映画『フラワーショウ!』は働く女子の一発の画像_1
夢に向かって突き進むヒロインがたくさんの困難を乗り越えながら成長していく映画は、働く女子にとっての強い味方。失敗したりスランプに陥ってしまったときに観れば、俄然やる気がみなぎってくること間違いなしです。今回紹介する映画もそんな1本。コネもお金も経験もないアイルランドの田舎で育ったヒロインが、「自分のデザインした庭で世界を変えたい!」という夢を叶えるために、ガーデニングの世界大会“チェルシー・フラワーショウ”で金メダルを獲るために奮闘する様子を描きます。 サクセス・ストーリーに不可欠なのが、ヒロインが直面する壁。その問題が大きければ大きいほどドラマは盛り上がるわけですが、この映画の壁もなかなかのもの。デザイン・ノートを盗んでアイデアを横取りする美人で高慢なガーデン・デザイナーの存在や、フラワーショウ出展に必要な多額の資金。短期間で完成させてくれる施工業者や作品に必要な植物の手配、輸送費など問題は山積み。やっとの思いで制作に取りかかるものの、隣のエリアではなんとイギリスのチャールズ皇太子が野草園を出展するという、特大のサプライズが待ち受けています。 “チェルシー・フラワーショウ”とは、エリザベス女王が総裁を務める英国王立園芸協会が主催する権威ある実在のイベント。この作品は、あえて華やかな花を使わず、雑草とサンザシの木だけという型破りなアプローチで挑んで金賞を最年少受賞(2002年当時)したランドスケープ・デザイナー、メアリー・レイノルズの実話を映画化したものです。今でこそガーデニングの世界だけでなく、ファッションやライフスタイルでも自然体でシンプルなものが主流ですが、当時のトレンドは真逆。バラやユリを多用した豪華絢爛で保守的な作品が多く出展されるなか、まさに雑草魂で乗り込んだヒロインの作品はショーの歴史を変えるほど革新的でした。何度も挫折しそうになりながら、信念を曲げずに自分らしさを貫き通したヒロインの勇気は見事! きっと元気をもらえるはずです。 (文/松山梢) ●7月2日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー © 2014 Crow’s Nest Productions
映画『フラワーショウ!』公式サイト