【ジブリパーク】「ジブリの大倉庫」回り方&所要時間を徹底ガイド! インコマンはどこ!?
エディター&ライター
オキシマガジン(沖島 麻美)
2022年11月に、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内に「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリア、次いで2023年11月の「もののけの里」、そして2024年3月16日(土)の「魔女の谷」2エリア開園をもって全5エリアがそろい、ついにグランドオープンを果たした『ジブリパーク』。本記事ではメインエリアとなる「ジブリの大倉庫」の主な見どころや記念撮影可能なスポット、混雑を避けて上手に楽しく周回する方法などを詳しく解説。2024年8月時点での最新情報も加えてアップデートしました!
- 『ジブリパーク』でまず最初に行くべきは「ジブリの大倉庫」!
- 「ジブリの大倉庫」周回ルートを工夫する必要がある理由
- グランドオープンを記念して『君たちはどう生きるか』などの新展示が登場!
- ショップ「冒険飛行団」でショッピング(約20分)
- 「にせの館長室」をのぞいて湯婆婆にご挨拶(約5分)
- 「床下の家と小人の庭」を散策(約10分)
- 「食べるを描く。」増補改訂版を鑑賞(約30分)
- 「天空の庭」でロボットたちに会う(約5分)
- 「カフェ 大陸横断飛行」ほかで小腹を満たす(約40分)
- 「子どもの街」をのぞく(0分)
- 「映像展示室オリヲン座」で短編映画を観る(約25分)
- 中央階段を俯瞰で眺める(約5分)
- 「ジブリの大倉庫」の所要時間
- まとめ:「ジブリの大倉庫」は逆から回る!
- 『ジブリパーク』概要
『ジブリパーク』でまず最初に行くべきは「ジブリの大倉庫」!
「ジブリの大倉庫」は、1つの巨大な施設の中に、3つの企画展示・映像展示室・ショップやカフェなど、ジブリの世界観をリアルに体験できるクリエーションがさまざまなスタイルでギュギュッと詰め込まれています。展示内容が最も充実しており、物販や飲食までしっかり楽しめるのが特徴。『ジブリパーク』に遊びに行くなら、まずは「ジブリの大倉庫」でしっかり時間を確保するのがおすすめです。時間帯はなるべく早め、できれば午前中を指定するのがコツ。
※ちなみに、「どんとこ森」は『となりのトトロ』ガチ勢、「青春の丘」は『耳をすませば』『猫の恩返し』ガチ勢、「もののけの里」は『もののけ姫』ガチ勢、「魔女の谷」は『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』ガチ勢におすすめです。
「ジブリの大倉庫」周回ルートを工夫する必要がある理由
「ジブリの大倉庫」は、チケットを申し込む際に時間指定が必要です。9時(※)〜15時の間で1時間おきに入場時間が設定されており、指定入場時刻から1時間以内に入場する必要がありますが、滞在時間に制限はありません。見どころも写真映えスポットも満載の園内ですから、時間が遅くなればなるほど園内に滞在するゲストは増えていき、スポットによっては混雑や行列が不可避です。
※9時営業開始日のみ。通常は10時スタートです。
「ジブリの大倉庫」には、園内マップや定められた巡回ルートは特になく、自由に歩き回れるというメリットがあります。そこで、マスコミ内覧会にて取材し、その後も定期的に現地へ足を運んで最新情報のキャッチアップを欠かさないエディター・オキシマガジンが、なるべく混雑を避け、まんべんなく効率的に歩くおすすめガイドを考えてみました。
インフォメーションカウンターに寄ってリーフレット(1グループにつき1部まで)を入手したら、倉庫探索の旅に出かけましょう。
グランドオープンを記念して『君たちはどう生きるか』などの新展示が登場!
3月16日(土)のグランドオープンを記念して、「ジブリの大倉庫」にも新たなオブジェが誕生! 先日、米映画界の最高峰・アカデミー賞において長編アニメーション賞に輝いた宮﨑駿監督作品『君たちはどう生きるか』に関する新展示。ぜひ探してみてくださいね。
「ブーーーン……」というプロペラ音を静かにうならせながら飛ぶ「空飛ぶ巨大な船」(全長7m)を挑むように、中央展示室の屋根にとまって船と対峙する青サギの姿を確認!
すぐ右横にある空色の壁の白い屋根には、ペリカンたちが並んでひと息ついています。ヲリオン座前の広場を行き来する人間たちを、鋭い眼差しで睥睨(へいげい)しているようにも見えます。
どこかの壁に設置された檻にスッポリ収容(収納?)されているインコマンも見つけてみてください。なかなか見つけにくく、難易度が高いです(「ジブリの大倉庫」を知り尽くしたはずのオキシマガジンですらノーヒントで発見するのに1時間半を要しました……やるなインコマン! ちなみに収容されているインコマンの色やポーズも、ある日突然、変わっていたりするとかしないとか)。ちなみに2024年8月現在収容されているのはコック姿をした緑のインコマン。こちらに背を向けて刃物らしきものを研いでいます!
