ポケット11個搭載!『無印良品』から“着る防災バッグ”爆誕

無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
“いつものもしも”という防災プロジェクトの推進に熱心な『無印良品』から、防災用品の新作として今秋発売スタートした「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」(¥6990)を徹底解剖! 商品名のとおり、普段着としても活躍しそうなスマート&シンプルデザインながら、なーんと11個もの大容量ポケットに防災用品を収納できる画期的な構造のコート。あわせて、緊急避難時の理想的な服装についても考えてみます。

『無印良品』「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」(¥6990)徹底解剖

「いざという時すぐに持ち出せるよう、防災用品一式はバッグにまとめて備えている」という方が多いと思いますが、大雨、洪水、強風、降雪、足もとグラグラetc.、悪条件が重なる中、いくら「防災バッグはリュックタイプが望ましい」といえど、大荷物を抱えて、または背負っての避難行動は想像するだけで困難の極み(さらに子どもやお年寄り、体の不自由な方などを手助けしながら一緒に避難するとなるとますます大変です)。仮に、必要最低限の防災用品や貴重品をしっかり身につけたうえで手ぶらで行動できるなら、より迅速に動ける方向へシフトできるような気がする!

ココがすごい1:大容量ポケット11個つき

無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
商品名のとおり、このコートには、前面に6個・背面に2個・フードに1個・裏面に2個、全身で合計11個のポケットがついています。
無印良品の防災対策用品セット「いつものもしも備えるセット」
エディター沖島は防災対策として『無印良品』の「いつものもしも備えるセット」(¥5490)を自宅に常備しています。災害時に役立つ15点の防災用品がボックスに入っているのですが、試しにこれらを「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」に入れたら、“着る防災バッグ”ができ、いざという時、サッとはおるだけで即避難できるんじゃん!?
無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
......というわけで早速、「いつものもしも備えるセット」各防災用品に加え、貴重品セットや携帯ラジオなどをコートのポケットに収納して“着る防災バッグ”作りにチャレンジしてみました!
●前面のポケット:飲み水・懐中電灯やヘッドライト・軍手など、すぐにサッと取り出して使いたいもの
●背面のポケット:着替えや新聞紙など(防寒対策にもなる新聞紙はいろいろ使えて超便利)
●フードポケット:タオルなど(いざという時パッとかぶれば頭を保護してくれる!)
●内側のポケット:パスポートや実印などの貴重品や、ラジオや充電器などの濡れると困る防災用軽家電
あまり詰め込みすぎるとずっしり重たくなり、かえって動きづらくなるので、重さのバランスを考慮しつつ、また「最悪、コレ1枚はおって避難するだけで3日間くらいはなんとかなりそうか?」と想像ながらカスタマイズしてみるとうまくいくと思います。

ココがすごい2:リバーシブルで着られて、レスキューカラーになる

無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
この「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」はリバーシブル仕様。裏返すと鮮やかなオレンジ色が現れ、コレがレスキューカラーになっています。オレンジ色は、救助隊の制服にも用いられる色で、視界のよくない災害時も認識しやすい色といわれており、非常時に他人の視界に入ることで、救助される確率がグーーーンと上がるそうな!
無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
スナップボタンもきちんと両面仕様になっており、留めやすくて安心です。

ココがすごい4:雨水をはじく撥水機能つき

無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
コートの生地は水をはじく撥水素材。試しに大容量スプレーでバシャバシャ水を30回ほど吹きかけた結果、水滴となってコロコロと生地の上を転がり、パッと払えました。もちろん湿り気もあまり残らず。長時間の豪雨には耐えられないかもしれませんが、緊急時は傘をささずとも十分役に立ってくれるかと。

ココがすごい4:コンパクトに折りたたんで持ち運べるポケッタブル仕様

無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
さらにこのコートはコンパクトに折りたたんで持ち運べるポケッタブル仕様。前面右下・ウエスト横のポケットめがけてくるくるとたたみ、ポケットに押し込むようにまとめると、ショートストラップつきA4サイズポーチのような形にトランスフォームします。防災バッグに入れておいてもかさばりません。

「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」を着て、緊急避難時の服装を考えてみた

無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」を使って、いざという時の理想的な避難スタイルを考えてみました。
●頭:『無印良品』の「折りたためるヘルメット」
●体:『無印良品』の「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」(防災用品・貴重品入り)
●コートの下の服装:『ユニクロ』のドライスウェットセットアップ(雨や汗で濡れても比較的乾きやすく、着心地さらさらで、ニオいにくい)
●足もと:はき慣れた厚底の防水スニーカー(踏み抜き防止インソール入り。長靴は水が入ってしまうと歩行困難になるそうな)。厚手のウールソックスも着用
傷や火傷を負わないよう、夏でもできる限り長袖・ロングパンツが望ましいそうです。このコートもあえて袖が長めに作られていて、人や物との直接接触を避けながら手を保護するのに役立ちます(普段は折り返して着るとよいでしょう)
各ポケットに収納した防災用品の重さが全身に分散されるせいか、防災バッグをかつぐより、基本的には断然動きやすいです。しかし、個人的な注意点を挙げるならば、飲み水のボトルや軽家電などの重量があってかさばるものは、腰から上のポケットに収納すると重さが気にならなくなり動きやすくなると思いました(腰から下のポケットに入れると重たく感じやすく、さらに足にぶつかって動きづらくなるため)。
無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
そして、体調悪化や怪我などで動けない・ほかの人の救助などで手助けが欲しいといった「どなたか助けて〜!」と強く訴えたい時は、コートをサッと裏返し、レスキューカラーを表にしてアピール。逆に、ほかの人がこの色を身につけているのを見たら、それは「助けて!」のサインかも。状況を見て声をかけ、助け合って協力したいものです。ちなみにフードが大きめに作られているので、雨や風をさえぎってくれるだけでなく、プライバシーの確保が難しい共同避難施設などでは目隠しとしても役立つそうな。

“着る防災バッグ”をベッドサイドに備える!

無印良品の着る防災バッグ「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」大解剖
以上、『無印良品』の「いつものもしも着るバッグ11ポケットコート」を徹底分析してみました。その高機能っぷりにいたく感激したエディター沖島、自分に必要な防災用品をコートに収納し、枕もとに引っかけておくことにしました。コートに入りきらない持ち出し用非常食や飲料水などを防災バッグの空いたスペースに入れておくことで、防災対策がより充実した気がして、安心感もアップ。中身を定期的に見直して、引き続き災害対策に気を配っておきたいと決意を新たにしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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  • エディター沖島(沖島麻美)
  • 編集&ライター歴16年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。雑誌や書籍などのペーパーメディアと、WebやSNSなどのオンラインメディアをハイブリッドで企画・制作・運用できるのが強みです。プロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムを続々お届けしていくのでお楽しみに♡
    Instagram: https://www.instagram.com/asamiokishma/
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取材・文/沖島麻美 ※掲載内容には私物および個人の感想が含まれます。また、価格・入荷予定・在庫状況を含むすべての商品情報は2021年11月23日時点でのもので、店頭や公式ネットストアでは予告なく変更になる場合があります。