注目の英国俳優ベン・ウィショー最新作! の画像_1
どこか気品があって知的、単なるイケメンとは一線を画す存在感で話題にあがるイギリス男子。英国俳優として名を馳せているのは、『007』シリーズのジェームズ・ボンドを2006年から引き継いだダニエル・クレイグ、人気ドラマ『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのオーランド・ブルーム、最近は『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のジェイミー・ドーナンなど、日本でも大人気ですよね。 なかでもこれから注目してほしいのが、ベン・ウィショー。『パフューム ある人殺しの物語』や『007 スカイフォール』、『クラウド アトラス』などを代表作に持つ実力派です。そんな彼が本来持ち合わせている魅力を最大限に発揮しているのが、ホン・カウ監督のデビュー作『追憶と,踊りながら』。ロンドンに暮らす初老の中国人女性とイギリス人青年の心の交流を描いた感動作です。 英語の話せないジュン(チェン・ペイペイ)にとって息子カイ(アンドリュー・レオン)がライフラインでしたが、ある日突然カイは交通事故で亡くなってしまいます。ジュンを心配して役に立ちたいと現れたのは、カイの恋人リチャード(ベン・ウィショー)。けれど、息子がゲイだったことを知らなかったジュンにとってリチャードの存在は複雑で……。 息子の真実を知らなかった母、真実を隠し続けようとする恋人──愛する人を失った彼らが悲しみや記憶とどう向きあって、どう生きていくのかを丁寧に描いていくなかで、やはり絶賛したくなるのはベン・ウィショーの強く繊細な演技です。彼の過去の作品を観たことある人でも「こんな彼は初めて!」と驚くでしょうし、彼を知らなかった人にとっては「なんて魅力的な俳優なんだろう!」とそのすごさを目の当たりに。英国期待のベン・ウィショー、要チェックです! (文/新谷里映) ●5/23〜新宿武蔵野館、シネマ・ジャック&ベティほか ⓒ LILTING PRODUCTION LIMITED / DOMINIC BUCHANAN PRODUCTIONS / FILM LONDON 2014
映画『追憶と,踊りながら』公式サイト