多部未華子、今月は『幸せ嫌い』を読了!
憧れつつも不思議な「結婚」。主人公に感情移入しました!
結婚するってどういうことなんでしょう。まだまだ答えが出ない大問題です。それゆえに『幸せ嫌い』は、今の私にはリアルに感じられた小説でした! 主人公の麻美さんは三十路で未婚。いつかは結婚すると思いつつも、気づけば好きな人もいないし出会いもない。焦る日々を送るうちに、年上のバツイチ女性・克子さんが経営する結婚相談所で、入会者のお手伝いをしながら、自分も婚活することになります。麻美さんの結婚への憧れや「人はどうやって結婚するんだろう?」などの疑問は、共感しきり。克子さんの、結婚への理想や条件に対する厳しい言葉も、参考書みたいでした。 でも私、結婚にはひとつ大きな“夢”があるんです。それは「運命的な出会いがしたい」ということ! 実は私の両親が、お互い乗る予定のなかった電車で隣同士になったのが縁で結婚しているんです。そんな話を聞いているから、私も劇的な出会いがしたいなと(笑)。とはいえ、お見合いという響きもロマンティックで運命的だし……。 本を読んで、結婚について考えれば考えるほど、答えがまとまらなくて(笑)。ただ、「本当に好きな人と結婚したい」ということだけは、今わかる真実だと気づきました。みなさんはどんな結婚をしたいですか?
『幸せ嫌い』平安寿子
そこそこモテるものの未婚のまま三十路を迎えた麻美。親戚が経営する結婚相談所でアルバイトを始めるが、スタッフも客も変わった人ばかりに見えて――? 勇気が出る婚活小説。(集英社 ¥1500)
--------------------- MORE2015年6月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/石井絵里 撮影/露木聡子 ヘア&メイク/赤松絵利(esper.) スタイリスト/轟木節子 ---------------------