中央階段広場の新アイコンとして仲間入りし、ワイヤー製の精緻な翼をダイナミックに広げるオブジェ「創造の翼」。
迷路のように入り組んでいる複雑な「ジブリの大倉庫」の通路のどこかに、『千と千尋の神隠し』に登場する大根の神様「おしらさま」がひっそりとたたずむようになりました。道に迷ったゲストを助けてくれるのだとか。
ショップ「冒険飛行団」でショッピング(約20分)
入場したらまず、『ジブリパーク』内で最大規模を誇る“お土産処”であるショップ「冒険飛行団」で、どうしても欲しい商品のみ先に買っておくことを全力でおすすめします。理由は、閉園時間に近づくほど店内やレジの大混雑が予想されるからです。「冒険飛行団」のオープンは、「ジブリの大倉庫」が10時開場の日は10時半、9時開場の日は9時半です。写真(↑)は、10時開場デーに店前に並ぶゲストの列。
おすすめは“ジブリパーク限定”と記載がある商品。「ジブリの大倉庫」内には荷物を預けられるクロークやコインロッカーがないので、買った物は持ち歩く必要があるのが難。このあと身軽に遊ぶために、買う量を必要最小限にセーブしたいところですが、グッズ各種の完成度の高さに見とれているうちにあれもこれもと欲張ってしまいます……お買い物は計画的に♡
「にせの館長室」をのぞいて湯婆婆にご挨拶(約5分)
「床下の家と小人の庭」を散策(約10分)
大人の背丈をも超えるたんぽぽやポピー、クローバーなどの草花が咲き誇る庭には、中に入って記念撮影ができる小さな小瓶が転がっています(小さなお友達に撮影協力いただきました♡)。
なお、2023年6月下旬に大規模な植物の植え替えが行われたもよう。「ジブリの大倉庫」にはたくさんの珍しいグリーンやお花があちこちに植えられていますので、ぜひ目を向けてみてくださいね。
「食べるを描く。」増補改訂版を鑑賞(約30分)
続いて企画展示のひとつ、「食べるを描く。」増補改訂版ルームへ。『三鷹の森ジブリ美術館』で2017〜18年に開催された伝説の企画展示「食べるを描く。」をドカンとアップデートした内容で、スタジオジブリ作品に登場する印象的な食事のシーンを詳しく説明しています。
エントランスを入ると、あの“ジブリ飯”たちを忠実に再現した(ほぼ)実物大サンプルがショーケースにズラリと並んでいて圧巻! あなたが食べてみたい“ジブリ飯”はどれですか?(オキシマガジンは『天空の城ラピュタ』に登場する目玉焼きのせパンです♡)
ほかにも、『となりのトトロ』のサツキとメイの家の台所、『千と千尋の神隠し』の不思議の街の屋台、『コクリコ坂から』のコクリコ荘の台所などがあります。戸棚や冷蔵庫の扉、お釜のふたなど、開けて中までのぞけるところもありますよ!
『千と千尋の神隠し』の名シーンのひとつ、ハクが千尋におにぎりを振る舞う場面の原画も見られます。千尋が涙ぐみながらおにぎりをほおばる横顔のカットは、絵コンテ上で21秒も! “食べる”という行為を通して、千尋の感情の変化をていねいに表現した作画チームのほとばしる情熱と卓越したスキルをぜひともご刮目ください。
「天空の庭」でロボットたちに会う(約5分)
「カフェ 大陸横断飛行」ほかで小腹を満たす(約40分)
ここまでで5つの展示内容をクリア、そろそろ歩き疲れて小腹も空いてきた頃ではないでしょうか? このへんで何か口にして、ひと息つきましょう。「ジブリの大倉庫」内で飲食できるお店は下記3択です。
A. しっかりめのランチかお茶したい→「カフェ 大陸横断飛行」
B. サクッとお茶したい→「ミルクスタンド シベリ・あん」
C. とりあえずおやつでも可→「駄菓子 猫かぶり姫」
詳しくは別記事で解説していますが、混雑していなければAへ。「ジブリの大倉庫」に併設されたテラス席のあるカフェです。写真のサンドイッチ・油淋鶏(¥850)をはじめ、たった1個でもお腹いっぱいになるボリューム満点のサンドイッチやピザが味わえます。宮﨑 駿監督が描きおろしたイラストのフラッグがランダムでついてきますよ!
