はれて結婚が決まった2人。でも肝心な婚姻届のアレコレについて、意外と知らない人も多いんです。いざ届け出に行った先で不備が発覚! なんてことも多々あるよう。今回は、婚姻届を提出する前に確認すべき6つのことをお教えします!

Q. 婚姻届はどの役所に提出するべき?

A. 全国どこでも提出は可能

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原則として、婚姻届の届出地は「届出人の本籍地(新本籍地は含まない)または届出人の所在地(仕事や旅行などで一時滞在中の場所も含む)」とされている。そのため、住所または本籍地の市区町村役場“以外”に提出する場合は、婚姻届の「その他」の欄に「一時滞在地○○○○市○○○○」と記載する必要が。また、役所によって受付時間が異なる場合もあるので、事前にチェックしておこう。

Q. 婚姻届の受付時間はあるの?

A. 24時間、何時でも提出可能

近年では、ふたりの仕事の関係などで時間外に提出するカップルも増えているよう。夜間窓口のある役所であれば、提出は24時間可能。万が一、婚姻届に不備があり、後日修正がある場合でも、提出した日が受理日となる。ただし、不備の内容によっては受理してもらえないこともあるので、事前に提出する役場の確認を受けておくのがおすすめ。また、代理人が婚姻届を提出する場合、必要な書類一式と代理人本人確認書類があれば、本人でなくても提出はできる。

Q. 婚姻届を提出する際、ほかに必要な書類はある?

A. 戸籍謄本は忘れずに

婚姻届を提出する役所が届出人どちらかの本籍地と異なる場合、戸籍謄本の提出が必須に。どちらかの本籍地がある役所に提出する場合は、本籍地の異なるほうの戸籍謄本を、ふたりとも本籍地が違う場合は、それぞれの戸籍謄本を添付する必要がある。戸籍謄本は、本籍地のある役所に直接取りにいくほか、郵送で取り寄せることも可能。ただし、市区町村によって差があるものの、取り寄せには1週間程度かかるため、早めの準備を心がけて。また、マイナンバーカードを持っている人は、コンビニなどで取得することができる場合もあるので、本籍地の市区町村に確認を。

Q. 記念に手もとに残すことはできないの?

A. コピーや記念用の用意を

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一度提出した婚姻届そのものは戻ってこないため、「記念に残しておきたい!」という人は、役所への提出前にコピーをとっておくのがおすすめ。または、書き損じ用にもらった予備や、「ふたりの記念用」に用意した婚姻届に、提出用と合わせて記入しておくのも◎。ただし、いずれも個人情報が多数記入された書類なので、保管・管理には十分注意すること。なお、自治体によっては「結婚記念証」を発行してくれる場合もあるので確認してみてはいかが?

Q. 本人確認書類は何が使える?

A. 2点以上必要な場合もあり

個人番号カード(マイナンバーカード)、運転免許証、パスポート、在留カードなどは1点あれば承認される。一方で、国民健康保険や健康保険などの被保険証、国民年金手帳などの場合は、そのうちの2点以上を提示する必要がある。ただし、届け出当日に本人確認書類がない、もしくは不足している場合でも婚姻届を提出することは可能。この場合は後日、本人あてに確認の通知が郵送される。

Q. 届け出をする日の持ち物は?

A. 届出人のはんこは必ず持参!

婚姻届はもちろんのこと、戸籍謄本、提出する人の本人確認書類(ふたりで一緒に提出する場合は双方分)、そして訂正があった場合に必要となるため、それぞれの旧姓のはんこ(届出人欄と同じもの)を必ず持っていくこと。
取材・原文/千吉良美樹 イラスト/別府麻衣