2020年、何かが変わる。読んでほしいこの本を
『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

「世界はどんどん悪くなっている」、「誰かを責めれば物ごとは解決する」。日常生活の中でも、そんな思い込みは多数存在している。本書は、こうした“世界中に蔓延する思い込み”をデータ、つまりイメージではなく数字的根拠をもとに解消している。噂や印象に惑わされない正しいものの見方は、仕事の場面でも“決断”や“判断”に大きな影響を与えてくれるはず。
(日経BP社 ¥1800)
『資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐』

注目の若手哲学者、マルクス・ガブリエルをはじめとする、哲学・政治・経済の天才たちが登場する本書は、多くの問題を抱える現代社会の未来を“占っている”。マルクスは、「真実」はいくつも存在し、自分とは違う「価値観」を持った人を「非人間化」する危険性を解く。経済動向だけではなく、世界単位で見た「人としてのあり方」についても考えさせられる。
(集英社 ¥980)
『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』

ギリシャの経済危機の際に財務大臣を務めた著者が、「若い人たちにわかる言葉で経済を説明したい」という思いから、離れて暮らす娘にあてるつもりで書いた本書は今、世界中で話題になっている。経済の視点から人類の成り立ちや世界史を語るスタイルのため、難しい経済本が苦手な人でもスルスルと読めてしまう。リアルな経済を知るために読むべき一冊。
(ダイヤモンド社 ¥1500)
『私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術』

「仕事がマンネリ化してつまらない」、「この職業は向いていないのかも」、「ミスしてばかりで情けない」。そんな悩みを笑いながら吹き飛ばしてくれるのが、人気ドラマ『ドクターX』のプロデューサーである著者のエッセイ。“やりたいこと”を持って入社しても、必ずしもその仕事ができるとは限らない。でもすべては、自分次第で糧にできることを教えてくれる。
(新潮社 ¥1300)