魅惑のパリを旅する気分♪ 映画『王妃の館』
旅に出たいけれど忙しくて無理! お金がなくて無理! という人も、フランス・パリを旅した気分になれるのが、映画『王妃の館』です。原作は『鉄道員(ぽっぽや)』、『地下鉄(メトロ)に乗って』など数多くの作品が映画化されている浅田次郎氏の同名小説。
売れっ子小説家の北白川右京(水谷豊)が参加したのは、全世界のツーリストたちの憧れのホテル、シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(=王妃の館)に泊まることのできる200万円のポジツアー。でも、訳あって右京たちと同じタイミングでもうひとつ、比べものにならないほどの格安料金でそのホテルに泊まれるネガツアーがブッキングされていて……というドタバタ騒動から物語は始まります。そこに右京が執筆する小説の世界──ルイ14世のお話が混ざりあい、現代のパリと17世紀のパリも混ざりあい、なんともユニークなストーリーが展開。
ふたつのツアー客の旅のお話というだけあって、セーヌ川、ルーブル美術館、ヴェルサイユ宮殿、ヴォージュ広場などパリのさまざまな観光名所が映し出されます。豪華なポジツアーもいいけど庶民的なネガツアーもいいなぁ〜なんて、気分はすっかりパリの旅人です。そして、あの水谷豊があんな格好を!? と絶対に驚いてしまう右京の髪形と衣裳。奇抜でおしゃれな衣装も必見!
(文/新谷里映)
●上映中
ⓒ浅田次郎/集英社 ⓒ2015「王妃の館」製作委員会