日本より海外で働くのがいい? プロが解説する景気とこれからの仕事
そのモヤモヤ、きちんと知れば解決できる! やさしく学ぶ!「私たちの暮らしと経済」
あなたが日々の生活で感じている“モヤモヤ”は、実は経済学と密接な関係にあるかも。知識ゼロからでもわかるやさしい経済の話、スタート!
教えてくれたのは経済評論家 横川 楓さん
お金の専門家・金融教育活動家として「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーに、お金や経済の知識の普及に取り組む
【モヤモヤepisode】日本でずっと働いていていいの……?
世界のどこで働くとしても、その国の現状を把握しておくことがとても大切。
このモヤモヤに関わるキーワードは【 日本の景気 ー にほんのけいき ー 】
バブル崩壊以降、30年にわたってハッピーとはいえない状況が継続中
1991年のバブル崩壊以降、一時的な回復はあったものの日本の経済成長は停滞中。1世帯あたりの平均所得は1994年からの約10年で100万円近く減少し、増税や少子高齢化の影響による社会保険料負担率の増加など、手もとに残るお金は減っていくばかり。
「今後も少子高齢化によって日本経済を支える働き手が減るため景気は上がりづらい状況。1991年以降は“失われた30年”と呼んでもおかしくないと言われます」(横川さん、以下同)
「今後も少子高齢化によって日本経済を支える働き手が減るため景気は上がりづらい状況。1991年以降は“失われた30年”と呼んでもおかしくないと言われます」(横川さん、以下同)
これから働くなら日本より海外がいいの?
起業も転職も、その国に対する事前の情報収集と分析が必須
「海外で起業する場合、その国にない視点で発信できれば成功する可能性もありますし、国内の外資系企業に転職するという選択肢もありますが、どちらもその国の現状や就業スタイル、要求される資質などを理解したうえで行動しないと、後悔することになります」
日本の景気はもう上がっていかないの?
経済を活性化するヒントは世界が注目するトレンドをつくること!
人口が減少する中で重要なのは、世界的トレンドをつくること。
「たとえばマンガやアニメのような既存の文化も含めて、日本が世界に誇れるものを新たに生み出し、海外から学びにくる人・働きにくる人を増やして経済を活性化することが今後の日本の課題ともいえます」
「たとえばマンガやアニメのような既存の文化も含めて、日本が世界に誇れるものを新たに生み出し、海外から学びにくる人・働きにくる人を増やして経済を活性化することが今後の日本の課題ともいえます」
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イラスト/sino 取材・原文/国分美由紀 ※企画内に記載のある為替相場や税率などは2022年11月時点のものです ※MORE2023年2月号掲載