つづく、つづける。モアモデル・井桁弘恵と一緒に学ぶSDGs【Vol.4】

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日々、よく耳にする“SDGs”という言葉。なんのために取り組むの? 私にできることは何? SDGsに興味を持ち始めた井桁弘恵が、そんな疑問に向きあいます!
今年の夏、大きな社会問題としてニュースでよく耳にしたキーワード、“食品ロス”。今回は、個人ができる食品ロス削減の一歩として、“野菜の保存方法”を学びます。

What’s SDGs?

SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)のロゴ
国連で採択された、2030年までに達成すべき17のゴールのことで、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。私たちが地球に住み続けるために、貧困、飢餓、環境、教育、ジェンダー平等などの問題を、世界が協力して解決することを目指す。

食品ロス削減! 野菜を長もちさせる保存方法

プロが教える“野菜を長持ちさせる保存方法の画像_3
ワンピース¥50500/Enter the E(Black Velvet Circus) [LESSON]エプロン¥19800/THE LITTLE SHOP OF FLOWERS トップス¥15400/ビームス ジャパン(ビームス クチュール) 中に着たトップス¥10000/Enter the E(Thinking MU)
※撮影で使用したすべての野菜は、スタッフがおいしくいただきました

教えてもらったのは……

料理研究家・食品ロス削減アドバイザー 島本美由紀さんプロフィール写真
料理研究家・食品ロス削減アドバイザー 島本美由紀さん
料理研究家。エコの視点から食品保存や冷蔵庫収納を提案するアドバイザーとしても活動。公式YouTubeチャンネル『島本美由紀のラク家事CH』でも食材の保存方法を紹介中

「日本では、年間約600万トンもの食品ロスが出ており、その約半分が家庭から排出されています。また、家庭の食品ロスの半分を占めるのが、なんと野菜! みなさんも野菜をムダにした経験はありませんか? 食品ロスの削減につながる、正しい野菜の保存方法を学び、環境に優しい一歩を踏み出しましょう」

LESSON❶ キャベツ

キャベツ
葉もの類は黒ずみの原因となる水分を取ることが大切。保存は、野菜室か冷蔵室に入れて。

【1】切り口をペーパーでふく

キャベツの保存方法1。キッチンペーパーを使って水分をふき取る
カットされたキャベツは、切り口についた水分が黒ずみの原因になるため、キッチンペーパーを使って水分をふき取る

【2】ラップかポリ袋で包んで

キャベツの保存方法2。ラップかポリ袋で包む
ポリ袋に入れる際は、切り口を下にし、ペーパーが湿ったら取り替えて。これで5日〜1週間は保存可能

レタスは?

手にレタスを持っている様子
成長点に傷を
芯部分にフレッシュキーパーやつまようじを刺して、成長点を壊す。ペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室に保存する

白菜は?

白菜
内側から食べて
キャベツと同様に保存。白菜は外側の葉が、内側の葉に栄養を送り続ける特性があるため、内側から使うとより長もちする

LESSON❷ 長ねぎ

ねぎ
乾燥が傷みの原因となる長ねぎは、水分を補って保存。水につけると栄養が流れ出るので、湿らせたキッチンペーパーを活用。

【1】容器に入るサイズにカット

ねぎの保存方法1。保存容器に入る長さにカットする
水分量が少なく乾燥に弱い長ねぎは、保存容器に入る長さにカットする

【2】湿らせたペーパーを敷き長ねぎを入れる

井桁弘恵がカットしたねぎをケースに入れている様子
ねぎの保存方法2。根元に近いほうの切り口がペーパーに接するように置いてケースに入れる
根元に近いほうの切り口がペーパーに接するように置いて。保存期間は、冷蔵室で10〜14日間

ミニトマトは?

湿らせたペーパーを敷いた容器に、ミニトマトをへたつきのまま入れた様子
長ねぎ同様、湿らせたペーパーを敷いた容器に、へたつきのまま入れる。野菜室・冷蔵室で7〜10日間もつ
井桁弘恵

LESSON❸ かぼちゃ

かぼちゃ
かぼちゃやパプリカ、ピーマン、ゴーヤーといった野菜は、傷みやすいわたや種を取り除いてから保存して。

【1】わたと種を取る

井桁弘恵がかぼちゃのわたと種を取っている様子
劣化の原因につながるわたと種をスプーンできれいに全部取り除く

【2】キッチンペーパーで包みポリ袋に

かぼちゃの切り口をペーパーでおおい、ポリ袋に入れた様子
切り口をペーパーでおおい、ポリ袋に入れる。野菜室で7〜8日間保存OK

LESSON❹ じゃがいも

じゃがいも
じゃがいもや玉ねぎなどは、湿気や寒さに弱い野菜。通気性を確保しながら常温で保存!

紙袋に入れて風通しのよい場所へ

井桁弘恵がじゃがいもを紙袋に入れている様子
紙袋に入れて、通気性のよい場所に置けば、じゃがいもは2カ月もつ。室温が15度を超えたら野菜室へ

ラベリングしてわかりやすく!

