ご当地推しまくりプロジェクト『MORE JAPAN』始動!
創刊45周年を迎えたMOREが新プロジェクト『MORE JAPAN』をスタート! 日本全国、私たちがリアルに暮らしたり、働いたり、遊んだりetc.、人生をともに歩んでいる街たちをクローズアップしてご紹介していきます。
今回この記事で取り上げるのは、エディター沖島が暮らす東京・渋谷、特に“奥渋”とよばれるエリア。ふらっとお散歩する時にも、東京観光の時にも、ぜひ参考にしてくださいね。
“奥渋”とは?
“奥渋”とは、JR・東京メトロ渋谷駅から10分ほど歩いた奥のほう、具体的には渋谷センター街(バスケットボールストリート)を抜けた先や、渋谷東急本店を始点とする神山ストリートから井の頭通りにかけての宇田川町・神山町・富ヶ谷エリアが該当します。松濤などの超高級住宅街が広がっているため、駅前の喧騒が信じられないほど閑静で落ち着いており、洗練されたムードにあふれる一帯です。『SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)』や『THE MONOCLE SHOP』といったカルチャーショップ、セレクトショップ、カフェ、ビストロなど、小規模ながらもピカッと光る個性的なお店が軒を連ね、週末ともなると、めちゃめちゃおめかしした人々やおしゃれワンコが連れだってのんびり散歩するようすが見られます。
奥渋には、コンセプトのある素敵なお花屋さんがいっぱい!
高校・大学の通算7年間を通学に、社会人デビューして3年間を通勤に、そして住居を構えて10年と、人生における渋谷生息歴が通算20年を超えてしまいました、エディター沖島。最新ユースカルチャーの発信地として、24時間365日いつもさまざまな人でにぎわう街です。編集・ライターという職業を生業にするにあたり最強かつ最高の環境を誇るため、家賃や生活費が多少高くついてもしがみつくように住んでいます。「渋谷に住んでいる」と言うとよく「都会のコンクリートジャングルすぎて干からびない!?」と心配されるのですが、大丈夫! コンセプトのある個性的なお花屋さんの数々が癒してくれているから♡
殺伐としがちな大都会の空間を彩る立役者! 奥渋エリアに花屋が多い理由
奥渋エリアにはなぜこんなにも、爆裂にイケているスーパーおしゃれな花屋が多いのか!? それは、さまざまな業種のオフィス、レストランやカフェ、美容院やサロン、結婚式場にも使われる大規模レンタルスペース、高級住宅街に立ち並ぶお屋敷たちetc.、オーダーメイドギフトだけでなく、おしゃれな装花や装飾が必要な空間やイベントが、通年で星の数ほどあるためかと思われます。また、NHK放送センターを中心に、制作会社などの関連企業が多く立ち並んでいます。したがって、お花屋さんのメイン業務は空間やイベントをお花やグリーンでディスプレイする装花・装飾業で、われわれ一般人はそのために世界各地から集められた素晴らしいお花たちの“おすそ分け”にちゃっかりあやかっているイメージです。
エディター沖島がガチで通い詰める、奥渋のおすすめフラワーショップ3選
編集・ライター業ゆえ、自宅で原稿執筆に励む時間が果てしなく長いエディター沖島。煮詰まった時は、お財布とスマホと鍵だけ持って息を切らしながら走って向かう(駆け込み寺ならぬ)癒し系駆け込み花屋が少なくとも3軒ありますので、ぜひみなさまにご紹介させてください。
行きつけ1:LadyBugs(レディーバグス)
宇田川緑道を代々木八幡方面にてくてく歩いていくと、たくさんの鉢植えやグリーンで彩られたロマンティックな外観の
『LadyBugs(レディーバグス)』が現れます。奥渋エリア住民に多くのファンを抱えるオーナー・狩長陽子さんが営む、季節のお花とドライフラワーのお店です。NHKスタッフ御用達のお花屋さんとしても知られ、NHK大河ドラマ『青天を衝け!』主演の吉沢亮さんや、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』主演の清原果耶さんらが、撮影クランクアップの時にこちらで製作された大きな花束を抱えていました。番組の装花業務を担うことも多いそう。
