中野明海さんの春色チークMAGIC

リップは日替わりで楽しむのに、チークは毎日同じ色。それってすごくもったいない。唇に合わせてチークの色や入れ方をコーデすれば、“無難じゃない”未知のキレイが目を覚ます!
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教えてくれたのは……
ヘア&メイクアップアーティスト 中野明海さん
綾瀬はるかさんや安室奈美恵さんなど、名だたる女優やアーティストから指名の絶えないレジェンド。ナチュラルなのに顔の雰囲気をガラリと変えるチークテクは必見!

『チークの役目とは“顔をまとめる”こと。うまく使えばふわりと薫り立つような華やぎが』

「今どきメイクの主役といえば、やっぱりリップですよね。でもその仕上がりをグッと素敵に見せるのはチークだと、ご存じでしたか? 近頃のチークはまるで気配のような、さりげない色づきのものが多数。控えめだけれどその分自然な血色や立体感を添えて美人度を上げてくれる、いわば“顔のまとめ役”なんです。さらにリップの色や質感が軽やかになる春は、チークによって顔立ちをより印象的に引き立てられるはず。使わない手はありません♡」(中野さん、以下同)

意外と知らないチークのギモン、中野さんに聞いちゃいました!

今さら人に聞けない、チークの基本のキを総まとめ。メイクの完成度がグーンとUPするから、必ず押さえておいて!

Q.モア世代のスタンダードなチークの入れ方は?

A.「ティッシュオフして頬骨にそって往復!」

「チークが自然につけられない……という人は、余分な粉をきちんと払えていないことがほとんど。ブラシに取ったら必ずティッシュオフするのを習慣に。小鼻より下まで広げると顔が下がって見えるのでアウト。基本的には頬骨にそってのせれば間違いありません」
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まずはティッシュオフ
チークの表面をブラシで2、3度軽やかになでたら、ティッシュで優しくぬぐう。表面の粉を落としてブラシの中に含ませるイメージ
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黒目の下からオン
黒目の真下にあたる頬骨上にブラシを当て、頬骨にそって外側へ。ほんのり色づくまで2〜3往復する。ブラシは立てずに寝かせて
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頬の外にフェードアウト
最後は内側で止めず、頬の外側にブラシをスッと引き抜くとふわりとナチュラルな仕上がりに。むだな力を入れず、軽やかなタッチで
シャツ/スタイリスト私物

Q.濃くつけすぎてしまったら?

A.「リキッドファンデーションでふき取ってからつけ直して」

「少し濃くなってしまったくらいなら、ティッシュかコットンでチークの輪郭をなぞるようにぼかせばOK。それ以上の時は、リキッドファンデーションをコットンに含ませてふき取りを。そもそも濃くなりすぎないように、チークは少しずつのせて様子を見るクセをつけてみて」
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ほんの少量でOK
コットンの縁にリキッドファンデーションをちょっぴり出して。つけすぎると厚塗りに見えるので小指の爪の先くらいの量でOK
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小指で均一になじませ
リキッドファンデーションを小指でならしてコットンに均一に含ませる。これによりムラづきを防いでチークをキレイに一掃できる
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内から外にふき取り!
濃くつけてしまったチークのやや内側から、外に向かって一気にぬぐい去るのがポイント。同じ場所を何度もこすると汚くなるので×

Q.最初に買うべきブラシは?

A.「やや平たくて先が細く、毛が柔らかなものを」

「立てれば狙ったところをピンポイントで、寝かせればフワッと広範囲につけられる万能シェイプがこちら。色ムラ防止のためにも上質なフワフワ毛はマスト」
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顔のカーブに自然にそうよう、毛先をカッティング。チークはもちろん、ハイライトやシェーディングに使えば骨格を立体的に掘り起こせる。
フェイス ブラシ M¥5500/THREE
構成・原文/小川由紀子 撮影/野田若葉(TRON/モデル) ケビン・チャン(製品) ヘア&メイク/中野明海 モデル/井桁弘恵 スタイリスト/辻村真理