【愛知】“孤高の画家”の知られざる交流を紐解く「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」が開催!
ライター
菅原 麻葉
色彩豊かな“孤高の画家”クレーの本邦初公開作品などが集結
愛知県美術館(名古屋市東区)にて2025年1月18日(土)から3月16日(日)まで「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」を開催します。
「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ⽣まれざる者たちとも⼀緒に住んでいるのだから。」
パウル・クレーのこの⾔葉は、1920年にクレーの作品を売り出した画廊の販売戦略に⽤いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。しかし、同じ時代を⽣きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を⽣き抜いたひとりの⼈間でした。
クレーは、⼈⽣の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と⾊彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに⽣命のエネルギーを描き出しました。その作品は、歴史的な⽂脈のなかに置かれることで、また新たな姿を⾒せることでしょう。
本展では、スイスのパウル・クレー・センターとの学術協⼒のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との⽐較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの⼈や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その⽣涯にわたる創造の軌跡をたどります。歴史を超越した天才として、あるいはアトリエで一人内省にふける孤高の芸術家としてではなく、同時代の芸術家とクレーとの直接的・間接的な交流に迫る新たな試みです。
「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」見どころ
・30年ぶりに帰ってきた!クレーの作品が愛知県美術館に大集結
・孤独ではなかった!?カンディンスキーやマルクなど、クレーの知られざる交流が明らかに
・クレーの故郷、スイスのパウル・クレー・センターが学術協力。30点以上の作品が来日!
・日本初公開!!《ハマメットのモティーフについて》や《周辺に》などを展示
「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」開催概要
会期 2025年1月18日(土)―3月16日(日)
開館時間 午前10時~午後6時、金曜日は午後8時まで(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(2月24日 [月・振休] は開館)、2月25日(火)
会場 愛知県美術館[愛知芸術文化センター10階]
〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
観覧料(税込み)
前売・団体:一般1,600円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
※前売発売期間:2024年11月1日(金)~2025年1月17日(金)
当日:一般1,800円、大学・高校生1,200円、中学生以下無料
販売場所
Boo-Woo(ブーウー)チケット、ミュージアムチケット、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンチケット、イープラス、ART PASS、アソビュー!、愛知県美術館チケット売場、主なコンビニエンスストア、中日新聞販売店など
そのほか、お得なチケットや、限定チケットも発売中!
※学⽣・生徒の⽅は当⽇会場で学⽣証(生徒手帳)をご提⽰ください
※本展会期中に限りコレクション展もご覧になれます
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛護手帳)、特定医療費受給者証(指定難病)のいずれかをお持ちの方は、各券種の半額でご観覧いただけます。また付き添いの方は、各種手帳(「第1種」もしくは「1級」)または特定医療費受給者証(指定難病)をお持ちの場合、いずれも1名まで各券種の半額でご観覧いただけます。当日会場で各種手帳(ミライロID可)または特定医療費受給者証(指定難病)をご提示ください。付き添いの方はお申し出ください
※いずれも他の割引との併用はできません
※団体料金は20名以上
1987年生まれ。OLで雑誌編集を行う傍ら、ファッション、美容、お出かけ系などのライター業も。ファッション初心者ゆえ、安い・着やすい・コーデしやすいアイテムに目が行きがち。身長162cm、ブルベ冬・骨格ストレート寄りらしい。インスタグラムは愛猫と食べログ3.5以上のお店巡りが多め