葉や茎に触れるとキュッキュと音がなるほどフレッシュなお花やグリーンが、渋谷という立地の割に比較的リーズナブルなお値段で手に入るのが魅力です。 店内のお花は、生花が6割、ドライフラワーが4割ほど。乾いても末長〜く楽しめる個性的でしゃれたたたずまいのものが本ッ当に多くそろっているので、「これは乾きますか?」と質問しながら、いつも楽しく買わせていただいています。
『LadyBugs(レディーバグス)』
住所/東京都渋谷区神山町7-9 ハウスカサブランカ101
営業時間/11時〜18時
定休日/日曜日
お問い合せ先/03-3485-4187・ladybugs@gol.com
行きつけ2:trefle(トレフル)
真冬も真夏もビーチサンダル姿で黙々と作業する店主の木之下 渉さんが超かっこいい、
『trefle(トレフル)』。お花とイケメンを同時に補給したい時に行きます(←)。木之下さんのハイセンスなフラワーアレンジメントを引き取りにくるクロネコさんや飛脚さんが、いつもひっきりなしに出入りしています。店内に並ぶお花の種類や量は少なめですが、とっておきのフラワーギフト製作用にめちゃくちゃ厳選されているぶん、何を買ってどう飾ってもおしゃれにしかならない間違いナシのお花やグリーンが魅力です。
お花のほかにもぜひ手に取っていただきたいのが、『trefle』オリジナルのアロマミスト。“ポケットに入る花束”をコンセプトに、アロマスタイリストとして活躍する
『souslenez(スールネ)』の田中千春さんに調香を依頼したものだそう。左から、ほんのり甘い柑橘系の香りでリラックスできる「Bouquet ONE(ブーケワン)」、心が落ち着き明るい気持ちになれる「Bouquet TWO(ブーケトゥー)」、森林のような深みのある香りでリフレッシュできる「Bouquet THREE(ブーケスリー)」。各¥2420です。お部屋やファブリックにシュッシュすると、ナチュラルで透明感あふれる草花の香りで満たされますのでぜひ。
『trefle(トレフル)』
住所/東京都渋谷区宇田川町42-10-102
営業時間/11時〜18時
定休日/日曜日
お問い合わせ先/03-6416-1300・info@trefle-tokyo.jp
行きつけ3: The Little Bar Flowers(リトル・バー)
渋谷パルコの1Fにある
『The Little Bar of Flowers(通称:リトル・バー)』は、原宿にある
『The Little Shop of Flowers(通称:リトル)』の渋谷店。主宰の壱岐ゆかりさんと愉快なスタッフのみなさんが、生花販売と合わせてさまざまなプロジェクトを手がけるユニークなお花屋さんです。料理家・野村友里さんが主宰する隠れ家レストラン『eatrip(イートリップ)』と協業しているため、お花と一緒にナチュールワインやオーガニックスイーツなどが購入できます。毎週火・水の夜はノンアルコールカクテルバーに、金・土の夜はワインバーに変身!
壱岐さんは、お花の生産農家と消費者をつなぐ活動にとても熱心。写真左の八重咲きアネモネは新潟県の佐藤さんから、写真右のノリウツギは山梨県の石原園芸さんから、それぞれダイレクトに届いたもの。ピッチピチで花もちも香りもよく、すさまじい生命力のため、Instagramで産直フラワー情報が告知されるたびにいそいそとお迎えに行っています。石原園芸さんでは昨年夏、畑から直接花を摘めるお花摘みイベントが開催され、家族を総動員してひまわりやレースフラワーをバケツいっぱいに摘みまくらせていただきました。いいぞもっとやってください。
『The Little Bar of Flowers(リトル・バー)』
住所/東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
営業時間/11時〜19時(バー営業時間は19〜0時)
定休日/木曜日
お問い合わせ先/03-6455-0539・info@thelittleshopofflowers.jp
以上、エディター沖島を渋谷に留めて離さない、奥渋のおしゃれフラワーショップ3軒をプレゼンさせていただきました。各店の公式Instagramアカウントをフォローするだけでも癒されますし、ともに推してくださるお仲間も大募集中です!
取材・文/沖島麻美 ※掲載されているのは2022年5月20日時点での情報です。