えているところです」
時には働く場所を変えてリフレッシュ
「沖縄にある『ザ・テラスクラブ アット ブセナ』と『ハレクラニ沖縄』で『ワーケーション』に挑戦したことも。ワーケーションは、とても良いリフレッシュになったと同時に、業務面での難しさもありました。例えば、旅先での移動中に、即時性を要する緊急度の高い仕事が舞い込むと、どうしても対応に多少の遅れが生じてしまうこと、また、オフィスに比べるとインターネット環境が物足りない点も課題でした」

「仕事とプライベートがグラデーションのようになっている、今が楽しい!」(折田さん)

全国各地を飛び回り、日々忙しく働く折田さん。オフの日はどのように過ごしているの?
「土日のうち一日は、近所のパン屋やコーヒー屋を巡るなどしてゆったり。もう一日は、話題のスポットや、趣味のホテル巡りをして過ごしています。最近は、京都に新しくオープンした商業施設、『新風館』に行ってきました。内装や入居している店舗のサービスからは、学ぶことがたくさんで、刺激的な一日でした!こうした休日の良質なインプットが、その後の仕事のアウトプットにも活きてくるので、休日も一日一日を大切にしたいです」

「もっと日本全国のいいモノ・コトを『merchu』の社員と共に輝かせたい」(折田さん)

最後に折田さんが、会社経営者として、そして、ひとりの女性として目指す未来とは?
「もっと日本全国を明るく、キラキラと輝かせるお手伝いがしたいので、全国各地に支社を持ちたいという大きな夢があります。ひとりの女性としては、昨年、結婚をしたので、家庭生活も今まで以上に充実させられたらと思っています」

まだまだ聞かせて! MOREプレミアムインフルエンサーへ4つの質問

Q 仕事の成功のためにしている習慣は?
「会社員時代は、朝から深夜まで働くのが当たり前という生活を送っていましたが、健康な体と心があってこその仕事なので、睡眠時間はしっかりと確保するようにしています!また、毎朝コールドプレスジュースを作って飲むこと、毎晩湯船に浸かって、しっかりと疲れを取ることもルーティンです」
 
Q 仕事の必需品は何?
「いつでもどこでも愛する地元・神戸のPRができるよう、自社メディア『Kobecco』のオリジナルグッズであるポーチに、仕事の必需品をセット。屋外での取材や撮影が多い時に重宝する、日焼け止め、おしぼり、アルコール消毒液、胃薬、ヘアゴム、ピン、『ケープ』といったヘアグッズなど、その他大切な情報を逃さないためのメモとペンを入れています」
仕事の必需品

Q お仕事服やメイクのマイルールは?
「トップスは、イエローやレッド、ホワイトなど鮮やかな色味をチョイスして、明るい表情に見えるよう工夫しています。また、マスクが欠かせない今の時期は、リップはティントタイプを愛用。『クラランス ウォーターリップ ステイン ウォーター』の04番を常に携帯しています!」
 
Q 今まで仕事で言われてうれしかった言葉は?
「若年層の集客に悩んでいたホテルの方からいただいた、『merchuのみなさんのおかげで、若い方々にも来てもらえるようになりました』という言葉。私たちが考案したプロモーションやサービスが、クライアントの悩みを解決したこと、また、若者の行動を変えたという事実に、この仕事のやりがいを感じました」
 
Q 最近の関心事は何?
「日本全国のお宿!昔からホテルや旅館巡りが趣味なので、Go Toトラベル期間中に、普段は泊まれないようなお宿に滞在したいと思っています。ちなみに、今までにいろいろなホテル巡りをしてきた私がおすすめのお宿は、『フォーシーズンズ東京大手町』です♡」
 
〜取材後記〜
 本編ではお伝えしなかったのですが、折田さんは最近、ストレス発散方法のひとつとして、“汁なし担々麺”にハマっているそう。行く先々で食べ比べに勤しんでいるそうで、インスタグラムに「汁なし担々麺ランキング」をアップするほど熱中しているとか(取材時に、ものすごい熱量で、ここの担々麺はこうで、あそこの担々麺はこうでと語ってくれました)。また、毎回何時間もかけて滞在先を選ぶという、趣味のホテル巡りについてもお話を聞くと、おすすめのホテルの紹介が止まらない! ここはあのブランドのアメニティを使っていて、あそこはこういうサービスがあって快適……など、実際に体験した折田さんの視点と想いが詰まったプレゼンは、圧巻そのものでした。そんな、折田さんの「好き」を語る姿からは、お仕事にしろ、プライベートにしろ、「自分が好き! 面白い! いい!」と思うことは、貪欲に楽しんだもん勝ちだと気づかされました。どんな些細なことでもいい。自分の“好き”を大切にすることが、日々をハッピーに過ごす秘訣なのかもしれないですね。みなさんは、今何に夢中ですか⁉
クリエイティブの力で日本の魅力をおしゃれに発信! 「merchu」を経営するプロデューサーにインタビュー1
取材・文/海渡理恵