【兵庫】鮮やかな色彩で描かれる、現代アーティスト中北紘子個展「My California」開催
ライター
菅原 麻葉
2拠点生活をする作家の、「カリフォルニアでの私」
Gallery Hiroko Nakakitaでは、2025年2月3日(月)まで、中北紘子個展「My California」を開催しています。
神戸とカリフォルニアのアトリエを行き来して15年を迎える中北紘子が、カリフォルニアで描いた作品のみを集めて展示。カリフォルニアの明るく開放感溢れる空の下で、中北の言う「もう一人の私」が描いた作品群を見ることができます。
中北さんのコメントともに、作品の一部をご紹介
“Sunflower”
カリフォルニアにいると私は、明るいピンクの洋服を着たくなります。自然の花々はカラフルで、街には色のある服を着ている人も多いので、目立つ色の服を着ても、悪目立ちすることがないからかもしれません。気持ち良い太陽の光を受け、何にも躊躇せず、生きていることを楽しんでいる感覚。ピンクが着たくなるという自分の素直な感情と、カリフォルニアの人たちの開放的な気持ちが共鳴し、そのまま色として溢れ出した作品です。
“Delicious=Happy”
カリフォルニアでの私は、素直に生きることができます。たとえば美味しい料理を食べたとき、美味しい=幸せ、というダイレクトな感情を身体で感じ、表現することができます。日本にいるときのような屈折がなくなる、と言ってもよいのかもしれません。言い訳がましくなくなり、感情を素直に、ストレートに言い切ることができます。
“Surfboard I”
カリフォルニアにはサーフスポットが多く、ニューポートビーチもサーフィンを目的として訪れる人が数多くいます。忙しない日常やテクノロジーから距離を置き、自然と一体になることのできる時間を、サーファーたちは楽しんでいます。この作品では、サーファーたちが波に乗りながら自然のリズムとシンクロするさまを想像し、その開放感と喜びをたくさんの色によって表現しました。
“California pepper tree”
絵の具の「垂れ」と形態の共通点を感じ、私がこれまで繰り返し描いてきたモチーフの一つが栁です。栁は、幼いころから私の身近にありました。この絵で描いているのは、日本の栁ではなく、カリフォルニアの栁(コショウボク)です。日本の柳よりもさらに大きく、そよ風が吹くと、大きくふわっと揺れます。夏の生命感を絵の具の色に込め、カリフォルニアの柳の大らかさを描きました。
中北紘子個展「My California」 概要
会 期:2025年2月3日(月)まで
場 所:Gallery Hiroko Nakakita
兵庫県神戸市海岸通り3番地 シップ神戸海岸ビル1階
時 間:11:00~18:00 金~月曜日 (火~木曜休廊)
入 場 料: 無料
お問合せ:hirokonakakita.artgallery@gmail.com
1987年生まれ。OLで雑誌編集を行う傍ら、ファッション、美容、お出かけ系などのライター業も。ファッション初心者ゆえ、安い・着やすい・コーデしやすいアイテムに目が行きがち。身長162cm、ブルベ冬・骨格ストレート寄りらしい。インスタグラムは愛猫と食べログ3.5以上のお店巡りが多め