新作を含む全16点の立体オブジェを大公開！

岡田健太郎《岩と工場》2017年

岡田健太郎《岩と工場》2017年

平塚市美術館にて、「岡田健太郎―重なる景体」と題し、湘南を拠点として活躍する彫刻家・岡田健太郎の個展を、昨年末から2024年4月7日(日)まで開催中。本展は、湘南の陽光がふりそそぐテーマホールの大きな空間を舞台として、新作2点を含む16点の作品から活躍著しい作家の歩みをふりかえります。

岡田健太郎《catch and release》2016 年

岡田健太郎《catch and release》2016 年

岡田健太郎《白の景体》2023年

岡田健太郎《白の景体》2023年

1977年に岡山県に生まれた岡田は、79年に横浜市・本牧へ移り住みます。2002年、武蔵野美術大学彫刻科を卒業。近年は第17回 KAJIMA 彫刻コンクール、第28回 UBE ビエンナーレに入賞し、いま注目される彫刻家のひとりです。

岡田健太郎《Auto reverse II》2018年

岡田健太郎《Auto reverse II》2018年

岡田健太郎《五つの白い地平》2020年

岡田健太郎《五つの白い地平》2020年

大学卒業後、岡田は御影石を使用し、棺をモチーフとする作品を制作していました。その後、より柔軟な素材を探すなかで、金属製の棒をペレット状に切断し、それらを五角形に溶接する方法を見出しました。

有機的なかたちをした作品は、なだらかな輪郭線をもち、サイズの異なる複数のオブジェが重なりあうようにもたれ合います。籠のようなペレットの網の目の中に、何もない閉じた空間が立ち現れますが、一方でその空間は光や風といった周囲の環境の変化に影響をうけ、見る人は事物の外側・内側があいまいになるような感覚を覚えるでしょう。

「平塚市美術館 ロビー展　岡田健太郎―重なる景体」は観覧無料！

「平塚市美術館 ロビー展　岡田健太郎―重なる景体」は観覧無料！

会期：2023年12月5日(火)〜2024年4月7日(日)
会場：平塚市美術館　神奈川県平塚市西八幡1-3-3
時間：9:30〜17:00
休館日：月曜日（ただし、2月12日は開館）、2月13日(火)
観覧料：無料
TEL：0463-35-2111
主催：平塚市美術館
交通：JR東京駅から東海道線または新宿駅から湘南新宿ライン（直通）で約1時間。JR平塚駅東改札口（北口）より神奈川中央交通バス4番乗り場乗車「美術館入口」（徒歩1分）または「コンフォール平塚前」（徒歩5分）下車。平塚駅より徒歩20分。駐車場67台（美術館御利用の場合90分間無料、要認証）。

同館で本人の話を聞ける「アーティストトーク」も開催

日時：2024年2月10日(土) 各14:00〜14:30
講師：岡田健太郎（彫刻家）
場所：テーマホール
※申込不要

展覧会の詳細やイベントについては、平塚市美術館公式サイトもチェック！