「子どもの街」をのぞく(0分)
ちなみに中学生以上の方は中で遊べないので、残念ではありますがスルーして次へ。
「映像展示室オリヲン座」で短編映画を観る(約25分)
タイルの広場を挟んで「子どもの街」の向かいにあるのが、本物の映画館のようなしつらえの「映像展示室オリヲン座」。席数は約170です。「三鷹の森ジブリ美術館」だけで上映されている、スタジオジブリ制作の短編アニメーション全10作品を順番に上映していきます。
ちなみにお手洗いに行くならココがチャンス。室内にあるせいか、ほかのお手洗いよりも終始比較的空いているので穴場かと。
作品を観たい場合は、「ジブリの大倉庫」入場時にスタッフから手渡される鑑賞券(写真左)を劇場スタッフに見せて展示室内に入ります。上映時間スケジュールは現地にて確認するのが◎(写真右、2024年3月現在)。
上映作品は月ごとに変わり、ジブリパーク公式Xアカウントにて告知されます。2024年8月の上映作品は『毛虫のボロ』、9月は『くじらとり』、10月は『たからさがし』です。上映中作品の関連グッズがある場合は「冒険飛行団」で、原作となった書籍がある場合は「熱風書店」でそれぞれ販売されるもようなので、思い出として持ち帰りたい方はぜひチェックしてみて。
中央階段を俯瞰で眺める(約5分)
10. 「ジブリのなりきり名場面展」で撮影三昧(約30分)
「ジブリのなりきり名場面展」の楽しみ方は2つあります。
A. セットに収まって作品の当事者になる
B. セットに収まった自分を撮影してもらいまくる
エディター・オキシマガジンはAをおすすめしたいと思います。写真(↑)は、『崖の上のポニョ』のセットの裏側。階段が設置されているところは遠慮なく上ってください。ポニョと一緒にクジラたちと海の上を全力疾走している気分になれます。(あくまでオブジェではありますが)各作品の世界観に一気に没入することができます。
左上から時計回りに、『コクリコ坂から』・『平成狸合戦ぽんぽこ』・『思い出のマーニー』・『風立ちぬ』の各セット。自分が撮られるより、キャラクター目線に立ってカメラを向けるほうが断然楽しかったのはオキシマガジンだけでしょうか……?
「ジブリの大倉庫」の所要時間
これで「ジブリの大倉庫」の見どころをまんべんなく1周しました。ここまでで見学に要する時間は約150分(2時間半)、移動や待ち時間を考慮すると、「ジブリの大倉庫」の所要時間は約3時間と考えるのが妥当でしょう。
もしまだ時間や体力に余裕があれば、見落としたポイントがないか、くまなくおさらいするのも◎(時間の許す限り)。混んでいて見られなかった展示に戻ってみたり、やっぱり買いたいと思った商品を買いに戻ったりしましょう。
「ジブリの大倉庫」というネーミングの由来となった「大倉庫見学路」へ続く扉もあるのでぜひ探してみて。過去にスタジオジブリ作品に合わせて製作された造形物が置かれた展示スペースです。『となりのトトロ』・『崖の上のポニョ』・『ハウルの動く城』のオブジェのほか、『耳をすませば』のバロンや、『もののけ姫』のジオラマなど、さまざまな展示物が保管されています。
まとめ:「ジブリの大倉庫」は逆から回る!
ほかのテーマパークのような大きな乗り物やアトラクションはないため、物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、スタジオジブリ作品をたしなんだことがある方なら必ず、新たな発見があると思います。ぜひ隅から隅まで楽しんでみてくださいね。
オキシマガジンが次に行く時の目標は、世界中から集めたジブリ作品のポスター、映像・音楽パッケージ、書籍などを一堂に展示してある「ジブリがいっぱい展」をゆっくり見て回ること。スタジオジブリの打ち合わせスペースを再現した「トトロ・バー」の奥に、ネコバスが管理する図書室のようなお部屋がありました。ネコバスに乗って、気になる本をじっくり眺めたいと思います。みなさんもぜひよい滞在を♡
『ジブリパーク』概要
住所/愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内
営業時間/平日:10時〜17時・土日祝:9時〜17時(入場時間は日時指定の予約制)
休園日/火曜日(他、年末年始やメンテナンスなどの指定日。火曜日が祝日の場合は翌平日)
電話でのお問い合わせ先/株式会社ジブリパーク ☎︎0570-089-154(平日10時〜17時)
取材・写真協力/©️ Studio Ghibli 取材・文/沖島麻美 ※掲載されている情報は2024年8月8日時点でのもので、個人の見解も含まれます。最新の情報は公式サイトおよび現地にてご確認ください。
編集&ライター歴18年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。ベテランプロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムやお役立ち情報を続々お届けしています♡