【東京】本城直季が写真展『Small Cruise(スモールクルーズ)』を開催。虎ノ門ヒルズを空から臨む新作も!
ライター
菅原 麻葉
まるでミニチュアな手法で景色を切り取った写真展
アートギャラリー「art cruise gallery by Baycrew’s(アート クルーズ ギャラリー バイ ベイクルーズ、以下art cruise gallery)で、ミニチュアのような撮影技法をスタイルとする本城直季の第3回展示『Small Cruise(スモールクルーズ)』を開催中です。
“シノゴ”と呼ばれる4×5のフィールドカメラ(大判カメラ)を使用して人物や風景などをミ ニチュアのように撮影する手法を確立した本城氏は、写真集『small planet』で 第32回木村伊兵衛賞を受賞。2022年には初となる大規模個展『un(real) utopia』を東京都写真美術館で開催しました。
本展では、代表作『small planet』をはじめ、『東京』『京都』『tohoku311』『plastic nature』 『kenya』などの写真集から年代、エリア、テーマを定めず、横断して作品をピックアップしています。中には会場の〈art cruise gallery〉が位置する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」を上空から臨んだカットも。本展のための撮り下ろし新作も是非、その目で見てください。
しばしば「虚構」「非現実」など、クールな言葉で表現される本城氏の写真作品ですが、一 方で、俯瞰の目線で写される風景から感じられるのは、作家自身が「まち」や「ひと」に 向けるあたたかな眼差し。表面的な情報の省略は人々や動植物、自然の営み、息遣いをよ り色濃くし、物事の本質を浮き彫りにします。
何を「見て」、何が「見える」のか。主観と客観を行き来させながら、本城直季が捉えた小 さな地球、非現実のユートピアの巡航をみに、虎ノ門ヒルズに足を運んでみてはいかがですか?。
第3回展示『Small Cruise(スモールクルーズ)開催概要
会期:2024年8月22日(木)まで
場所:東京都港区虎ノ門2-6-3
虎ノ門ヒルズ ステーションタワ ー3F SELECT by BAYCREW’S 内
1987年生まれ。OLで雑誌編集を行う傍ら、ファッション、美容、お出かけ系などのライター業も。ファッション初心者ゆえ、安い・着やすい・コーデしやすいアイテムに目が行きがち。身長162cm、ブルベ冬・骨格ストレート寄りらしい。インスタグラムは愛猫と食べログ3.5以上のお店巡りが多め