1980年、今から37年前にMORE創刊3周年記念の特別企画として誕生したリアルな性について女性に調査した「モア・リポート」。その後、87年、98年の計3回にわたる長期調査を通じて、MOREは延べ1万人を超える女性たちの「性」をリポートし続け、関連書籍も数多く出版されてきました。 2017年、新たに2000人に大アンケートを実施。今、いちばん新しい「性」についてのレポートと、過去の結果をまとめ、全4回でお届けします。

【母集団など】『エコンテ』の協力で「モアを読んだことがある」全国の23〜33歳女性2000名(平均27.7歳)に、インターネットによるアンケート調査を実施。性に関する意識や実際の性体験など、択一式および記述式で質問数は全50問。

2000名のモアガールに聞きました! 「性とセックス」リアルアンケート【性についての基本編】

興味はあるけど、なかなか直接は聞きづらい性やセックスにまつわる本音の話。大アンケートから浮かび上がってきたモアガールのリアルな実情とは? まずは性的経験の有無や意識など、2017年のモアガールの性に関するプロフィールデータをお届け。

Q 性的な経験は?

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A 処女率は約2割!

性的な経験が「ある」90.3%のうち「セックス経験者」は80.2%だった(残りはキス、ペッティング、マスターベーションの経験がある人)。ということは、今のモアガールの処女率は19.8%ということ! 未経験の理由は「出会いがない」が圧倒的だった。

ちなみに、30年前の「モア・リポート」では……処女率は3.1%。 今のほうが6倍増加!?

未婚、既婚の割合は大差なし。ただ、87年の性的な経験「ある」のうち、「セックス以外(キス、ペッティングなど)」は1.9%だったので、いわゆる“処女率”は3.1%! 自ら封書を送り回答していたため、“性について積極的に話したい人”が多かったととらえても、数字上は、この30年で処女率が6倍以上にアップしたことに!

Q 経験がないことに ついてどう思う?

「信頼できる相手としたいから、特に焦っていない」(24歳・事務)、「劣等感を感じる。早く経験したい」(23歳・メーカー)、「もともと性的欲求がない『ノンセクシャル』だから、一生したくない」(25歳・広告)など多彩な意見が!

【母集団など】1987年7 月号誌上で募集した「モア・リポート」の結果。読者からの封書形式で送られた全1987名のデータ。20代が約8 割で平均年齢は24.02歳。募集形式、母集団数が異なるが、30年前のモア世代女性の性の意識と、相対的な比較はできる貴重なデータである。

Q セックスに関する知識を得たのは?(複数回答)

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A 以前はなかった「ネットから」が第3位に!

「ネット」が第3 位にランクイン。「エッチな掲示板を検索した」(23歳・IT)ほか、「友達とアダルト動画を観た」(28歳・販売)という声が目立った。

Q 性欲を感じることは?

A 約7割が性欲を感じている

性欲があると答えた人は6 6 . 2%。「感じない」は33.8%と、それなりの多さ。独身女性に限定すると性欲のある人は約77%にアップ。感じるきっかけは「生理前」(26歳・建設)と「好きな人といる時」(27歳・メーカー)がほとんど。

Q 性欲を感じたらどうする? ( 複数回答)

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A 静かに待つ人が約3割!

性欲を感じたことのある1324名が回答。半数以上がセックスやマスターベーションなどで自ら欲求を解消する一方で、「おさまるのを待つ」が29.4%存在した。

ちなみに、30年前の「モア・リポート」では……性教育と性欲の有無に大きな変化が!

特筆すべき相違点はふたつ。ひとつは、セックスの情報源で今回の調査で49.4%だった「学校の性教育で」が30年前は、わずか5.2%だったこと! この30年で性教育が大きく変化したことがわかる。もうひとつは性欲の有無。30年前は「性欲を感じない」人がわずか3.5%だったが、今回は33.8%。30年で約10倍に増加していた。

今、いちばん新しい「性」がつまっています。「モア・リポート 2017」

2017年——。あなたは自分の「性」と、どうつきあっていますか? なかなか人に聞けないことや、「自分だけ?」と悩んでいることはありませんか? 2017年MORE7月号の特別付録「モア・レポート2017」では、2000人が答えてくれた大アンケート、30人が語ってくれた「私とセックス」、著名人が書きおろしてくれたエッセイなど、性の目覚めから性のあきらめまで、セックスレスからアブノーマルまで……今、いちばん新しい「性」がつまっています。ぜひ手に取って、みんなの声に耳を傾けてみてください。きっと、あなたの知りたかったこと、寄り添って欲しかったことに、答えが導き出せるはずです。

モア7月号
MORE2017年7月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・原文/石井美輪 松山 梢 国分美由紀 本誌編集部