井桁弘恵がじゃがいもを入れた紙袋を持っている様子
中身がひと目でわかるように、マスキングテープやシールに品名を書いて貼っておくと使い忘れ防止に!

LESSON❺ ブロッコリー

ブロッコリー
乾燥に弱いブロッコリーの劣化原因は、水分不足! 水にひたして立てて保存すれば、おいしさをキープできる。

【1】根元を切って水を張った容器に

井桁弘恵がブロッコリーを水が高さ2㎝ほど入ったグラス(ペットボトルでも)に入れている様子
茎の根元を1㎝ほど切り落としたら、水が高さ2㎝ほど入ったグラス(ペットボトルでも)に入れる

【2】上からポリ袋をかぶせる

ブロッコリーの上にポリ袋をかぶせた様子
ポリ袋を上からかぶせて、輪ゴムで留めたら冷蔵室へ。3日に1度水を交換すれば、10〜14日は保存可能

LESSON❻ きのこ類

しめじ
水気を嫌うきのこ類は、ペーパーで包んでポリ袋に入れて湿気対策を! 野菜室に入れるのがベター。

石づき(根元)を下に、ペーパーで包んでポリ袋に

しめじの石づき部分をペーパーで包み、ポリ袋に入れた様子
水分をふき取り、石づき部分をペーパーで包む。石づき部分を下にしたらポリ袋へ。この状態で約1週間保存可能。しいたけの場合は、かさの内側についた胞子が落ちると鮮度が損なわれるので、軸を上に向けて

LESSON❼ アボカド

アボカド
ほかの野菜を傷める要因のエチレンガスを発生させるアボカドとりんごは、個包装して保存して。

ひとつずつラップで包みポリ袋に入れる

井桁弘恵が、カットしたアボカドをラップに包んでいる様子
ラップに包んだアボカド
低温に弱いアボカドは、1個ずつラップで包み、ポリ袋に入れてから野菜室へ。1週間は保存可能

LESSON❽ 青じそ

青じそ
野菜室や冷蔵室で軸を湿らせながら保存することでより長くフレッシュな状態をキープ。

水分を補い容器に入れて

井桁弘恵が瓶に入れた青じそを手に持っている様子
湿らせたペーパーをあき瓶などの底に敷き、軸を下にしてふたかラップを。保存は2〜3週間。傷みの原因となる水が、葉につかないよう注意!

LESSON❾ もやし

もやし
未開封の場合は、袋ごと保存すれば3日は鮮度をキープ。開封した場合は、水にひたせば冷蔵室で1週間保存が可能。

袋に穴をあけて

もやしの入った袋につまようじで穴をあけている様子
未開封で2〜3日で使いきるなら、袋につまようじなどで数カ所穴をあける。温度の低いチルド室がベスト
井桁弘恵

食材をムダにしない買物のススメ

買物前に冷蔵庫の中身をチェック

「食品ロス=ムダな買物をなくすためには買物前に冷蔵庫の確認が必須です。庫内を写真で記録したり、買い足しが必要な食材はリスト化を」(島本さん、以下同)

お買得に惑わされない

「お買得に飛びつかず、使いきれる分だけを買うことが大切。それが結果的に食品ロスを減らすだけでなく、食費の節約にもつながるのでいいことずくめですよ」

空腹時に買物に行かない

「空腹でスーパーに行くと、必要のない食材まで買ってしまいがちです。その防止策として、買物に行く前にあめやチョコレートを食べると、衝動買いを抑えられます」

野菜の保存に役立つサステナグッズ

オーガニックコットン巾着

オーガニックコットン巾着と、たまねぎをいれた巾着
GOTS認証を受けたオーガニックコットンで作られた巾着。メッシュタイプで通気性がよいので、野菜の保存に最適。
オーガニックコットン巾着(右)Mサイズ¥550・(左)Lサイズ¥660/minimal living tokyo.

みつろうラップ

みつろうラップ
みつろうや有機綿花など、土に返る素材から作られた繰り返し使えるラップ。手の温度で形状が変化し、包んだりふたをしたりと用途はさまざま。
(右)蘇芳色L¥2915・(左上)みつろう色M¥1650・(左下)泥色S¥1320/アコラップ

野菜フレッシュキーパー

野菜フレッシュキーパー
葉物野菜の茎部分に刺すと、成長点が壊れて野菜が長もちする。
野菜フレッシュキーパー(2個)¥110/Seria ※取材時点のものであり、現在は取り扱いがない場合があります

いげちゃんのSDGsなコツコツ日記。

「みつろうラップ」で保存されたりんご

常備しているフルーツを「みつろうラップ」で保存

「ひと手間加えるだけで、野菜をぐんと長もちさせられることを知れて大感動。今回は、何度も使えるみつろうラップをゲットしたので、早速使ってみました。自分の手の温度で形状が自在に変化するので、汎用性が高い!」
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撮影/野田若葉(TRON) ヘア&メイク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) スタイリスト/辻村真理 取材・原文/海渡理恵 構成・企画/青山玲子(MORE) 撮影協力/UTUWA TITLES