【東京】アール・ブリュット2024巡回展「抽象のラビリンス ―夢みる色と形―」が開催中!
ライター
菅原 麻葉
独自の表現方法で絵を描く、7名の抽象画
東京都渋谷公園通りギャラリーは、東京都とともに、アール・ブリュット2024巡回展「抽象のラビリンス ―夢みる色と形―」を都内3会場において開催します。〈第1会場〉東京都渋谷公園通りギャラリー(2024年12月22日まで)を皮切りに、〈第2会場〉かつしかシンフォニーヒルズ(2025年1月17日~1月26日)、〈第3会場〉三鷹市芸術文化センター(2025年1月31日~2月12日)と巡回します。ぜひ近くの会場で、アール・ブリュットの魅力に出会い、作品が発するメッセージを感じてみてください。
抽象作品が織りなす夢の世界へ
アール・ブリュット(Art Brut)は、フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェによって提唱されたことばです。今日では、広く、専門的な美術の教育を受けていない人などによる、独自の発想や表現方法が注目されるアートを表します。
アール・ブリュットの魅力を都内に巡回して紹介するこの展覧会は、今回で5回目を迎えました。この節目の年に、アール・ブリュット作品への関心をより一層高めることを目的として、本分野の研究家として国際的に活躍しているエドワード・M・ゴメズ氏をゲスト・キュレーターに迎え、本展を開催します。アール・ブリュットにおける〈抽象〉の表現にあらためて注目し、日本の作家7名の自由で想像をかきたてる作品世界を紹介します。
私たち人類は、夢という神秘的で、不確かな感情に満ちあふれるものに常に魅了され、そこに表れるイメージ、雰囲気、そしてその捉えどころのない物語の意味を問い続けてきました。抽象作品の多くもまたその意味は捉え難く、ときに私たちの理解を超えたものでさえあります。
このように夢と抽象作品は、その本質的な性質が類似しているのです。遠い夢の世界で発見された遺物のようなモチーフ、ぼんやりとしたイメージとエネルギッシュな線、色鮮やかなグリッド、カラフルで不規則な形、夢の中に表れる奇妙なフォルム。これらの作品を鑑賞する私たちは、まるで抽象のラビリンスに迷い込んだかのような不思議な気持ちになることでしょう。
アール・ブリュット2024巡回展「抽象のラビリンス ―夢みる色と形―」開催概要
会場と会期
<第1会場> 東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、2
2024年12月22日(日)まで 11:00~19:00
[休館日]月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日、11月5日
<第2会場> かつしかシンフォニーヒルズ 本館2階 ギャラリー1・2
2025年1月17日(金)― 1月26日(日) 11:00~18:00
会期中休館なし
<第3会場> 三鷹市芸術文化センター 地下1階 第1美術展示室
2025年1月31日(金)― 2月12日(水) 11:00~18:00
[休館日]月曜日
観覧料 無料
ゲスト・キュレーター
エドワード・M・ゴメズ
出展作家
伊藤 駿、ガタロ、柴田鋭一、對馬考哉、土橋美穂、松井瑛美、箭内裕樹
*五十音順
音声ガイド
早見沙織(声優・アーティスト)
1987年生まれ。OLで雑誌編集を行う傍ら、ファッション、美容、お出かけ系などのライター業も。ファッション初心者ゆえ、安い・着やすい・コーデしやすいアイテムに目が行きがち。身長162cm、ブルベ冬・骨格ストレート寄りらしい。インスタグラムは愛猫と食べログ3.5以上のお店巡りが多め