【大沢たかおさんインタビュー】映画『AI崩壊』ではスリリングなシーンもリアルに撮影! 「人の顔って、紫色になるんだなって思いました(笑)」

未来なんて一日も見えなかったけど、20代はとにかく必死だった。

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舞台は10年後の日本。生活に欠かせないライフラインとなった医療AIが暴走し、生きる価値のない人間を選別して殺りくする……。完全オリジナル映画『AI崩壊』で開発者の桐生を演じた大沢さん。

「これだけお金をかけてオリジナルで近未来を描く。今の時代、あまり邦画でやりたがらない3つの要素が重なっているデンジャラスな作品なわけですよ。でもトライする価値はあるし、おもしろいことになるだろうなって、初めから思ってました」

劇中では犯人だと疑われた桐生が警察から追われるスリリングなシーンが盛りだくさん。そのほとんどが、リアルに撮影されたというから驚き。

「渋滞の中を走って逃亡するシーンは道路を封鎖して、車の持ち主の方たちに一日中運転席に座ってもらって撮影しましたし、船のシーンも実際に船をお借りして撮っています。甲板で追い詰められるシーンなんか、朝の3時くらいにデカい扇風機で突風を浴びながら。しかも年明けの1月始めからですよ。見学していた学生インターンは地獄を見るような顔をしていて。人の顔って紫色になるんだなって思いました(笑)」

二ットの上からでも、その鍛え上げられた体のラインがわかるほどたくましく、若々しい。そんな大沢さんが20代の頃とは?

「27、28歳の頃は50代になるなんて想像つかなかったですよ。ドラマ『劇的紀行 深夜特急』を撮っていた頃かな。監督さんたちと、もう毎日怒鳴りあいの大ゲンカ。『観たことのないいい作品をつくりたい。新しい表現をしたい』とずっと言ってました。未来なんて一日も見えなかったけど、とにかく必死でしたね」

大人にぶつかっていくことばかり考えていた20代を振り返り、「最悪ですよね。もう大っ嫌い」と苦笑い。

「先輩に『早く引退してくれ』とか言ってましたからね。自分が言われたら傷つきますよ。しかも仕事をくれている人に怒るっていう謎の展開(笑)。そういう経験者に対する攻撃は甘えだし、先輩方にすごく甘やかしてもらったなと実感してます」

そんな暴れん坊だった大沢さんから、モア読者へのアドバイスは?

「僕は仕事ばっかしてたけど、遊びも思いっきりやったほうがいいと思います。でもな……今の子たちは思いっきりやるタイプじゃないか」

そう言って逡巡した後、「20代には20代なりの生き方や考え方がある。僕からはなんも言えないっすよ」と目を細めた。そこには、自分にも他人にも正直に、がむしゃらに生きてきたカッコいい大人の姿があった。


おおさわ・たかお●3月11日生まれ、東京都出身。『MEN'S NON-NO』などの雑誌でモデルとして活躍し、1994年から本格的に俳優活動を開始。以降、ドラマ『JIN-仁-』、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』、『藁の楯』、『風に立つライオン』、『キングダム』などの話題作に多く出演している

『AI崩壊』

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2030年。医療AI「のぞみ」は、人間の生きる価値を合理的に選別して突如殺りくを開始。警察庁の捜査官・桜庭(岩田剛典)は、AIを暴走させたテロリストを開発者の桐生(大沢)と断定する。●1/31〜全国公開
©2019映画「AI崩壊」製作委員会

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