年末年始はミステリーラブコメ『ヒップタッチの女王』がおすすめ!【韓ドラオタクおすすめの1本】
犯人のお尻を探せ⁉ 唯一無二、ヒップでポップなミステリー・ラブコメディ
韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。
今回は、「お尻を触ると過去が見える」能力を持つヒロインが敏腕刑事とともに、珍&難事件を解決するミステリー・ラブコメ『ヒップタッチの女王』のあらすじや見どころを紹介します。
『ヒップタッチの女王』
全16話
主演:ハン・ジミン、イ・ミンギ、スホ
Netflixシリーズ「ヒップタッチの女王」独占配信中
あらすじ
犯罪も起きない農村・ムジンで獣医を営むイェブン(ハン・ジミン)。誠実でおせっかい焼きの彼女は、ある日、自分に不思議な能力―動物と人間の過去が見える―があることを知る。誤解からイェブンの不思議な能力に気付いた、元エリート刑事で、今はムジンに左遷された熱血刑事チャンヨル(イ・ミンギ)は、彼女の力を借りながら村の事件を解決していく中、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。
ここが見どころ!
本作をサクッと説明すると……お尻にタッチすると過去が見えるという能力を持った獣医・イェブンと熱血刑事ジャンヨルが、農村での事件を通して親密になっていく様子を描いたミステリー仕立てのラブコメディです。
ヒロインはハン・ジミン演じるイェブン。祖父の後を継ぐべく獣医になったものの、その腕は微妙。ある日、落雷に遭い(!)、人や動物の過去が見えるという超能力に目覚めるものの、対象のお尻に触らなければ発揮されないという難儀な設定に脱力(笑)。そんなヒロインの能力をいち早くかぎつけたのが、イ・ミンギ演じる熱血刑事のジャンヨル。小さな町に左遷された彼は、早くソウルに戻りたいという気持ちから、ほぼ無理やりに彼女を巻き込んで事件を解決していく。
といっても農村の事件といえば、やれジャガイモがなくなっただの、下着が消えただので、シリアスさゼロ(笑)。そんな中、被害者らが包丁でめった刺しにされるという連続殺人事件が!……にもかかわらず、緊張感はゼロ(!)。殺人事件の被害者は増えていくのに、物語の空気は重くならない不思議。終始コメディタッチで描かれているせいなのか、視聴者はサクサクとスナック感覚で観れてしまうのが、この物語の一番凄いポイントなのかもしれません。
そして、犯人のお尻を追うこと(=事件解決)で距離が縮まっていく二人の“♡”の距離にもご注目ください。
ちなみに、ボーイズグループEXOのスホも出演。スホ演じる謎深き人物・ソヌも要チェック。「田舎のコンビニに、こんな美形がいるなんて!」と驚くほどのイケメンの大盤振る舞いっぷりに、口角が上がること間違いなしです。
なお、本国での原題は『힙하게(ヒッパゲ)』。ヒロインの能力から、英語の「hip(おしり)」由来なのは一目瞭然ですが、実は韓国語にも引っ掛けてるんです。
韓国には英語の「hip」に由来する「힙하다(ヒッパダ)」という俗語があり、その意味は「個性的センスをいかしつつ、流行の最先端をいく」。つまり「イケてる」「カッコいい」「おシャレな」と訳されるわけですね。それを踏まえてドラマを観ると、とても意味深いです。
一般的に、農村の日常は「オシャレ」とは程遠い。しかし、「お尻を触って過去を見る」という個性的な能力で、コミカル時々シリアスに事件を解決しながら愛を育んでいく二人のラブラインは、まちがいなく「イケてる」し「カッコいい」。
次回作……があるかどうかはわかりませんが、二人が農村を飛び出し、大都市(釜山とか?)でヒップに活躍する作品を、強く希望します!
■配信サイト
『ヒップタッチの女王』
全16話
Netflixシリーズ「ヒップタッチの女王」独占配信中
Kカルチャー・旅・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。最近の関心事は「サウジアラビアとベトナムで大量購入した、各種スパイスの効率的使い方」について。