AIに負けない! 相手を思いやり、ひと手間加えることが強みに

人工知能(AI)の目覚ましい発達で、私たちの仕事がいずれ“奪われる”かも? と不安を感じているモア読者も多いのでは? でも、安心してください! 実は私たち、AIに“負けない”強い武器を持っていたんです。
そのひとつが、相手を思いやる気持ち。その“ひと手間”が、あなたの強みになっていくのです。そこで今回は、マナー専門家・西出先生に、贈り物のマナーを教えていただきました。

相手に負担をかけない価格のもの

お礼の気持ちをこめて贈り物をする時、重要なのは“受け取る相手に負担をかけないこと”。「職場の同僚や先輩、後輩への贈り物は、みなさんの“日頃のお礼の気持ち”です。3000円、5000円もするようなプレゼントをもらってしまったら、『お返ししなきゃ』という気持ちになるはず。もらったままでも気にかからない価格のものがおすすめです。目安としては、1000円以内であれば、お互い気軽にやりとりできるでしょう」(西出先生)
職場の上司や取引先など、仕事で贈り物をすの画像_1

選んだ時の気持ちをさりげなく伝えて渡す

贈り物の理由を仰々しく伝えるのは、相手には負担になることも。「たとえば同じチームの先輩に贈り物をするなら、『たまたまお店を通りかかったら可愛かったので、お揃いで買っちゃいました』など、あえて“たまたま”というニュアンスを伝えることがむしろ、『気を使わせてしまったな』と思わせないコツです。先輩から後輩への場合、『旅行先で限定のお菓子があったからみんなで食べて』など、“おみやげ”として渡すのも素敵です」(西出先生)

お礼などは実用性の高いものがおすすめ

同僚や先輩、後輩、取引先の人など、仕事の場で贈り物をする相手の好みまで把握するのは至難の業。「好みにかかわらずうれしいのは、やはり実用的なものではないでしょうか。いただいてすぐに使えたり、なくなったら買い替えるようなもの。たとえばハンカチなら、いただいてすぐに使えます。ハンカチは『手巾(てぎれ)』と書くため贈り物に向かないとされていますが、いくつあっても困らないものなので、私はおすすめします」(西出先生)
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取材・原文/千吉良美樹 イラスト/akira muracco